キックボクシング
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【RISE】ラウンドガールとファイターの“二刀流”宮原華音が公開練習「救急車で運ばれない限りラウンドガールもやります」

2023/04/11 15:04

 当日は「R-1SE Force 2023」のメンバーがファンへの初お披露目の日となるが、なんと宮原はデビュー戦のあとに怪我がなければそのままラウンドガールとしてもその後の試合でリングに立つ予定だという。「ラウンドガールします。それで1試合目にしてもらったので。私にしか出来ないことだと思うのでしっかりやりたい。まずは試合に集中してずっとやってきたことを出し切って、その後は切り替えてラウンドガールをやりたいと思います」


 もし顏が腫れていたら、との問いには「上がってもいいいんだったら(笑)。救急車で運ばれない限り、上がらせてもらえるなら上がりたいと思います」とラウンドガールとの二刀流を貫く構え。

 ラウンドガールとしてリングに上がるのと、試合で上がるのは「全然違いますね。好きで憧れて観客としてもラウンドガールとしても試合を見ていて、応援する立場だったので。今は選手として15年空手をやってきたそっちの気持ちになってきました」と、気持ちはすでにファイターだ。

「格闘技をずっと17~18歳の頃から見ているので雰囲気には慣れていますが、選手としては初めてなので気合い入れて行こうと思います」と意気込む。


 対戦相手の金子久美子(NEXT LEVEL渋谷)もデビュー戦だが、アマチュア大会で経験を積んできている。「凄い気持ちが強い選手だなと言うのがあって。いろいろな選手の試合を見ていますが技術面はよく分からないのでトレーナーの言うことを信じてやることをやろうと思います。私も気持ちは弱くないと思っていて、小学生の時から空手の全国大会に出たり、お仕事で大きな舞台にも立たせていただいているので」と、自分も度胸はあるとした。

 試合映像はすでに見たと言い、「そんなに作戦を練ってというよりは自分の技を決めることと、相手の技をもらわないことを意識して毎日やっています。こうしたらいけるんじゃないかっていうのはまだないんですけれど、油断をしない事を意識してトレーナーの方にも選手の方にも打ち終わりに攻撃してもらう練習をしています」と対策はしている。

「何がハマるかは分からないけれど、練習してきたことを信じて出すことと、空手をやってきた強みを出せれば勝てると思っています。身長もあるのでキックにはない動きをしっかりやれたらと思う」と、学んできたキックボクシングの技術プラス空手の技も出したいとする。


 空手は伝統派で小学2年生から20歳まで試合に出続け、得意技は「その時々で違うんですが、小学生の時は飛び抜けて身長が高かったのでワンツーが得意でした。高校生になってからはカウンターの中段突きが得意でした」という。

 キックボクシングを習い始めてからは「距離感と伝統派空手はポイントが入ったら(いったん試合が)止まるので攻防が最初は難しかったです。キックボクシングは止まることがKOとダウン以外ではないので。自分が攻撃して終わりというのが癖付いていたので、それを直すのが大変でした」と、空手との違いに戸惑いもあった。

 アマチュアの試合では相手のパンチを一発もらって下がる場面があったが、「パンチを喰らっちゃって、RISE STUDIOに来た選手からも『あれ気を付けてください』と言ってくださったので、そこからはだいぶ気にして練習しています」と修正している。


 TikTokで見せているハイキックを試合でも決める自信があるかとの問いには「足は上がるし、得意でもあるので使っていきたいと思っています」と予告。「今は毎日、言われたことを練習して、少しでもいいところを増やしていいところを出すことを考えています。ハイキックで決められたらカッコいいなとは思っています」

 フルコンタクト空手ではなかったということで相手の技に対する耐久力はどうなのか。宮原は「最初は慣れていなかったんですが、17歳の時に出たアクション映画でフルコンタクト空手と新空手の方と一緒に練習していて、当てられてアザだらけになっていたのでちょっとは慣れていて(笑)。ここでも男性とやっているので、激弱ではないと思います」と自信を見せる。

 公開練習ではムキムキの肉体も披露し、「腕の筋トレはしていないんですけれど、元々つきやすくて空手時代からムキムキで。パンチの練習をして減量していたらどんどんムキムキが増していっちゃいました」と笑う。

 デビューが発表されてからの反響は大きく、「『本当に試合出るの?』『後楽園で?』と話しが大きくなっていて応援がプレッシャーにも力にもなっていますが、今は楽しみにしています」と、楽しみの方が大きくなってきたという。

 ラウンドガールが試合をするとのことで、偏見の目で見られるだろうが「新しいことをやる時って、みんな受け入れがたいことがほとんどじゃないですか。でも別に、やっちゃいけないことをやっているわけじゃないって自信を持って格闘技もラウンドガールも女優もやっているので、周りの声は気になっていなくて。ただ頑張っている姿とか、私の試合を見てチャレンジしてみようかなとか、明日も頑張ってみようと思う人が一人でも多くいてくれたら、と思っています」と答えた。

 試合コスチュームは「決まりました。好きな色にして可愛さも残しつつ、強さを見せられれば」と、お気に入りのものが出来た様子。

 4月14日には出演映画『妖獣奇譚 ニンジャvsシャーク』(坂本浩一監督)の公開も決まっており、「このお仕事をしているからには女優として日本のアクション映画をもっと盛り上げたい。日本のアクション映画で女優さんは誰っていう時にパッと名前が出てこないと思うので、その一人になれることを目標に。海外では選手をやりながらモデルさんとか女優さんはけっこういるので、その日本版になれればと思っています」と、戦うアクション女優を目指すつもりだ。

 最後には「ラウンドガールだから、とか、ラウンドガールだもんね、とは言わせない」と力強く語った。

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