マカチェフに唯一の黒星を付けたアドリアーノに勝利「アブドゥルマナプ氏が祝福してくれた。一番思い出だ」
──同じロシアのファイターとして、ウスマンと練習したことは?
「彼のチームと一緒に練習したことはあるよ。ただ本人とはないな。当時彼はまだ若すぎたからね」
──ということは、無敗のUFCライト級王者だったハビブ・ヌルマゴメドフのお父さんの、故アブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフ氏の元で練習したということですか?
「アブドゥルマナプ氏のことは存じているよ。一度彼が僕を練習に招いてくれたことがあったんだ。ただその後、僕がダゲスタンで練習するときは、彼らのキャンプに参加することはしなかった。我々はお互いを尊重し合う形をとって、あえて交わらないようにしたんだよ」
──なるほど。ではハビブやイスラム・マカチェフらのダゲスタン最強ファイターたちと手を合わせることはなかった?
「いや、彼らとはサンノゼのAKAで練習したよ。2018年のことさ。米国で1カ月くらい練習し、試合で勝利することができた。そしたらアブドゥルマナプ氏も来て僕を祝福してくれたんだ。『君は我々の宿敵を倒してくれた。奴はイスラム・マカチェフら、我々のキャンプの選手たちを倒しているんだ』ってすごく褒めてくれた。それは僕にとって本当に嬉しいことだったよ!」
──そんなことが! あなたが倒した相手とは、現UFCライト級フェザー級王者のマカチェフに唯一の黒星を付けた男、日本のDREAMにも参戦したブラジルのアドリアーノ・マルティンス選手のことですね。その前戦ではルスタム・ハビロフ選手も倒しているので、ダゲスタン勢には天敵とも言える存在だったと。
「そうだ。だから今までの僕のキャリアの中では、あの試合こそ一番思い出深いものとなっているよ」