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【PANCRASE】ライト級正規王者・久米鷹介「自分の全てをかけて全力で臨める相手」×暫定王者・アキラ「『統一戦』だけど、チャレンジャーだと思っている。激闘をお見せしたい」=4月30日(日)立川

2023/04/13 21:04
 2023年4月30日(日)東京・立川ステージガーデンで開催される『PANCRASE333』での4大王座戦に向けて4月13日、調印式および記者会見が行われた。 ▼PANCRASEライト級王座統一戦 5分5R久米鷹介(ALIVE)第7代王者・24勝6敗4分アキラ(武蔵村山さいとうクリニック)暫定王者・18勝10敗3分 「正規王者」の久米は、柔道をバックボーンに、MMAではアマチュア修斗全日本選手権で優勝。PANCRASEを主戦場にすると2016年9月の徳留一樹とのタイトルマッチで1R TKO勝ちで王座を獲得。2019年10月にはONE Championshipでの当時修斗王者の松本光史との王者対決でも判定勝ち。2021年3月の『RIZIN.27』で武田光司に判定負けも、2021年12月の前戦『PANCRASE 325』にて雑賀ヤン坊達也との「ライト級王座統一戦」で一本勝ちし、王座統一と3度目の防衛に成功した。今回が1年4カ月ぶりの防衛戦となる。 「暫定王者」のアキラは、2010年4月に修斗でプロデビューし、2013年からPANCRASEに参戦。2021年5月、PANCRASE 321で松本光史と対戦し、TKO勝ち。2021年10月にRIZIN初出場でDEEPウェルター級暫定王者の阿部大治し、2Rにノースサウスチョークによる一本勝ちを収めた。2022年9月、ライト級暫定キング・オブ・パンクラス決定戦で松本光史と再戦、3Rに左スーパーマンパンチでKO勝ちを収め、暫定王座を獲得した。その勝利マイクでは「まだ正規(王者)ではないので、頑張ります」と短く意気込み、正規王者の久米との統一戦に向けて意欲を見せていた。  度重なる怪我のなか、久米は第7代王者として4度目の防衛戦をする為にデカゴンに戻って来る。一方のアキラもまたベルトから「暫定」の2文字を取り「正王者」になる為に、久米を待ち続けた。5年4カ月もの間、王者として君臨する久米と、正規王者を狙うアキラ。果たして防衛記録は伸ばされるか、歴史が動くのか。会見での一問一答全文は以下の通りだ。 久米「試合ができない期間もベルトが自分を強くあろうとしてくれた」 アキラ 久米選手がタイトルを獲ったのが2016年だと思うので、約7年間ずっとライト級トップに君臨し続けている偉大なチャンピオンに、やっと挑戦できるということで、すごい気合いが入っています。偉大なチャンピオンを倒して新しい歴史を立川から作ります。 久米 1年半近く試合の機会を空けてしまいましたが、素晴らしいアキラ選手と統一戦をさせていただけることをPANCRASEに感謝します。人としてもファイターとしてもすごいリスペクトの持てる選手。そのアキラ選手との試合に向かって、多くの人に支えられながら毎日充実した日々。全力で向かっていきたいと思います。 ──対戦相手の久米選手の印象は? アキラ 久米選手の印象は本当にずっと、本当チャンピオンでい続けているので、本当に尊敬して、人間的にも、前に一緒に写真を撮ってもらって、素晴らしい選手だと思っています。 久米 人としてもファイターとしてもトータルで素晴らしい選手。自分の全てをかけて全力で臨める相手だと思っています。 ──1年4カ月ぶりの試合。休んでいる間、怪我をどのように回復されましたか。 久米 (怪我は)結構、1箇所という感じではなかったので(ダメージの)蓄積とかの部分もあり明確なことは分かりづらい部分もあるとは思います。思いのほか治りが順調にいかなかったですが、完全に練習を止める期間は長い期間ではなかったです。自分が本気を出していける段階に近づくまでに時間がかかってしまいました。ただ、練習自体は早い段階で出来ていまして、年明け頃にはフルで練習していましたし、その前もスパーリングだったりを取り組んだりはしていました。 ──アキラ選手は、CAVEの石渡伸太郎さんがセコンドにつくようになってから、戦績が好転しているように感じます。どんな部分が変わったところでしょうか。 アキラ 石渡さんからは、練習に向かう姿勢とかそういうところから全て教わって、試合に向かう姿勢もそうだし、普段の生活もガラッと変わりました。試合が決まると、石渡さんと作戦を立てて、その作戦をひたすら遂行するという感じでやっています。 ──アキラ選手は久米選手が不在の間に暫定王者になり、暫定王者として、正規王者と対戦することについてどのように考えていますか。 アキラ 形の上では『統一戦』ですが、チャレンジャーだと思っています。久米選手に全力で挑戦させていただくつもりです。去年の9月に1回、暫定としてベルトは獲ったけれども、ちゃんとした自分のベルトだとは思っていないです。ここで久米選手を倒して、しっかり僕のものにしたいと思います。 ──久米選手は正規王者として、ベルトへの思いは? 久米 今回もまた期間は空けてしまったのですけれども、やはり自分がベルトを持っているということで、その期間も強くあろうとしてくれる大切なベルトです。ベルトが一つのモチベーションになっていることは間違いない、大切なもののひとつです。 [nextpage] アキラ「久米選手を追い越せるように仕上げてきているので、激闘をお見せしたい」 ──どのような試合展開になると考えていますか。 アキラ あんまり言うとバレちゃうんで(笑)あれですけど、久米選手は本当に素晴らしい試合を毎回して、激闘も繰り広げてきています。僕も久米選手を追い越せるように仕上げてきているので、激闘をお見せしたいと思います。 久米 もう、自分は自分のやることを今まで長いことやってきましたので、培ってきたものをアキラ選手にぶつけるだけです。『正規王者』ではありますけれども、勝ち上がってきた暫定チャンピオンであるアキラ選手に、気持ち的には全力でぶつかっていきます。アキラ選手も『激闘は覚悟』されていると思うので、自分もしっかり覚悟を持って臨んでいきたいと思います。 ──それぞれの直近の試合をみてどう感じましたか。まずは久米選手から、アキラ選手と松本光史戦について。 久米 アキラ選手が松本選手をしっかりKOでフィニッシュしているということで、フィニッシュ力もありますし、トータル面で強いとは知っていましたが、それを再確認した試合です。ちょうど自分が試合していない機会でしたけれども、あらためて身のひき締まる思いでした。 アキラ(久米vs.雑賀戦を見て)ただただすごいなと。最初に(パンチを)効かせたのを、その時久米選手のパンチも入っていて、そこからチャンピオンの意地で一本勝ちまで攻め切るという、すごいものを見せられて。自分が倒すべき目標はこの人なんだと思って、気合いが入った試合です。 ──試合発表時のリリースには、久米選手について「何度引退を考えたことか」という言葉がありました。そういった考えも頭をよぎったこともあったのでしょうか。 久米 そうですね、もうキャリアも重ねてきましたし、いつ終わってもおかしくないとは常に考えることです。実際に現実的な話、ずっとできるものではないので、頭には入っていますけれども、同時にその間に暫定王座を獲られたアキラ選手の試合だったり、自分自身の前で一緒に練習している若い子たちの頑張る姿を見て、それをモチベーションにしながら一緒に切磋琢磨したいという思いがあります。
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