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【修斗】リオンがヘルフォートに完敗、ONEから凱旋・佐藤将光、高橋遼伍が勝利。黒部がイェジを失神チョーク葬。倉本が平川を35秒KO! 田丸は新階級で勝利、内藤が青井とのスクランブル戦を制す

2019/07/15 18:07

▼第4試合 フェザー級 5分3R
×青井 人(65.7kg/同級世界7位/BLOWS)
[2R 3分22秒 TKO]
○内藤太尊(65.6kg/同級世界10位/roots)

青井人が1月に続き後楽園ホールに再登場する。高橋遼伍の持つ環太平洋王座に挑み骨折しながらもフルラウンド戦い抜く根性は見事。その怪我からの復帰戦では仲山貴志を相手に手痛い敗戦を喫したが、ここで3連敗するわけにはいかない。何故なら同大会には田丸匠、石井逸人らニュージェネレーションの2人も試合を行い、階級は違えどフェザー級は青井、と期待する声も多いだけにスッキリとした勝ちが求められるだろう。

とはいえ、対戦相手の内藤太尊(roots)は鋭い打撃と有利なポジションを取りながらもサブミッションを狙いに行くアグレッシブなファイトスタイルで誰と対戦してもスイングするハズレのない試合をいつも見せてくる。しかし、それが勝ち星に結びついていないのも事実で、2018年12月に鈴木淑徳に1R KO勝利も、2019年3月には工藤諒司に判定0-2で敗れている。ランキングも世界ランキング10位とギリギリで踏みとどまっており、今回が背水の陣である事は間違いない。

勝ちにこだわらなくてはならない両者だが、持ち味を出そうとすれば必然的にスイングした試合になるだろう。

1R、ともにオーソドックス構え。右ローから入る青井。内藤も左ローを外からヒット。左右フックで詰める青井は金網詰め四つから小外でテイクダウン! 内藤の立ち際に右を振る青井はすぐにバックへ! 正対際で腕十字を狙う内藤。起きて外す内藤にさらに右で差して払い腰で投げる青井!

再び腕十字へ! 外す内藤もボディロックテイクダウン! 下から潜り外がけサドルロック狙いからヒザ十字は青井。ここも蹴って外す内藤。

青井のギロチンに首抜く内藤。スクランブルの連続の展開ながら際で青井は打撃を入れる。ワンツーの右は青井。しかし内藤も左ミドル! 押し返す青井は右フック!さらにダブルで右フック! 内藤は胴廻し回転蹴りで応戦ゴング。

2R、左から右フックを振る青井。近づく青井はヒザ十字からヒールフック! 潰す内藤は背後からパウンド! 右の相打ち! ヒザが落ちたのは青井。

しかし亀から立つ青井はアームロックも引き込み気味に。潰す内藤が上に! ハーフから右腕を踏みつけてパウンド。ハーフになる青井だが背中をつける。

ヒップアタックも内藤は足をさばきマウント&パウンド! レフェリーが間に入った。目まぐるしく攻守が入れ替わる激闘は、スタミナ勝る内藤が相打ちの右からラッシュ。しっかりポジションを奪い打撃でフィニッシュした。

▼第3試合 バンタム級 5分3R
×加藤ケンジ(61.0kg/K.O.SHOOTO GYM)
[判定0-3] ※28-29,28-30,27-30
○小野島恒太(61.1kg/Combat Workout Diamonds)

6月8日新宿FACE大会で約2年振りの試合で金物屋の秀を相手に判定勝利し、リング上から参戦を直訴した小野島恒太(CombatWorkoutDiamonds)の連続出場が決まり、浜松のハードパンチャー・加藤ケンジ(K.O.SHOOTO GYM)との対戦が決定。加藤は前戦まで5連勝も2019年5月の魚井フルスイング戦で2R KO負け。今回が再起戦となる。

1R、ともにサウスポー構え。ダブルレッグから金網に押し込みテイクダウンは小野島。加藤は金網背に立とうとするが、小野島は足の下に足を入れて接地面を無くし立たせない小野島。腰を引き立つ加藤は四つから右ヒザを突く。ブレーク。小野島の右の額が内出血で膨れている。ワンツー打ち下ろしの右ローは加藤。小野島は右を振るがそこにカウンターのヒザを合わせる加藤!

