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【修斗】リオンがヘルフォートに完敗、ONEから凱旋・佐藤将光、高橋遼伍が勝利。黒部がイェジを失神チョーク葬。倉本が平川を35秒KO! 田丸は新階級で勝利、内藤が青井とのスクランブル戦を制す

2019/07/15 18:07
【修斗】リオンがヘルフォートに完敗、ONEから凱旋・佐藤将光、高橋遼伍が勝利。黒部がイェジを失神チョーク葬。倉本が平川を35秒KO! 田丸は新階級で勝利、内藤が青井とのスクランブル戦を制す

◆プロフェッショナル修斗公式戦
2019年7月15日(月・祝)後楽園ホール

▼メインイベント・第11試合 フェザー級 5分3R
×リオン武(65.8kg/日本/同級第5代&第8代世界王者/RISING SUN)2位
[判定0-3]※27-29×3
○デュアン・ヴァン・ヘルフォート(65.6kg/オランダ/グレイシーバッハ・ネーデルランド)

ヨーロッパ修斗から自信をもって送り込まれたデュアン、宇野との一戦では両者ともに試合終了まで止まらないグラウンドワークで大いに会場を盛り上げ、そして常にイニシアチブを握り続けたデュアンが勝利。日本デビュー戦を白星で飾り、早くも再来日を果たす。

対するリオンは史上初の世界王座返り咲きを果たす等、修斗史に燦然と輝く数々の記録を残すレジェンドの1人。2018年は現世界王者の斎藤裕には敗れたものの、環太平洋王者・TOMA(TK68)との対戦では完封してみせる等、デビューから16年を迎える今でも国内トップレベルの実力を誇る事を見せつけた。

大晦日のRIZINでは朝倉未来のヒザ蹴りにKO負けを喫し、年齢的にはキャリアの終焉を迎えつあるるだろうが、リオンの心の火はまだ消えてはいなかった。

そして再び戦う場所に選んだのはホームである修斗。対戦相手は宇野を破ったデュアン。宇野との試合ではスクランブルからバックを奪取し、パウンドを当てたデュアンだが、スタンドでの打撃は未知数。リオンの細かいステップ、角度をつけた打撃にデュアンは得意の組みの展開に持ち込むことができるか。リオンは、スタンドに加え、パウンドも含む打撃のなかでデュアンの寝技を封じ込めるか。リオンが勝利を手にし、復活の狼煙を上げるか、デュアンに“レジェンドキラー”の称号を与えてしまうのか。

1R、ともにオーソドックス構え。右の打ち合いからいきなり詰めたヘルフォートはヒザ蹴り、さらにがぶりから首を狙うが、頭を上げるリオンは四つに。リオンの右ローに右ストレートを合わせるヘルフォート。再びスタンドで首をがぶるヘルフォート。首を上げるリオンは右の得意の足払いテイクダウン!

寝技にはいかないリオンは上体を離しパウンドも立つヘルフォート。詰めるヘルフォートはバックフィストから組んでヒザ! 右で小手に巻いての投げはリオンは切る。

右のニータップを見せるリオン。長身を活かし首相撲からヒザはヘルフォート! さらに離れ際に右ヒジ、前蹴りも! 左右のラッシュにリオンは防戦に。鼻頭をカットする。

2R、右ロー、左ボディストレートはヘルフォート。リオンは右ジャブが長い。さらに右ストレートにリオンはケージを背に。しかしヘルフォートの左ジャブにリオンは得意の右! しかしヘルフォートもすぐに右ストレートを返していく。

自らの蹴りでバランスを崩すが立つと首相撲から高いヒザはヘルフォート。リオンは再び右の足払い! 深追いはせず。互いにジャブの刺し合い。金網背にするリオンは手数が足りない。右ストレートから首を掴みにいきながらヒザはヘルフォート! そのヒザに反応するリオンは後手に。

3R、前に出るリオンだが、圧力をかけなおすヘルフォート。さらにジャブから右のダブル! 後退するリオンに首相撲からヒザ! さらに小手に巻いて崩して頭を下げさせギロチン狙い。頭外すリオン。走りながら左ヒザを当てるヘルフォート! さらにいきなり右ストレートを打ち下ろしてくる。さらに右ヒジも!

ワンツーで前に出るヘルフォート。ラスト1分。右ストレートはヘルフォート! その入りに右を返すリオンだが、打ち合いにも応じるヘルフォートは下がらず。ホーン。

宇野戦とはうってかわってグラウンドを封印し、新たな引き出しを開けて見せたヘルフォートが判定3-0(29-27×3)で勝利。「ありがとうございます。とてもとても楽しんだよ。この大会は世界でもベストだと思います。プロモーターの坂本さんありがとうございます」と挨拶し、笑顔でケージを降りた。

世界ランク3位のリオンを下したヘルフォート。今後、フェザー級でいかに王座戦にからむか。

▼セミファイナル・第10試合 バンタム級 5分3R
○佐藤将光(61.1kg/日本/同級世界王者/坂口道場一族)
[1R 4分23秒 KO]
×ファン・チャン・ファン(61.0kg/韓国/TEAM FINISH・ROAD FC)

