キックボクシング
レポート

【GLORY】ペットパノムルンの2階級制覇ならず、王者ベスタティにKO負け。新星オーバーメールが4連勝をマーク

2023/03/12 05:03

▼第3試合 ライトヘビー級 3分3R
〇フェリペ・ミケレッティ(ブラジル)
判定5-0 ※28-27、29-26×3、30-25
×ノルディン・マヒディンヌ(フランス)


 マヒディンヌはフランス国内の大会でキャリアを積み、2016年2月に『K1 Event 8 Tournament』で8人トーナメント優勝。2016年7月には『Partouche Kickboxing Tour』のヘビー級トーナメントでも優勝している。2017年4月にピーター・アーツ、2019年6月にはGLORY初参戦でアントニオ・プラチバットと対戦するがいずれも敗れている。その後は2連勝し、2020年12月にはプラチバットにリベンジ成功。前戦は2022年8月にシハド・ケペネに初回KO負けを喫したが、試合後にケペネが禁止薬物の陽性反応を示したため無効試合となった。戦績は27勝(12KO)14敗。


 ミケレッティは南米のWGPでアレックス・ペレイラ(現UFCミドル級王者)ともキャリア初期に対戦し、2013年3月にはWGPスーパーコンバットヘビー級トーナメント優勝。2014年9月にはWGPのブラジル -94kg王者、2016年8月にはWKN世界K-1ルール・スーパークルーザー級92.5kg級王座を獲得。2018年3月にはWAKOプロ世界ローキックルール94.2kg王座も獲得した。2018年10月よりGLORY参戦を果たし、2勝をあげたが以後は3連敗。前戦は昨年10月にドネギ・アベナに判定負け。戦績は16勝(5KO)10敗。


 1R、前へ出るのはマヒディンヌ。ミケレッティは右フックから組んでのヒザ蹴りで迎え撃つ。鋭いジャブを顔面とボディへ打つマヒディンヌ。ミケレッティはフットワークを使って動くが、マヒディンヌが左右フックでコーナーへ詰めていく。ボディから顔面のコンビネーションを回転させるマヒディンヌだが、ミケレッティは首相撲からのヒザでそのコンビネーションを止めていく。


 2Rも前に出るのはマヒディンヌでワンツー、左フックで攻めていく。ミケレッティは下がりながら右ローを蹴り、首相撲からのヒザに持ち込む。ミケレッティの右ローにバランスを崩すマヒディンヌ。まるでタックルのようにミケレッティに組み付く。ミケレッティは首相撲からのヒザを多用し、マヒディンヌを削って行く。マヒディンヌは思い切り右フックを繰り出すが空振り、逆にミケレッティの左右フックが当たり始める。軽快なフットワークからジャブ、右フックのミケレッティは、マヒディンヌが接近してくると首相撲からのヒザ。さらにミケレッティの左右ボディでマヒディンヌは明らかにボディを嫌がる顔を見せた。


 3R、ミケレッティの放った右ヒザでマヒディンヌがダウン。前へ出て左ボディを打つミケレッティにマヒディンヌはダウン。前へ出てミケレッティが左右ボディ、右アッパー、さらに首ヒザ、左ミドルとボディを攻めまくるミケレッティ。顔面からボディ、さらに首相撲からのヒザと一方的に攻めていく。右フックからの左フック、首ヒザ。しかし、この猛攻を凌がれてミケレッティは攻め疲れたか、急にペースダウン。今度はマヒディンヌが前へ出て攻めていく。フットワークで逃げるミケレッティだが、前へ来るマヒディンヌにボディへの飛びヒザ蹴り。逆転を狙ってマヒディンヌが右を放つが、ミケレッティはフットワークを使って逃げ切った。


 判定は5-0でダウンを奪ったミケレッティが勝利した。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント