ヒロヤ「僕から一本は取れない」
――伊藤選手に伺いたいんですけども、前回の(ヒロヤの練習仲間の)西谷大成選手の試合(vs.鈴木博昭)をご覧になったと思うのですが、感想をお願いします。
伊藤 感想? あの試合にっスか? まあまだ練習が足りないんじゃないですかね。そんくらいしか思ってないです。
――「紙一重」という声もありましたが、伊藤選手はそう思わないでしょうか。
伊藤 実力差があったんじゃないですか。
――ヒロヤ選手は西谷選手のRIZINでの試合をどう思ったのか、聞かせてもらえますか。
ヒロヤ まだ西谷くんの強さが全然出てなかったです。「紙一重」っていうのは、まあそういう見てた人の感想だと思うので、やっぱりあそこで実力を出せなかったのも西谷くんの弱さでもあるのかなとも思いますけど、それを馬鹿にしちゃうような、軽いような言葉で終わらすのはちょっと違うんじゃないかなとは思ってます。
――ご自身でのRIZINでの試合は、どんな試合に今回なりそうだと思っていますか。
ヒロヤ まあ、3ラウンド、彼のこの前みたいな試合になるんじゃないですかね(※5月に山本アーセンに判定負け)。
――伊藤選手は?
伊藤 15分間しっかり僕が逆に漬け切ってやろうかなと思ってます。
――KO・一本は狙いにいかない?
伊藤 まあKO狙いつつ、すぐ終わらすのはあれなので、15分間。
ヒロヤ 一本は取れないと思いますよ、彼は。
伊藤 そうかな?(笑)
――ヒロヤ選手に質問です。今回榊原CEOに直訴で『超RIZIN.2』という舞台の出場が決定したということなんですけど、まず率直に、RIZIN出場が決まった心境というところを教えていただけますか。
ヒロヤ 普通にRIZINが決まったわけではない、未来さんのおかげで決まってるというのもあるし、ここは求められてるものや試されてるものがすごくあるなとは思ってるんですけど、自分、ここで負けれないです、正直。勝ちたいとかより、もう負けれない試合になってくると思います。ここをもう本当に最後だと思って、このチャンスを逃したらもう(先は)ないと思います。
――練習仲間の西谷選手が『RIZIN.43』でKO負けして、「やはり(RIZIN出場は)早かったんじゃないか」というような声もあり、批判的な逆風の中での参戦決定かと思います。その点でどう考えていますか。
ヒロヤ ここで自分がその実力を出せれば西谷くんの評価も上がるんじゃないかなと思っています。もう西谷くんが強いというのは、自分しか正直分からないというか、見ている人からしたら“弱いじゃん、1分じゃん”と思われていると思うので、ここは自分の正念場だなと思ってこの試合に挑みます。
――西谷選手同様に、ヒロヤ選手も「BreakingDownの選手」という部分がフィーチャーされる可能性もありますが、その点に関していかがですか。
ヒロヤ BreakingDownのおかげで自分は有名になったと思っていますし、本当に恩もあります。でも、DEEPで培ってきた強さを証明するのが、7月30日だと思っています。
――伊藤選手にも質問なんですけれどもお2人ともDEEPでも試合をされているということで、ただ実績的に、DEEPではお2人の試合が組まれないようなキャリアかと。それが『超RIZIN.2』で組まれるということについては、いかがお考えですか。
伊藤 DEEPだとこんだけ実績の差があると思うので、「積み上げてきた」と(ヒロヤは)言ってるんですけど、こんだけ僕もDEEPのトップとやってきて、それと比べたら全然違うのはあるんじゃないかなと思っています。なんで、この2人の試合が『超RIZIN』で組まれるかとなったときに、やっぱ朝倉未来の名前があるからここで組まれているんじゃないかと思います。
――西谷選手と対戦した“怪物くん”は、対戦相手になったことで「ナメられた」というようなことで、不快感もあらわにしてたんですけど、伊藤選手にそういう気持ちはありますか。
伊藤 さっきのこと(乱闘)もあって、まあナメられてるっスよね。普通に考えて。腹立ってます。試合でしっかりボコボコにしたるからな。覚えとけよ。
ヒロヤ その言葉、忘れんなよ。
伊藤(笑)。