大久保が返上したタイトルを(左から)山脇、大鹿、中村K-1プロデューサーを挟んで大夢、長野が争う
2023年5月20日(土)東京・後楽園ホール『Krush.149』の記者会見が4月20日(木)都内にて行われ「第2代Krushフライ級王座決定トーナメント」の開催が発表された。
初代王者・大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)の階級変更による返上を受けて、4選手によるワンデートーナメントで第2代王座を争う。準決勝の組み合わせは山脇飛翼(K-1ジム心斎橋チームレパード)vs.大鹿統毅(K-1ジム総本部チームペガサス)、大夢(WIZARDキックボクシングジム)vs.長野翔(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)となった。
山脇はK-1甲子園2019 -55kg王者。2020年4月4日のKHAOSでプロデビューし、3勝(2KO)2敗の戦績。初代王座決定トーナメントにもエントリーされ、準決勝で大久保と対戦することが決まっていたが、怪我による欠場で今回は仕切り直しのトーナメント出場となった。
大鹿はK-1甲子園2022 -55kg王者で、山脇とはK-1甲子園王者対決となる。デビュー当初は他団体でプロ活動を行っていたが、2022年12月にKrush初参戦で勝利を収めて今回のトーナメント出場となった。戦績は6勝無敗。
大夢は8勝(4KO)2敗の戦績を持ち、2021年6月からKrushに参戦。山脇、萩原秀斗らを破って4連勝(3KO)を飾ったが、2022年の「初代Krushフライ級王座決定トーナメント」の決勝戦で大久保に延長戦の末に惜敗。12月には石郷慶人を破り再起を飾っている。
長野は第40回・第42回・第44回K-1アマチュアチャレンジAクラス-55kg優勝の成績を持ち、2022年8月にプロデビュー。現在まで3戦全勝で今回のトーナメントに抜擢された。
最年長の山脇でも21歳、平均年齢19.25歳という若い選手たちによるトーナメントとなった。
会見に出席した大鹿は「このようなトーナメントに参加できて光栄です。僕は無敗なので無敗のまま王者になりたい」と、無敗で王座に就きたいとの意欲。
山脇は「前回のトーナメントは怪我で出場できなくて。でも、出ていたら絶対に僕が優勝していたので注目お願いします」と、真の王者は自分だと言わんばかり。
長野は「ベルトどうこうよりも、ライオンがウサギを狩るように誰が相手でも全力で潰してやります」と、シルバーウルフの先輩にあたる魔裟斗が2003年のK-1 WORLD MAX日本トーナメントに出場する際に言い放ったセリフを引用。
大夢は「思っていた形と違うんですが、こうしてベルトを巻くチャンスをいただけて嬉しく思っています。自分のためのトーナメントとだと思っています。過去の忘れ物をしっかり回収します」と、今度こそベルトを巻くと宣言した。
なお、リザーブファイトは2勝2敗4分の橋本裕也(K-1ジム五反田チームキングス)vs.初代KPKB(九州プロキックボクシング)フライ級王者で2勝2敗2分の石郷慶人(K-1ジム福岡チームbeginning)で行われることも決定した。