日本人にはまだこの階級で負けてない。誰がチャンピオンであっても大晦日に戦いたい
──クレベル選手も「上がっている」と。たとえば、鈴木千裕戦でも見せたシングルレッグからのボディロックテイクダウン、打撃から組んで倒す、極めるためのバリエーションがMMAとして急激に上がっているように感じます。
「MMAレスリングは、タイでもボンサイでもいっぱい練習しています。それはアメリカのスタイルも、タイのスタイルもだし。ボンサイでも柔術をやりながらいつもやっていますね、ディフェンスからバックに行くだとか、それは普通のことです」
──ムエタイの組みと打撃もそこに入っているということですね。当時『QUINTET』の時に金原選手と練習していたクレベル選手とは、その点で大きく違うのでは?
「それはそうですが、2人とも変わっていると思います。2人のスタイルの違いもあるけど、自分もレベルアップしているから昔の自分とは変わっています、それは間違いないです」
──「この試合で勝ったら、次はタイトルマッチ」だと。会見では「ベルトは失ったけど、気持ちはチャンピオンであり続けている」ということも言っていましたね。「自分のベルトを取り戻す」のだと。
「そうです。榊原さんは会見でケラモフが11月のアゼルバイジャン大会でタイトルマッチをやるか、やらないかというようなことでしたけど、誰がチャンピオンであっても自分は大晦日に戦いたいです。私はまだ気持ちはチャンピオンです。日本人にはまだこの階級で負けてないですね。気持ちの面ではまだチャンピオンなんです」