榊原「未来に行動を起こさせるくらい、ヒロヤは西谷TKO負けに期するものがあった。それに1回賭けてみたい」
――榊原CEOに伺います。西谷選手の敗戦で、やはりちょっと朝倉未来選手の名前を借りて出るということに対して、批判的な声もRIZINファンからはあったかと思うのですが、それでも今回ヒロヤ選手の参戦を決めたという決め手の部分は?
榊原 まあでも僕は出るためにあらゆる手段というか、手を使うのはいいと思うんだよね。それは未来の力も、それは別に未来に言われて出てきてるわけじゃなくて、本人が出たい中で、使えるものは親でも何でも使ってでも、チャンスを自分の手でつかみ取っていく、そういう選手であってほしいし、男だったらそういうチャレンジする、そういうのが必要だと思うので、僕、その心意気は買ってます。
ただ、出てきた以上は本当に実力測定の場なので、結局DEEPの中でのキャリアとか、ここまでの格闘家としてのキャリアでいうと、RIZINに出てくるとなると、やっぱり伊藤選手という(実績のある)選手に対戦をオファーするということになるわけで。ただ、本当にこの男が持ってて、志があって、西谷選手の思いも全部背負ってリングに入って、7月30日、とんでもないことをするかもしれないし。それはやっぱり彼の覚悟を僕は買っている。実力が云々とか、それは置いといて。RIZINに出てくるという、その強い意思をみんな感じて周りが動いて、今がある。
僕はそういうことでいうと、この試合、未来に押されたからというだけじゃない。その未来選手に行動を起こさせるところまで、この西谷選手の結果を受けて、本人は期するものがあったんだと思うので、それに1回賭けてみたいかなと。それを受けてくれた伊藤選手にも、この場でお礼も言いたいと思いますけど、かといって、どっちも負けられない試合だと思うので、7月30日楽しみです。
――今回の試合が「58kg契約」になったことについてお伺いします。RIZINでもDEEPでも、58kgはフライ級ではないです。バンタム級から落としたヒロヤ選手は57.1kgで一度試合をして、58kg契約試合に戻している。この「58」という体重については?
ヒロヤ 今回の試合はオファーも急だったという話で、僕は聞いた数字を全然「はい、よろしくお願いします」という感じです。
――フライ級の57kgでも良かった?
ヒロヤ はい。
──フライ級GPを戦った伊藤選手は、58kgで戦ってきたヒロヤ選手が、なかなか体重が定まっていなかったことについては、どう思っていましたか。
伊藤 (ヒロヤが)フライ級で戦うってことないんじゃないですか。ありますかね?
――風我戦が57.1kgでした(※ヒロヤが判定負け)。
伊藤 僕は体重とか関係ないので、当日ぶっ倒せればいいかなと。