連敗をストップした萩原。リング上のマイクで「おい、クソガキ! 見とったか、ちゃんと! お前もちゃんと勝てよ! ちゃんと見とったるからな!」と平本にエールを送った
2023年4月1日(土)丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)にて開催された『RIZIN.41』の第6試合フェザー級(66.0kg)5分3Rで、カイル・アグォン(米国/SPIKE22)に判定3-0で勝利し、連敗を脱出した萩原京平(SMOKER GYM)が試合後インタビューに答えた。
「ひと安心ですね。やっと勝てたわって感じです」と萩原。「相手が粘り強い感じでしんどい試合になりました」と振り返るが、「ヤバいなというのは正直感じていなくて。バックを取られていいポジションを取られたっていうのはあったんですけれど、そこから極めさせない練習やったりとか、ここを抑えておけば極められにくいだったりとか、そういうポイントを試合前にしっかりやっていたので。あと、ああいう体勢でも攻撃することをやめないというのを意識してやっていたので、特にそこで焦りは感じなかったですね」と、バックを奪われた場面でも焦りはなかったという。
試合前は「100%の準備が出来たのでそれを出すだけや」と思って自信があったという萩原。では、その取り組んできたことの何%が出せたかと聞くと「半分以上は出せたかなと思っているんですけれど、まだまだ思い返したらここはこうしておけばよかった、ここはこうしないとあかんなっていうのがあったので。まだまだ100%を出せていないので、次はもっと出せるようにもっと練習したいと思っていますね」と、もっと出せるはずだとした。
その試合前の準備で最も役だったものはとの質問には、「今年に入ってからフィジカルであったり、走り込み、減量、試合に向けての調整というのを土居トレーナー(魔裟斗のトレーナーを務めたことで有名な土居進トレーナー)にずっと見てもらっていて。今年に入ってから大阪と東京を半々でって生活をずっとしていて、今回の減量とリカバリーの仕方を全部土居さんに指導を受けて、今までと全く違うというか。前までは全部自己流で減量もリカバリーもして。そういうのをしていて試合当日に全く力が入らないというのもあったんですけれど、今回はよく動けました。そういう成果もあるし、大阪で見てもらっている岸本さん(第2代GLADIATORライト級王者・岸本泰昭)。岸本さんもマンツーマンでずっと教えてくれていたのもあるし、SMOKER GYMのみんなもずっと協力してくれていたので何が一番というのは難しいんですけれど、みんなの支えがあって今回勝てたので、みんなのサポートが一番力になりましたね」と答える。
同じく「入場の時から開会式から凄い応援があったので、それがめちゃくちゃ力になったし、大阪のみんなは最高やなと思いましたね」と、ファンの後押しが大きな力になったと話した。
「今回カイル・アグォン選手に勝ったことで世界の強豪と戦っていけるポテンシャルが証明できたと思うので、これからもっと強い選手とガンガン試合をして実力を証明していきたいですね」と意気込む萩原。では次の標的は、と聞かれると「次はLANDMARKのフェザー級、注目カードが2~3カードあるんですけれど、そこに絡んでいる選手とやりたいっていうのがありますね」とする。
その中の一人であり、因縁のある相手ではあるが試合前にはエールの交換もした平本蓮がリングサイドで試合を見ていた。それについて聞かれると「刺激になっていたし、一番前で偉そうに見とったんでね、次は逆にLANDMARKの会場へ行って一番前で偉そうに見たろかなと思っていますね」と、平本が斎藤裕と対戦する4月29日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』を今度は逆にリングサイドで見て平本にプレッシャーを与えてやりたいと笑った。
試合前には、怪我がなければ同大会にも連続出場したいとの発言もあったが、改めて聞かれると「次の試合、フェザー級が盛り上がっているので、もし欠場者が出た場合にすぐ行けるように準備はしておくし、間違っても契約体重を変えてまで試合に出るようなことはして欲しくないんでね、その選手に。だからフェザー級で誰か怪我をしたら後が控えているので安心してくれよって感じですね」と、平本にチクリと嫌味を見舞った。