▼第1試合 ヘビー級 3分3R
×ナビル・ハチャブ(モロッコ/同級9位)
判定0-5 ※28-29×2 27-30×3
〇ソフィアン・ラドウーニ(フランス)
“ザ・タンク”ことハチャブはバダ・ハリと同門で戦績は25勝3敗1分。ラドウーニは34勝(17KO)21敗。コール時、ラドウーニにはブーイングが浴びせられる。
1R、ラドウーニはサウスポー。前に出るハチャブが左右フックを繰り出して積極的に攻める。ラドウーニは右カーフを蹴り、左ミドルで迎え撃つ。ラドウーニは蹴りでハチャブを止め、左ストレートを打ち込む。左右フックに右アッパーでラドウーニにロープを背負わせるハチャブ。しっかりとボディにも打ち分ける。ラドウーニは左テンカオを突き刺すがハチャブの前進は止まらない。日本の採点なら前へ出て手数を出していったハチャブのラウンドだっただろうが、距離を取ってしっかりと攻撃を当てていったラドウーニのラウンドとなった。
2R、ジャブでけん制するラドウーニは左ミドル、テンカオで前へ出るハチャブを迎え撃つ。ロープ伝いに動くラドウーニへ左右フックを叩き込む。ラドウーニはワンツーからテンカオ、そしてジャブで距離を取る。二段跳び蹴りをハチャブのその腹へ。前へ出るハチャブに左ストレートが連続ヒット。ハチャブはなかなか近付けない展開となった。
3R、前へ出るハチャブにラドウーニの左フックがクリーンヒット、ハチャブの腰が一瞬落ちる。ラドウーニは左の三日月蹴りも突き刺していく。ハチャブの距離に入る前に、ラドウーニは蹴りまたはワンツーでそれを防ぐ。それでも前へ出て左右フックを放つハチャブ。攻撃を当てては離れるヒット&アウェーのラドウーニ。ハチャブの突進も虚しく、ラドウーニのテクニックを崩すことは出来なかった。