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2023年9月24日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催される『RIZIN.44』の記者会見が8月9日、都内にて行われ、フェザー級(66kg)で、クレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術)vs.金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)が発表された。
その会見で、榊原信行CEOは、10月1日(日)の『RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA』ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)大会についても言及。
「1週間後の10月1日に愛知県体育館で『RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA』がありますが、こちらの編成も、7.30『RIZIN.44』の結果を含めながら調整します。朝倉海、井上直樹、地元の選手中心で編成中で、お盆明けにはカード発表できるつもりです」と、朝倉海の復帰戦になることを明かした。
朝倉は7月4日のMMAのスパーリングの際に、「相手を投げようとした時に、膝が変な方向に曲がって、そこに相手が乗った」ことで、左膝内側側副靱帯を損傷。全治6~8週間と診断されていた。
名古屋大会に出場となれば、2023年5月の元谷友貴戦以来、5カ月ぶりの復帰戦。そして、RIZINでは初のケージマッチとなる。
実は、朝倉兄弟はともにプロデビュー戦は、DEEPケージ浜松大会。そして、韓国ROAD FCでもケージMMAを経験済みで、所属するトライフォース赤坂にはフルケージが導入されている。
兄の朝倉未来は、RIZINでは一足早く2023年4月の牛久絢太郎戦でRIZIN初ケージを戦い、判定勝ち。しかし、7月の『超RIZIN.2』ではリングで戦い、ヴガール・ケラモフのテイクダウンからの立ち上がり際にバックを奪われ、リアネイキドチョークを極められた。
そのフィニッシュを未来は、「ブリッジしたあとにエビでケツを引けたので、背中がロープについていて、普通はあの体勢から極まることはないので、次に立ってからのことを考えていた」と振り返り、弟の海も「「リング(ロープ)って身体がけっこう奥まで入る。金網でいつも練習しているから、金網だとあそこまで深く(バックに)回りづらいんだよね。その辺がいつもとのズレがあったかなと」と、練習環境との違いが影響したと指摘していた。
朝倉海が、RIZIN名古屋大会でケージ出場となれば、2017年6月の「ROAD FC 039」でのムン・ジェフン戦以来となる。このときは3R KO負けを喫したが、近年の海は米国ラスベガス修行でも“テイクダウンマシーン”メラブ・ドヴァリシビリらとケージレスリングをやりこんでおり、それを赤坂での練習に持ち帰っている。
いわば、満を持しての朝倉海のRIZINケージ出場の相手は誰になるか。コーナーに追い込む名手でもある朝倉だが、コーナー以外でもテイクダウン・立ち上がるケージで、どんな動きを見せるか。
また、榊原CEOから、同じく名古屋大会出場候補にあげられた井上直樹は、2023年5月の前戦でフアン・アーチュレッタに判定負け以来、こちらも5カ月ぶりの再起戦となる。
8月9日には『RIZIN.44』の追加7カードが発表されたが、来週発表予定の『LANDMARK 6』のカードにも注目だ。