グラップリング、ケージレスリングをたくさん練習した
――先ほど、練習において今回特化した部分で、レスリングやグラップリングを強化してきたということですが、ご自身の中で今回とくに手応えを感じた部分はどのあたりになりますか。
「やっぱり組み技の点で、ケージレスリングをたくさん練習したので、いつもけっこう手こずるケージレスリングの展開では、スムーズな試合内容になるんじゃないかなとは思っています」
――ニューヨークでの練習環境はロンゴ&ワイドマンMMA、ネスター・マーティコーチのアルティメットジム、セラBJJといった場所での練習なのでしょうか。
「変わらず。対戦相手も一緒なので、前回と同じ感じでやっています」
――ニューヨークではジムとジムの移動距離がかなり長いと伺いましたが、それについて、疲労の蓄積に繋がったりはしていませんか。
「だいぶ最後のほうはやっぱり疲れてくると、追い込み期間だと超疲れるんですけど。それも練習だと思ってやりました」
――海外でファイトキャンプを張るなかで、オンとオフをどう分けていますか。
「オフはダラダラする、それだけ(笑)。練習しないでダラダラする。何も考えずに。それが一番です」
――オンの練習で、強化してきたというレスリング、グラップリングはどのように?
「MMAの練習をしながらのレスリングだったんで、レスリングだけというか。レスリングの先生、コーチとかもいたので、前回と同じとおりで、そのまま延長線で練習したという感じです」
――ハム・ソヒ選手は寝技、あるいは組みを混ぜた打撃にも長けています。鹿志村仁之介選手もニューヨークにはいたと思いますが、その点での対策も練られてきたと。
「はい。グラップリングでは、ニューヨークの10th Planetに行かせてもらっていて、すごくいい練習ができました。グラップリングがすごく楽しかったので。前よりかは引き出しは増えたんじゃないかなと思っています。
昨日の相手選手の動画、『ほんとうにやりたいです』みたいな動画を見て、けっこうモチベーションが上がったんで。そこは絶対クリアできる面で。あと、試合内容的にはけっこう大差あると言われてるんですけど、自分的にはそんなにないと思ってるので。15分間どんな試合をするのか、自分的にも楽しみです。グラップリングで仕留めたいです」
――ハム・ソヒ選手の近い距離でのボクシングを警戒するなかで、そこをかいくぐって、テイクダウンを取りに行くというイメージでしょうか。
「そうですね。たぶん近い距離での打撃とか反応はすごいいいと思うので、そこで付き合わずにテイクダウンできたらいいなと思っています」
――ザンボアンガ戦のことも引き合いに出されていましたが、ザンボアンガ選手はフィジカル・パワーで強引にテイクダウンを取りに行くときもあったと思いますが、平田選手もそのイメージでしょうか。
「そうですね。ザンボアンガも突っ込む系のタックルだったので、そんな感じで行けたらいいなとは思ってます」
――厳しいながらも、自分自身は攻め切って、チャンスがあればフィニッシュという勝ちパターンのイメージはどれくらい作ることが出来ていますか?
「自分的にはもう毎日イメージしてやっています。そのイメージ通りにできたらいいなと思っています」
――そのフィニッシュはKOと一本、どちらの方が比重が高いでしょうか。
「チャンスがあればKOも狙いたいけど、自分的にはグラウンドで極めたいなと思います」