▼バンタム級 5分3R
〇ビクター・ヘンリー(米国)23勝6敗(UFC2勝1敗)136lbs/61.69kg
[判定2-1] ※30-27, 29-28, 28-29
×トニー・グレーブリー(米国)23勝9敗(UFC4勝4敗)136lbs/61.69kg
ヘンリーは、RIZINでトレント・ガーダムに一本勝ち、バンタム級に落とした金原正徳をKOするなど2連勝後、LOXFバンタム級王者となり、UFCで欠場選手の代役でオクタゴンデビューのチャンスを掴んだヘンリー。
2022年1月の初戦は実力者ハオーニ・バルセロスに判定3-0で完勝も、2戦目はハファエル・アスンソンに判定負けで1勝1敗。
対するグレーブリーはテコンドー指導者の父に習い、大学までレスリングを学ぶ。Contender Series 2019を勝ち上がり、UFCデビュー戦はブレット・ジョンズにリアネイキドチョークで一本負けもその後4勝1敗。2022年9月の前戦はジャビッド・バシャラートに判定負けでUFC4勝3敗となっている。
1R、右カーフでヘンリーをこかすグレーブリー。さらに右カーフ。ヘンリーは右前蹴りを腹に突き前に。さらに右ミドルも。「ナイス」とコーナーのジョシュ・バーネット。続けてダブルレッグに入るが、切るグレーブリーが左右で前に出ると左で差して押し込み。四つに持ち込むヘンリーにヒザを突き、右ヒジで離れる。
右前蹴り、さらに左サイドキックを腹に入れるヘンリー。右ジャブのダブルを突き、右ロー。そこに低いダブルレッグはグレーブリー。尻を着いたヘンリーは立ち上がるがそこにボディロックで崩すグレーブリー。ヘンリーはアームロックを狙う。
2R、左を振り前に出るグレーブリーだが、ヘンリーの左右連打の圧力にグレーブリーは組み。2度がぶるヘンリーは、グレーブリーの打ち返しにも押し戻し前に。組むグレーブリーをもろ差しから押し込むヘンリー。ヒザを突き、右ヒジ、腹に前蹴り。ラウンド中盤でグレーブリーはダブルレッグ! 背中を見せて立ち上がるヘンリーは正対。右ヒザをテンカオで突くヘンリーは猛攻! さらに左ヒザ。右前蹴り、ストレートにグレーブリーは後退。右アッパーのグレーブリーだが単発。ダブルレッグにヘンリーは左ヒジ連打! 一瞬動きが止まるグレーブリーはテイクダウン狙いも小手に巻いて残すヘンリーが前に出てホーン。ヘンリーが取り返したラウンド。
Relentless pace by @VictorHenryMMA! pic.twitter.com/s4DEyigMJu
— UFC (@ufc) March 11, 2023
3R、グローブタッチ。左右を突くグレーブリーに、ヘンリーも左右前蹴り。グレーブリーも左ミドル。そしてダブルレッグに。ここも切るヘンリー。左から右アッパーをかわす。組むグレーブリーを切るヘンリー。左右から左フックを当てるグレーブリー。ヘンリーも左右から左ストレートを突く。右カーフはグレーブリー。ダブルレッグも切るヘンリーはがぶりも2Rのラッシュで疲弊か。しかし組んで右ヒザ。右ストレートをヒット! 盛り返したヘンリーは押し込み右ヒジ。
グレーブリーの組みにヘンリーは前転の足関節、内ヒールフックからヒザ十字へ。ここはヒザを曲げたグレーブリーがパウンドから肩固めへ、これを後転してすぐに外したヘンリーは、シングルレッグから脇を潜ってバックに。正対したグレーブリーに細かいパンチ、残り10秒で押し込むヘンリー。グレーブリーが体を入れ替えホーン。タフな試合を繰り広げた両者は、試合後、互いに跪いて健闘を称え合った。
WHAT. A. FIGHT. #UFCLasVegas@VictorHenryMMA @TonyGravely135 pic.twitter.com/8MFt2TdSjr
— UFC (@ufc) March 11, 2023
判定はスプリットに割れ、30-27, 29-28, 28-29でヘンリーが接戦をモノに。ケージの中でのダニエル・コーミエーのインタビューに「コーミエーじゃないか」と返すと、「今日は十分じゃない。もっと出来ると思った。カーディオを強化してきたんだ。前回の試合よりは実力を証明できたと思う。ハオーニ・バルセロス戦がフロックじゃないことを見せたかったんだ」と語った。