オファーを最初に聞いて、自分に来たかと。平本選手はやるにはいい相手
──試合を10日前に控えたコンディションは?
「良好です。心身ともに安定しているというか。もういけますね、試合は」
──最後にラーメンを食べたのは?
「お店で食べたのは、もう1月の中旬くらいかなと思います(笑)」
──斎藤選手といえば、大の甘党と伺ったのですが、試合に向けて甘味も断たれているのですか。
「食べてないですね。ラーメンもルタオも食べてないですね。断っているというか、周りも気を遣ってくれてその話題に触れずにいてくれるというか(笑)。『試合に集中してくれ』と言われています。あんまりそういう欲が無くなっていますね。とにかく勝ちたいと思っているので。終わってからですね、ルタオのサーバーをパンクさせたいですね、今回も(笑)」
──あらためて、今回の試合のテーマを。
「まあ、本当に勝ちたい気持ちが強いので、そのために最短、最善、その作戦を実行したいと思います」
──一年ぶりの試合で、不安や緊張は?
「あんまりなくて。変わらない、いつもの試合という風にとらえています。期間が空いたから硬くなるとかはあんまりないです。あとは当日の会場の雰囲気、対戦相手と向き合ってどう感じるかは自分次第ですね」
──今回、新しく格闘技を見る人にもここを見てほしいというポイントがあれば。
「初めて見る方、結構いると思うんですよね。今回、会場のチケットは早々にソールドアウトしてしまったんですけど、いまはPPVでも見られる時代なので、すごく話題の大会だと思うので、“格闘技って素晴らしいな、いいな”と思ってもらえる試合を。他の対戦カードもいいカードが多いので、そのなかで自分の試合が一番印象に残る形になれば、そう思ってもらえるかなと。いまはいろんな媒体やいろんな価値観、見方があるけど、格闘技はやっぱり素晴らしいと面白いと思ってもらえるような気概は持っています」
──1年前の牛久戦から、この1年どんな思いで復帰戦までを過ごしてきましたか。
「前回から1年間、試合終わってちょっと休みたいと思ったので、次どうするかよりは、一旦フラットにしたいという気持ちがありました。その間、格闘技以外で視野が広がっていろいろなことをやって。それでも各団体の結果は追っていたので、こういう風になったんだ、と試合結果を見ながら思うことはありました」
──その間、格闘技に対するモチベーションに変化は?
「変わらずというか、自分がすぐ試合する感じじゃなかったので、一定を保っていたと思います。“やってやろう”という気持ちよりは、その気持ちが出るまで、リラックスというか、安定させていましたね」
──平本選手との試合のオファーが来たときの心境は?
「あのときは“自分に来たか”みたいな感じはありましたけど……まあ大晦日に発表したいということだと思ったので、あまり長い時間をかけずに今、決めなきゃいけないことなのかとは思って。やるにはいい相手だなと思いました」
──「やるにはいい相手」というのは? 彼のキャリアが少ないということでしょうか。
「いろんな人にいろんなことを言われますが、まず試合が面白くなるなと思ったんですよね、自分で。そのときは日程や会場は発表されていなかったですけど、注目されるだろうし、自分としては、すごい練習を頑張れるかなとは思いましたね」