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2023年7月8日(日本時間9日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナにて『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』が開催された。公式計量では、UFC3連勝中の平良達郎(Theパラエストラ沖縄)が、130ポンド契約のジャスト(58.97kg)でパス。対戦相手のメキシコのエドガー・チャイレスは129ポンド(58.51kg)の1ポンドアンダーでパス。
平良の試合は、当初のアーリープレリムの最後の試合から、プレリムのセミに昇格。T-Mobileアリーナの有観客の前で、日本人選手として堀口恭司以来、約8年半ぶりのUFC4連勝を目指して戦った。
UFC 290:ボルカノフスキー vs. ロドリゲス 速報
現地時間2023年7月8日(土)、日本時間9日(日)
米国ネバダ州ラスベガス /T-Mobileアリーナ
【メインカード】
▼UFC世界フェザー級選手権試合 5分5R
〇アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)正規王者・26勝2敗(UFC13勝1敗)144.5lbs/65.54kg
[3R 4分19秒 TKO] ※パウンド
×ヤイール・ロドリゲス(メキシコ)15勝4敗(UFC10勝3敗)145lbs/65.77kg
※ヴォルカノフスキーが5度目の王座防衛に成功
UFC世界フェザー級王座統一戦。
正規王者のアレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)と、暫定王者のヤイール・ロドリゲス(メキシコ)が5分5Rで対戦する。
ヴォルカノフスキーはオーストラリア人初のUFC世界王者。2019年12月のフェザー級王座戦で当時王者だったマックス・ホロウェイを判定で下し戴冠、その後4度の防衛に成功した。2023年2月の前戦『UFC284』では、1階級上のライト級王者イスラム・マカチェフに挑戦。大激闘の末に判定で敗れている。
対するロドリゲスは、テコンドーベースの打撃を武器に、これまで元二階級王者B.J.ペン、ジョン・チャンソン、ジェレミー・スティーブンスら強豪に勝利。2023年2月の『UFC284』のフェザー級暫定王座決定戦で、ジョッシュ・エメットに三角絞めによる一本勝ちで暫定のベルトを巻いた。
フェザー級“絶対王者”の異名を持つヴォルカノフスキーに対し、勢いのあるロドリゲスが多数のメキシコファンの前でいかに戦うか。
1R、歩きながらスイッチするヴォルカノフスキー。サウスポー構えのロドリゲスは右の関節蹴りでけん制。右ハイはヴォルカノフスキーがガード。スナップを効かせたブラジリアンキックもかわす。
左ミドルのロドリゲス。その蹴り足を掴んでテイクダウン奪うヴォルカノフスキーは自らケージまで押し込み細かいパウンド。フルガードのロドリゲスに金網に頭を詰まらせ中腰からパウンド。しかしロドリゲスは蹴り上げでスペースを作り立ち上がるとボディロック&小外がけテイクダウン。すぐに立ち前転するロドリゲスを押さえ込み、肩固め狙い。
さらにハーフガードのロドリゲスにパウンド。フルガードに戻したロドリゲスは下からのヒジでヴォルカノフスキーをカットさせる!
2R、喧嘩四つで互いにロー。距離が空くとロドリゲスは右前蹴り、サイドキックを見せる。さらに右の二段蹴り。ブロッキングのヴォルカノフスキーは右のオーバーハンド! そこに左を狙うロドリゲスだが、ヴォルカノフスキーははハイクロッチから持ち上げてテイクダウン! 立ち上がったロドリゲスに大外気味にテイクダウンを奪う。下から腕十字を狙うロドリゲス。それをさばいたヴォルカノフスキーはヒジで出血を奪い返す。
さらにスタンドバックから引き込み、スクランブルをさせずに寝かせきってハーフから左ヒジ! さらに右で差してパス狙い。下から手首を持つロドリゲスは三角絞め狙い。察知しているヴォルカノフスキーはかわしてインサイドガードから強い右のパウンド! 後転させてかつぎパスから再び正対したロドリゲスは下からヒジ。それ以上にヴォルカノフスキーは上からパウンドする。
#UFC290 Official Result: Alexander Volkanovski (@AlexVolkanovski) defeats Yair Rodriguez by TKO at 4:19 in Round 3.
— UFC News (@UFCNews) July 9, 2023
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3R、長い距離になると右の蹴り上げ、ハイキックに繋げるロドリゲス。スイッチしてしての右を突くヴォルカノフスキーに、左ハイのロドリゲス。ブロッキングするヴォルカノフスキーはロドリゲスの右の蹴りを外にかわすが、ロドリゲスは強い左ハイ。ブロッキングのヴォルカノフスキーは圧力をかけると、ワンツースリーからニータップ狙いに。ここは、切ったロドリゲスは左右の蹴りを上下に打ち分ける。
ヴォルカノフスキーの頭からの入りがバッティングで中断。再開。右ハイをかわすヴォルカノフスキー。右から左の二段上段蹴りのロドリゲス。右のミドルで前に出るが、そこに右フックを合わせたヴォルカノフスキー! ロドリゲスが一瞬、動きを止めると、そこを逃さず、ヴォルカノフスキーは一気に詰めて左右ラッシュ金網まで追い込むと、右ボディアッパーを連打し、すぐにダブルレッグを引っこ抜いてテイクダウン! 迷わずパウンドを連打し、勝負どころでTKOした。
3R、4分19秒、ヴォルカノフスキーがTKO勝ちで5度目の王座防衛に成功。ケージのなかで、「予想できることもあるし、予想できないこともある。自分の準備が出来ていることが大事だ。スイッチして右フックはうまく決まった。どんなときにも気を抜かないこと。このポジションは俺のものだけど、誰でも受けて立つよ。手術を控えているから、手術を終えたら戻ってくる」と語り、ケージサイドで観戦した6連勝中のイリア・トプリア(ジョージア)と対戦の約束か、握手をかわした。
Alexander Volkanovski (@AlexVolkanovski) now has the second most title fight wins in @UFC featherweight history with six (Aldo, 8).
— UFC News (@UFCNews) July 9, 2023
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