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レポート

【GLORY】ペットパノムルンの2階級制覇ならず、王者ベスタティにKO負け。新星オーバーメールが4連勝をマーク

2023/03/12 05:03

▼第2試合 ミドル級 3分3R
×エルトゥールル・バイラック(トルコ/同級3位)
判定0-5
〇マイケル・ボアペア(ガーナ/同級7位)


 バイラックは現在ミドル級3位。2011年11月にプロデビュー。2015年A1 WCC 86kg級トーナメント準優勝、2017・2018 WFL -86kgトーナメント2連覇を達成し、2018年8月からGLORYに参戦。当時11戦無敗だったドノバン・ウィッセ(現ミドル級王者)に初黒星を付け、2戦目もヤコブ・スタイベンに勝利。しかし、2019年12月のGLORY世界ミドル級タイトルマッチではアレックス・ペレイラにKO負け。2022年3月の前戦でもセルカン・オズカグラヤンに判定で敗れて連敗中。


 ボアペアは現在ミドル級7位で戦績は13勝(6KO)3敗1分。GLORYでは2022年8月にフロリアン・クレーガーに判定勝ちしたが、10月にはセルゲイ・ブラウンに判定負け。普段は棺桶作りの職人。


 1R、バイラックはパンチから蹴りの対角線コンビネーションをスピードある回転力で放つ。ボアペアは前へ出て右ローを蹴りながら左フック。スピードはないがよく見てしっかり当てていく。コンビネーションを回転させるバイラックにボアペアが重そうな左フック。しっかりジャブも突いていくボアペア。スピードや回転力はバイラックの方が上だが、ボアペアは命中率が高い。


 2R、バイラックの左フックに左フックを合わせるボアペア。長いジャブを突くボアペアにバイラックはヒザと左ボディで対抗するが、またもボアペアの左フックをもらう。左フックが全く見えていないようだ。バイラックは右カーフを蹴って右フックから左フック、左ボディ。ボアペアは右アッパーを突き上げる。


 3R、ボディを攻めていくのはバイラック。ボアペアはガードを固めて潜り込むようにしていく。鋭いヒザを突き刺すボアペアが前へ出る。互いにボディを攻め、ローを蹴るが押していくのはボアペア。特に左のボディストレートが決まる。ワンツー、左フック、右アッパーでバイラックをコーナーで釘付けにするボアペア。バイラックもヒザと左右ボディで反撃するが、大振りの右フックを空振りしたところへボアペアの右アッパーをもらう。


 試合終了のゴングが鳴ると、ボアペアはコーナーに駆け上って雄叫びをあげる。判定は5-0でボアペアが上位ランカーを破った。勝利者インタビューでは「この階級にいるヤツらは気を付けろ」と宣戦布告した。

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