2R、ドクターチェック後、左右を振ってすぐに組んでボディロックテイクダウンは小野島。しかし立つ加藤は突き放す。左ハイを狙う加藤。しかし待ちの状態。そこに小野島は詰めていく。ブレーク。距離を詰める小野島。右のオーバーハンドで飛び込み金網詰める小野島は左を差すと離れ際に右ヒジ! バックを狙いながらボディロックテイクダウン! 立つ加藤は金網背に。右で差して左は足を抱えてテイクダウンを狙う。さらに片ヒザを着いて尻下でクラッチを組むと、リフトしテイクダウン! しかし加藤は立つ。右ミドル、右ローは加藤。

3R、サウスポー構えを見せる加藤はオーソに。左から右を見せるがかわす小野島。右ヒジで飛び込む加藤をかわして詰めてダブルレッグで押し込む小野島。シングルレッグに移行し、右でパンチを突きながらさらに押し込む。

ブレーク。小野島は左インロー。加藤は左ミドル。ジャブ。小野島も左で飛び込むがかわす加藤は左ヒザ! 小野島もその打ち終わりに右フックをかぶせると左ハイから左ロー。加藤は跳びヒザもかわした小野島が左。右を振って押し込む小野島はスタンドでバックテイク。投げにすぐに立つ加藤だが、小野島は再度投げて手を着かせる。立つ加藤だがボディロックされたまま。

判定3-0で小野島が額の内出血の厳しい状況を凌ぎ、勝利。

▼第2試合 ライト級 5分3R
○AB(70.2kg/同級世界7位/和術慧舟會駿河道場)
[1R 4分25秒 腕十字]
×泉 彰洋(69.9kg/BLOWS)

2015年11月の対戦でABに三角絞めで負けて以来勝ち星に恵まれていなかった泉だか、今回の再戦で過去の悪夢を払拭できるか? それともABが得意の三角絞めで再び返討ちにするのか? 連敗脱出を賭けた両者の戦い。

1R、早々にボディロックから小外でテイクダウン、バック奪うAB。マウンからリアネイキドチョークを狙うが凌ぐ泉。

正対する泉にABはマウントから脇を開けさて腕十字へ。三角絞めにも移行できるように足を回しながら、最後は両足をかけて腕十字を極めた。

▼第1試合 バンタム級 5分2R
○石井逸人(61.1kg/TRIBE TOKYO M.M.A.)
[判定3-0]※20-18×2,20-17

×ガッツ天斗(61.0kg/パラエストラ綾瀬)2018年度同級新人王&技能賞

1R、ともにオーソドックス構え。右ローから入る石井。どっしり構えるガッツはカウンター狙い。石井は右ハイをガードの上から打ち、右ロー! しかしガッツも右ローを返す。石井の右ミドルはキャッチするガッツも足を抜く石井。ガッツも右ローが当たり始める。

しかし石井は右ストレートをヒット! 組みに行く石井だが体を入れ替えるガッツは左を差すが石井は小手に巻いて大外刈! ガッツもすぐに立ち上がる。石井は右ロー。金網際で払い腰テイクダウン! そのままマウントを奪いヒジを放つと、ガッツもケージを蹴って反転させる。

2R、最終ラウンド。右ロー当てるガッツ。石井は右のオーバーハンド。ガッツは右ロー。金網に詰まりながら石井は左ミドルを返す。左ボディストレートを当てるが遠い。ダブルレッグをドライブしてテイクダウンは石井! すぐにハーフガードから腰を切りパスガード狙い。脇を差し抑え込む石井に金網を切り左で脇差し立とうとするガッツは亀に。がぶりからチョークを狙う石井だが頭を抜くガッチ。

すぐに追う石井は金網際で再び払い腰テイクダウン。パウンド入れながらマウントへ! ケージを蹴って亀の体勢まで持っていくガッツに石井は腕十字狙い。

2018年9月の清水清隆戦のTKO負け以来、10カ月ぶりの試合をバンタム級に転向し、TRIBE TOKYO M.M.A.に移籍して臨んだ石井が、判定勝利した。

▼オープニングファイト 第2試合 ライト級 5分2R
×鈴木淑徳(70.2kg/オフィス淑徳軍)
[1R 4分30秒 TKO] ※カット

○SASUKE(69.8kg/マスタージャパン)

▼オープニングファイト 第1試合 ストロー級 5分2R
×新井 丈(52.2kg/キングダム立川コロッセオ)
[2R 1分52秒 リアネイキドチョーク]

○内田タケル(52.0kg/パラエストラ松戸)

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