パトリッキーと喧嘩両成敗? 彼が自分と戦いたいというのなら──
──なるほど。ところで、会見でピットブル兄弟に関しては、榊原CEOは「喧嘩両成敗」で、あとはリングでカタをつけてほしいというような発言をしていましたが、場合によっては階級の違うパトリッキーとの試合というのもありなのでしょうか?
「彼が自分と戦いたいというなら、66kgで待っていますので。彼にやりたい気持ちがあるのなら、そうするでしょう。自分が今フォーカスしているのは目の前の金原戦であり、その次にはタイトルマッチです。
一個ずつ考えているんです。揉め事があった、それはそれ。将来やることがあってもいいけれど、いま自分は9月に金原選手と試合をし、大晦日にタイトルマッチに漕ぎ着けるということに100パーセント集中しています。当然ピットブルと戦うとしたら、お金の話になるし、でも今、自分の気持ちはそういうこととは違うところにあるから、とにかくチャンピオンになるまでは──。
たとえばもし自分が負けるとしたら、相手に負けるのではなく自分に負けるということなんですよ。自分がミスや慢心があるからなのです。だから決して油断することなく、自分の間違いを正して強くならなきゃいけないんだっていう、そういうところに集中してやりたいと思っています」
──緊急参戦したサトシ選手が右手を骨折し、マルキーニョス選手も怪我があるようですね。
「マルキーニョスは重いです(笑)。当然マルキーニョス、サトシを一番大事に思っているのですが、チームとしては、鈴木(博昭)とかヒロ(・ヤマニハ)とか、(鈴木)琢仁、内山(拓真)、(畠山)祐輔……、いっぱいじゃないけど、6、7人と強い練習もできるので。日本での練習も考えています」
──豊橋のBELLWOOD FIGHT TEAMにも行っているのですよね。
「そうですね。(内藤)大樹もさらに強さを増していますし、キックボクシングだけじゃなくてグラップリングとか色々また練習していきたいです。金原選手は、全部ができるコンプリート・ファイターだから」
──クレベル選手は、レスリングだけの練習というのはあまりしないのでしょうか。
「常に練習しています。レスリング・コーチというのはいないですけど、柔術の練習のなかでも始めはスタンドから、とか始めるようにしていますし」
──9月、そのあとは大晦日という想定だとは思いますが、アゼルバイジャン大会には興味がないですか?
「怖いんですよ! アゼルバイジャンでもし何かあったら、絶対本気で殺しにくるでしょ?(笑)」
──先入観が強すぎますよ(苦笑)。
「だから、アゼルバイジャン大会は、もし行くとしたら、自分は試合せずにセコンドだけですね(笑)」