佐藤将光はバンコク大会で修斗の世界王者らしく落ち着いた試合運びで難敵マーク・アベラルドをパウンドアウト。ONEChampionshipデビュー戦で完璧な初陣を飾った。ホームである修斗でどんなパフォーマンスを見せるか。

対戦相手は若干23歳ながら MMA、キックと併せて40戦を越えるキャリアを持つ韓国のファン・チャン・ファン(TEAMFINISH/ROAD FC)。ファンはキックで韓国内の様々なプロモーションで数多くのタイトルを獲得し、30勝6敗という実績を引っさげMMAに転向。現在までに4勝1敗と適応力を見せ、非凡な才能を発揮している。ファンの打撃テクニックも不気味ながらも、やはり注目は佐藤の凱旋試合。世界王者となってからもコンスタントに試合を重ねる佐藤に死角は見当たらないか。

1R、ともにオーソドックス構え。チャンファンの下がりながらの右、さらに左フックに佐藤がダウン! しかしすぐに立つ佐藤は詰めてチャンファンをボディロックで背後に回りながらテイクダウン。レッグドラッグで抑え込み回復を待つ。足を越えマウントを奪う佐藤。

チャンファンの左腕を挟みクルスフィックで固めてパウンドを連打する佐藤! 蹴り上げでスペースを取るチャンファン。しかし佐藤は腰を突き出し、中腰から強いパウンド! 足を払いパスガード! 再びクルスフィックでパウンドを入れると、亀になるチャンファン。佐藤がパウンドを入れ続けるとチャンファンは防戦一方に。レフェリーが間に入った。

佐藤「バンタム級でワンデートーナメントをやりませんか」

「実力差見せつけようと思っていましたが、もらっちゃいました(苦笑)。いま修斗のベルトを持ってONEに出ていますが、10月にもONEがあるし、しばらく防衛戦ができなくなるので、ベルトを持ったまま他団体挑戦がいいのかと悩むところがあって、自分がランカーだったら防衛しろよと思う。いったんどうなるか、ベルトを返上というわけじゃなく相談したいなと。もちろん修斗の防衛戦のタイミングがあえばやりますし。

それと、いまバンタム級がすごく面白いんでトーナメントやりませんか? ワンデーで1日2試合か3試合やりたいです。ハッシュタグ、#修斗バンタム級トーナメント で皆さん盛り上げてください」

▼第9試合 フェザー級 5分3R
○高橋遼伍(65.8kg/KRAZY BEE)
[2R 2分13秒 TKO] ※レフェリーストップ
×高橋孝徳(65.7kg/リバーサルジム新宿Me,we)

1年7カ月振りとなる復帰戦をONE Championshipで行ったばかりの高橋遼伍も参戦決定。いま注目のカーフキックで対戦相手の足を破壊するファイトスタイルは正に示現流さながら。ONE Championshipデビュー戦でもケアヌ・スッパにヒザ下ローキック=カーフキックを蹴りまくり、スッパの放った蹴り足をヒザのガードでまっ二つに叩き割り、パウンドアウトでKO勝利。既にローキックで足が破壊されていたのでは? と思わせる程の衝撃を残した。

迎える対戦相手は現在修斗フェザー級の中で安定した強さを見せる実力者・高橋孝徳(リバーサルジム新宿Me,We)に決定。高橋は引き分けを挟みながらではあるが、ここ6戦負けなしと絶好調。打投極はもちろん、攻守のバランスにも非常に長けたファイターだ。

6月に試合を終えたばかりでの緊急オファーにも関わらず即答で応えた高橋孝徳。難敵や強敵といったレベルを超えた高橋遼伍との対戦は世界を見据える上で必ず越えなければならない大きな壁だ。この試合は高橋孝徳にとって格闘人生における大きなターニングポイントを迎えることになるだろう。

1R、ともにオーソドックス構え。右のカーフキックを狙う遼伍。左ボディから右と対角に攻める。遼伍のワンツーはかいくぐる孝徳。しかし遼伍は右のローキック! 組み行く孝徳を首相撲からクリンチボクシング! さらに遼伍は右のカーフキック! 孝徳は足払いでこかされる。首相撲に組みに行くのは遼伍だが、外からダーティボクシングは遼伍!  さらに右ロー。孝徳もカットするが効かされる。さらに左フックは遼伍! 右ローに孝徳は倒されるも立つ。

2R、詰める遼伍はワンツーを外から。遠間から足を触りにいくが切られる。ワンツーから右ローは遼伍! 崩れる孝徳。右のカーフキックに孝徳は立てず倒れるが、遼伍はスタンドを待つ。さらに遼伍は右ロー、右フック! 崩れた落ちた孝徳にタオルは投入されず、レフェリーが試合を止めた。

遼伍「お久しぶりです。去年病気やいろいろなことがあって、支えてくれた周囲のおかげでここまでモチベーション枯らすことなくできました。ありがとうとかそんなチャチな言葉じゃ伝えきれないです。いいことも悪いこともフルコースで味わって、魂のステージがひとつでもふたつでも上にいければ、去年も悪くなかった思います。ONEの日本大会(10月)出たいのでアンディ(ONE日本)社長お願いします。結局、ここ(ハート)なんで」

▼キッズ修斗 64.1kg契約 3分1R
×高本哲至(高本道場)
[判定0-3]
○野澤エディ(野澤道場)

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