ラスベガスのT-Mobileアリーナの観客の前で勝ち名乗りを受ける平良達郎。(C)Zuffa LLC/UFC
2023年7月8日(日本時間9日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナにて『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』が開催され、日本の平良達郎(Theパラエストラ沖縄)がエドガー・チャイレス(メキシコ)との130ポンド契約試合で判定3-0(29-27×3)で勝利。堀口恭司がマークして以来、約8年半ぶりのUFC4連勝を飾った。日本勢のUFC4連勝は岡見勇信、水垣偉弥、堀口恭司に続く4人目。平良はプロデビュー以来、MMA無傷の14連勝となった。
2週間前のフロリダのジャクソンビルでの大会での対戦相手の体重超過により、試合がキャンセル。この日のラスベガス大会に急遽、参戦が決まり、10勝4敗中、白星のすべてで決着しているフィニッシャーを相手に、1Rに左フックを浴びてフラッシュダウンしたものの、ギロチンチョークを抜けて、ポジションを奪取。その後もテイクダウン&コントロールからパウンド、ヒジ打ちも落としてオクタゴン4連勝を決めた。
試合後の会見で平良は、その12-6エルボー(ヒジを時計の真上・12時から真下6時に落とす)によるヒジ打ちで、ハーブ・ディーンレフェリーと身振り手振りで試合中にかわした会話について問われ、「ヒジ打ちを注意されてるのは分かったんですけど、角度がダメなのか、“もっと強く打ちなさい”と言っているのか、どっちか分からなかったです」と答え、米国MMAファンの間で話題となっている。
#UFC290 Official Result: Tatsuro Taira (29-27, 29-27, 29-27 | @TatsuroTaira) defeats Edgar Chairez by Unanimous Decision.
— UFC News (@UFCNews) July 9, 2023
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ともあれ、130ポンド契約で2回の連続の追い込みと水抜きも行った平良は、4戦目をクリア。いよいよ次戦ではフライ級ランカーとの試合が約束されているという。
会見で平良は、8月26日のUFCシンガポール大会出場にも意欲を見せたが、ランカー勢も軒並み試合が決まっており、1カ月半の連戦は陣営も否定しているため、年内のランカーとの対決に向け、今回、見つかった課題に取り組むことになる。
日本のファンに向けて、「今日の試合を終えて、思うところはいろいろあるし、自分のなかでももっとどうすればよかったとか、ほんとうにたくさんのことを学べたし、これを持ち帰って、また松根(良太)さんたちチームで強くなる」と語った平良は、11日に帰国予定も、ラスベガスで予定の飛行機の便に乗れず。IN-N-OUTバーガーを食して、再び帰国の途につく予定だ。会見での一問一答は以下の通り。