MMA
ニュース

【PANCRASE】バンタム級正規王者・中島太一「上回っているのはスピード、パワー、スタミナ、テクニック」×暫定王者・田嶋椋「殻から抜けたというような成長は毎試合あります」=4月30日(日)立川

2023/04/13 22:04
 2023年4月30日(日)東京・立川ステージガーデンで開催される『PANCRASE333』での4大王座戦に向けて4月13日、調印式および記者会見が行われた。 ▼PANCRASEバンタム級 王座統一戦 5分5R中島太一(ロータス世田谷)第4代王者/12年NBT同級優勝・16勝14敗1分田嶋 椋(OOTA DOJO)暫定王者/22年NBT同級優勝&MVP・7勝1敗  2022年12月に第4代王者としての初防衛戦を怪我で欠場し、暫定王者を生んた正規王者の中島と、そのチャンスを見事に掴みシンデレラ的に暫定王者となった田嶋椋による一戦。  34歳の中島は2020年9月にフェザー級で次期王座挑戦者決定戦で堀江圭功にスプリット判定で勝利し、2021年5月にISAO(現Bellator)が持つベルトに挑戦も判定負けで戴冠ならず。2021年12月にバンタム級に階級を戻し、ハファエル・シウバが返上した同級王座を巡り、井村塁と対戦。2R TKO勝ちでベルトを巻いた。2022年4月の前戦『RIZIN.35』では、フェザー級でヴガール・ケラモフのマウントからの三角絞めに一本負けしている。  対する23歳の田嶋は、2022年10月のネオブラバンタム級優勝&MVP。2021年5月の『格闘DREAMERS』で齋藤奨司に一本勝ちするなど、MMA7勝1敗の田嶋は、2021年9月に現UFCの風間敏臣に一本負けしたのが唯一の黒星。以降、サイバー遼、水永将太、鬼神光司、上田祐起を相手に4連勝でネオブラを制している。2022年12月には、TSUNEとの暫定王座戦で4R TKO勝ちでベルトを巻いた。  オーソから長いジャブ&ロー、強いケージレスリングと型にハメる強さがある中島。TSUNE戦で左を被弾しながらも粘り強い組みとジャブ、左右の連打を突き、タオルを呼び込んだ田嶋。  総合格闘家として30戦以上経験し油が乗り切っている中島に対し、23歳の田嶋はまだ7戦。下馬評では圧倒的に中島が有利だろうが、若さと勢いは時に豊富な試合経験を凌駕することも有る。ゴールデンウイークに二人はケージで対し、最後に残る王者はひとりだ。 中島「過去最強を更新している」 田嶋 自分は暫定王者で、中島選手に正規王者に挑むっていう形になっている。すごく楽しみですね。しっかり自分のやるべきことやって勝ちに行きます。 中島 タイトルマッチで「王座統一戦」ということなんですけど、僕はいつもベルト関係なく、ひとつの試合として考えて練習しているのでこれも一つの試合。どれも大切で、大切じゃない試合はないです。これもそのひとつの大切な試合になります。最強になるために練習し、しっかり準備してきたので、当日は思い切り暴れたいと思います。 ──互いの印象は? 田嶋 打撃が強いなという印象です。全部トータルでできる選手だと思っています。 中島 若くして暫定王者になってすごいなと思って。すごい頑張る選手だなという印象です。 ──中島選手は怪我で前回の王座戦を欠場、その間に暫定王者までのぼりつめた田嶋選手をどのように感じていましたか。 中島 チャンスをものにしたっていうのがあると思うので、持っているのかなとは思っています。 ──田嶋選手は暫定王者になりましたが、上に壁があると? 田嶋 暫定っていう文字をしっかり取りたいですね。 ──どんな試合展開になると予想していますか。 中島 自分の得意なところを思い切りぶつけて、相手がやりたいことを全部潰して、自分の格闘技を常に押し付けていく試合をしたいです。 ──下馬評では中島選手優勢だと言われていることについて、どう感じていますか。 中島 油断大敵だと思っているので、そういう下馬票とか僕のほうが勝つ可能性があると言われてても油断していたらダメ。油断せずにしっかり練習は過去最強を更新しているし、今まででい一番考えて練習してきた自信があるので、セコンドや仲間と色々話し合って、常に考えて練習してきたので、すごく強くなっていると思います。 田嶋 自分も同じように前回の自分より強くなっているし、前回の練習量よりも多いですし、今回もしっかり勝てるように準備してきているのでそれをぶつけるだけです。 ──中島選手はフェザー級とバンタム級を行き来する試合が続きました。バンタムが適正階級という部分もありますか。 中島 フェザー級でもできると思っていたのですが、前回(ケラモフ戦で)ああいう負け方をしてしまって、絞ってやったほうがいいと思って、今回もこうしてバンタム級で戦うことにしました。 [nextpage] 田嶋「正直、『ROAD TO UFC』には参加したかったですが、中島選手を倒せば周りの評価が上がる」 ──身長も174cmと同じで体型的にも近く、スタイルも似ている。相違点は? 中島 田嶋選手もどっちもできるし、似たようなファイトスタイルだと思うので、特にここが違うというところはないですね。 ──では、上回っている点は? 中島 スピード、パワー、スタミナ、テクニックです。 ──田嶋選手は? 田嶋 (中島は)打撃はすごくキレもあると、試合を見ていて思います。上回っている点は……こういう場なので、自分が全部上回っていると言います。 中島 楽しみですねえ。 ──王座を統一した後のことをどう考えていますか。 中島 もちろんステップアップしたいと常に思っていて。あとはどういうオファーが来るかですね。いいオファーがきたところに行きたいです。 田嶋 自分は統一したらPANCRASEを盛り上げたいですし、世界とも戦ってみたいです。 ──田嶋選手は『ROAD TO UFC』に応募は? 田嶋 入れました。正直、『ROAD TO UFC』には参加したかったですが、ここでしっかり勝って、中島選手を倒せば周りの評価が、世界に行けるような評価の上がり方をすると思っています。 ──中島選手にとって、これまでの蓄積が違うというのは優位な点になりますか。 中島 経験があっても強くない人もいる。経験をどうやって日々の練習に活かすかで強くなっていく。経験があるから強いとは思っていないです。経験があるから強いと思うと過信に繋がるので、初心に帰って練習しています。 ──練習環境のおいて八隅孝平代表、青木真也選手がついていることはどんなプラスになっいますか。 中島 分からないことは全部答えてくれて、今回もその2人がついてくれているので、2人に相談しています。対策もちゃんとしているし、普段の練習も見てもらって、どんどんレベルアップしているので、いい自信に繋がっています。 ──田嶋選手は、TSUNE戦の序盤は苦しかったように感じます。あの試合を越えたことで感じたことは? 田嶋 あの試合ではすごく劣勢だったんですけど、最後に気持ちを出してああいう形になれたのは、自分が一個殻から抜けたというような成長で、それ(成長を感じること)は毎試合あります。 ──太田純一代表の指示は冷静に聞こえていますか。 田嶋 全部声が入ってくるので、何してても聞こえてくるので“次あれやらなきゃ”という感じです。今年も去年と同じようにどんどんステップアップしていきたいですね。 ──中島選手の今後は? 中島 格闘技もプライベートも素晴らしい一年にしたいです。もちろん今後考えることもあるけれど、勝たなければ進めないので終わってから考えます。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント