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2019年7月21日の『PANCRASE307』から、同団体が米国の「Sports Medicine Research & Testing Laboratory」で行っているドラッグテストにおいて、2022年12月25日の『PANCRASE330』横浜武道館大会後の検査で、禁止物質が検出されたことが発表された。
▼第10試合 PANCRASEバンタム級 暫定王者決定戦 5分5R
×TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We)1位・18勝12敗4分 60.95kg
[4R 3分13秒 TKO] ※コーナーストップ
〇田嶋 椋(OOTA DOJO)6位・2022年NBT同級優勝&MVP・6勝1敗 61.05kg
※田嶋が暫定王者に。※
上記「PANCRASEバンタム級 暫定王者決定戦」に出場した「TSUNE」から、禁止物質のトラセミドが検出された。
トラセミドは肝臓疾患などの治療薬に含まれる利尿作用のある物質。TSUNEの試合前申告書には記載されておらず、PANCRASEリリースでは、「面談と接種サプリメントを調査した結果、体重を落とす為の汗を出す目的で使用した、市販のいわゆる『汗出しサプリ』に含まれていたと考えられる」と説明している。
禁止物質検出のペナルティとして、TSUNEに「6カ月間のサスペンド」「ファイトマネーの20%返却」がPANCRASEから言い渡され、TSUNE本人も受け入れているという。
2019年からのドラッグテスト実施以降、PANCRASEチャンピオンシップ初の禁止物質の検出。PANCRASEは、海外選手のみならず、「現在、及び今後の日本在住格闘家の多くに参考になるケースだと考えられます」と、今回の結果をこれまで通り公開。日本MMAで初のドラッグテスト禁止物質検出結果の公開となった。
PANCRASEは、リリースの最後に「総括:検出はドーピング系の物質ではないものの、知識がないとは言え利尿効果のある商品を使用していた事実は変わりません。ですが本人、及び所属ジム代表から『利尿剤は禁止の認識はありましたが、汗出しサプリにもユニファイドでは禁止薬物が含まれる商品がある事実を知りました。今、格闘技をしている日本人選手にも認識がない選手が多いと思うので、この事を重要な知識として、世界を目指す選手は尚の事、活かして頂けたら幸いです』とコメントを頂いています。勇気を持って公開に同意してくれたTSUNE選手に感謝します」との一文を添えている。
また、同日に行われた以下の王座戦の選手には「禁止物質、またそれらの代謝物は認められない」結果となった。
◆2022年12月25日『PANCRASE330』横浜武道館
▼第13試合 メインイベント PANCRASEフライ級選手権試合 5分5R
×猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS)
[2R 1分23秒 裸絞め]
○鶴屋 怜(パラエストラ松戸)
※鶴屋が新王者に