井上「相手のディフェンス力、一つひとつがうまい感じはありました」
━━試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
「アーチュレッタ選手強かったです、悔しいです」
━━Bellator元王者と15分間戦い抜きました。対戦前のイメージと違う部分があったら教えてください。
「思ったよりタックルが低かったなというのはありましたね。まあでもタフな試合になるとは思っていたのでそれは想定通りでしたけど、やっぱり向こうのほうが一歩上手でした」
━━それは、ご自身的にはアーチュレッタ選手に通用するという手応えはあったのか、通用しないからもっと練習したいというような気持ちなのでしょうか。
「もちろん負けているので足りないところは全然あるのですけど。本当に負けて経験することもたくさんあったので、またこれから頑張っていきたいと思います」
━━試合を終えたばかりですが、今後の目標などを教えていただけますでしょうか。
「まあ負けちゃったんで、目標はとりあえずは次の試合しっかり準備して勝つことですかね」
━━1Rは打撃が当たり圧力をかけ上になり有利。1Rで自分がかけることのできた圧力を2R以降に向こうからかけられたのは何か理由がありますか。
「ただ単に圧はありましたね。本当に手数が多かったのでその分バックステップしてカウンター狙おうとしていたのですけど、タックル警戒しすぎてパンチをもらったりしちゃったので、そういうことで少しびっくりしちゃった感じはありました」
━━2Rのダウンシーンですが、2Rに腰を落としたシーンで、井上選手の右が当たっていたと思います。そのあとに右の打ち返しで倒れた。覚えていますか?
「はい、覚えてます」
━━そのことはご自身としてはどうでしたか?
「まず自分のパンチが当たったことは、1回怯んだなという感覚はありました。で、自分が当たったのは、ちょっと、振ってくるパンチなのかな? と思ってガードを上げようと思った時に真っ直ぐ入ってきてそれが当たってダウンぽくなって効いちゃったかなという感じですね。その後すぐに立て直せたので、その後は問題なかったです」
━━それ以降は、そのダメージはそんなに引きずってはいなかった?
「そうですね」
━━チョークでもニアフィニッシュがあったりしながら、最後に届かなかった点はどこにあったと思いますか?
「自分の技術もそうですし、相手のディフェンス力というか。一つひとつがうまい感じはありました」
━━世界トップのアーチュレッタ選手と3Rやりあったことで自信がついた部分はありますか?
「自信がついたというよりか、ポジティブに考えれば、いい経験になったというふうには感じています」
━━この経験を活かしてすぐ次の試合をやりたいか、弱点が見えたことで、強化に取り組みたいのか、どのように考えていますか?
「とりあえずその……ちょっと前にフロリダのキルクリフFCで練習していたので、またそこで練習するか、アーチュレッタ選手にも『カリフォルニアに来い』みたいな感じで言われたので、それも全然いいと思いますし、色々経験してみることが大事かなというふうには今は思っています」
━━これは世界の強豪選手にも通用するという手応えがあった部分はありますか?
「うーん……、ジャブとか(笑)。ジャブとかは結構入ってたので、そこら辺とか、もうちょっとやりようがあったなって。後から思うのもあれなんですけど、後々そう思いますね」
━━メインで勝利した朝倉海選手がアーチュレッタ選手と戦いますが、どちらが勝つかの予想あるいは、どうなってほしいという思いはありますか?
「うーん、まあ、もちろん両方頑張ってほしいですけど。もちろんアーチュレッタ選手は自分に勝っているので、その選手がどんどん上に行ってくれることが希望には当たるのですけど、RIZINとしてタイトルマッチで日本人がRIZINのベルトを守るというのも面白いと思うので、どちらも応援しています」