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2023年4月30日(日)東京・立川ステージガーデンで開催される『PANCRASE333』での4大王座戦に向けて4月13日、調印式および記者会見が行われた。
▼PANCRASEライト級王座統一戦 5分5R
久米鷹介(ALIVE)第7代王者・24勝6敗4分
アキラ(武蔵村山さいとうクリニック)暫定王者・18勝10敗3分
▼PANCRASEバンタム級 王座統一戦 5分5R
中島太一(ロータス世田谷)第4代王者/12年NBT同級優勝・16勝14敗1分
田嶋 椋(OOTA DOJO)暫定王者/22年NBT同級優勝&MVP・7勝1敗
▼PANCRSE女子ストロー級選手権試合 5分5R
KAREN(パラエストラ柏)第4代QUEEN OF PANCRASIST・6勝1敗
ソルト(マルスジム)同級1位・2勝2敗
▼PANCRASE女子フライ級選手権試合 5分5R
端 貴代(和術慧舟會AKZA)18勝8敗1分・第2代QUEEN OF PANCRASIST
NORI(PRAVAJRA)5勝4敗1分・1位
女子フライ級初代王者シッジ・ホッシャ(ブラジル)が、コロナ禍を考慮に入れた防衛期限に合意していたが、このたび「怪我のため試合が出来ない」という理由でベルトを返上。
ホッシャ戦後、マイラ・カントゥアリアには判定で敗れた端だが、2020年7月にライカに判定勝ちすると、2021年10月の「女子フライ級暫定王者決定戦」でNORIに5R 判定勝ちで暫定王者に。今回のホッシャの返上で「正規王者」となって、NORIを挑戦者に初防衛戦に臨む。
前戦はNORIのサイドキックに手を焼きながらも、組んでしまえば端の横綱相撲だった。端が正規女王としていかに強みの寝技に持ち込むか。
同じ轍は踏みたくないNORIは、この1年半の進化を見せる必要がある。2022年7月には、DEEPから参戦した栗山葵にダウンを奪われながらも蹴りとクリンチからの打撃でドローに持ち込み、11月にはDEEP JEWELSに乗り込み、ミッコ・ニルバーナをスプリット判定で下しているNORIは、同大会に出場の妹KARENに続き、姉妹女王となれるか。
NORI「5Rまで行かずとも早期決着したいと思います」
──再戦にしてタイトルマッチとなる今回の試合に向けて、まずは意気込みからお聞かせください。
NORI 端選手が正規王者になって今回のタイトルマッチということで、挑戦を受けてくださりありがとうございます。今回は本当に勝つためにきました。前回と同じ内容にはさせないので、試合内容に是非期待してください。
端 まず、日本にこのベルトが戻ってきたことを嬉しく思っています。メインカードであるチャンピオンシップ、防衛戦に挑ませていただくことも嬉しく思います。前回戦った相手ということで、5R戦ったことも含めて、今回の試合は早く仕留めてこのベルトをしっかり自分のもとに戻したいと思います。
──2021年10月に試合をしたときの印象と今回の展開は?
NORI 前回始めての5分5Rを端選手と戦って粘り強さ、経験値──たくさんの壁を感じた試合でした。一度対戦しているからこそお互いの手の内はバレていると思っているので、それ以上に自分のパフォーマンスをしっかり出し切りたいと思います。
PANCRASEファンの方や、前の試合を知っている方は“同じ展開になるだろう”と思っている方も少なからずいると思うので しっかりあれからの成長を全て出し切って、全ラウンド取ります。そして、タイトルマッチは5Rありますが、この試合は5Rまで行かずとも早期決着したいと思います。
端 (NORIは)蹴りの間合いでステップワーク、蹴りの主体の打撃が得意な選手。前回もすごくステップワークに戸惑うこともあったので、今回は自分らしい試合をしたいと思います。
──NORI戦以来、久しぶりの試合になります。この間はどのように過ごしていましたか。
端 暫定王者になってから正規王者(シッジ・ホッシャ)のベルトに挑戦したいと思い、話を通してもらいましたが、結局実現しませんでした。そのために練習に取り組んでいたので、試合がないから練習をしないということではなく、いつも試合をするために練習していました。
──NORI選手は同日に妹のKAREN選手もタイトルマッチに臨みます。姉妹王者の意識は?
NORI KARENのタイトルマッチでの王座奪取を見ているので、今回同じ日にタイトルマッチで、私もKARENも一度負けている相手と戦い、お互いに課題のある試合になります。チームは別になりましたけど、姉妹でベルトを獲ること、しかも同日に獲れるという滅多にないチャンスをいただけたので、必ず姉妹チャンピオンというのを記事一面に載せたいと思います。
──前戦を経て今回の試合に向けて取り組んできたことは?
端 対戦相手のスタイルを考え、とくに打撃の面で今までのやり方とはちょっと違う方向のトレーニングをしてきたという感じです。
NORI オールラウンダーぶりを前回すごく痛感しているので、自分らしさを出すためのパフォーマンスを、しっかりとケージの上で出し切れる練習をしてきてるので、対端選手だからとかではなくて、打撃の面、寝技、組み技すべてにおいて、リードしないと端選手には勝てないと思っているので、オールラウンドに練習してきました。
──NORI選手は前回の端選手との試合後もPANCRASEとDEEPでも戦ってきました。試合をしながら課題に取り組んできたのでしょうか。
NORI そうですね。試合をしながら足りないところとかを修正して。試合間隔として、試合を重ねられたのはケージに落ち着いて上がれるという点もあると思うのですが、それぞれ違った相手に対して、“いかに自分を出し切れるか”という、そういったパフォーマンスについては経験が詰めて修正してこれているかと思います。
──KAREN選手がパラエストラ柏入りして、女子パートナーが1人減ったなかで、練習に変化はありましたか。
NORI 今は兄(DARANI)と練習しているんですけど、もともとフライ級でKARENは一個下の階級で、今回の対戦相手の端選手も大きいので、兄と集中して取り組めたので、KARENが抜けたからといって練習メニューに大きく変化はなく取り組めました。
──NORI選手もKAREN選手とともにパラエストラ柏に出稽古に行って、NORI選手たちは移籍でなく気づきを持ち帰り練習に取り組んでいる。その経験で練習内容に変化や加わったことはありますか。
NORI もともとたぶん、自分のスタイルが他とは違っているし、そこを特徴としてそこを活かして取り組んでいたので、出稽古でスクランブルして、いろんな体格の選手と取り組めたのは収穫でした。それをいかに自分のスタイルに落とし込んでいくか。
前回負けてから絶対にもう一度挑戦するという思いはあったので、そこに向けてどう吸収できるかに重きを置いていました。出稽古で得たものであったり、プラス自分のやり方でミックスしたりというところで収穫はありました。
──姉妹で戦うことの意識は?
NORI すごく正直に言うと……特にないですけど(笑)、KARENはKARENで自分の選択で挑戦する。それを家族として応援します。チームが離れたからといって、練習場所が変わったからといって姉妹であることが変わるわけではないですし。私もKARENに刺激をもらっています。同じ大会に出るのも久しぶりなので、それをしっかり噛み締めて挑みたいかなと思っています。