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レポート

【ONE】ペトロシアンが因縁のペットモラコットに勝って決着、アンジェラ連敗、秋元が再起の勝利! 江藤がTKO負け、阿部、藤沢は一本負け、森本判定負け

2019/07/12 19:07

▼バンタム級(※65.8kg)5分3R
○トロイ・ウォーゼン(米国)
[2R 3分29秒 TKO]
×チェン・ルイ(中国)


1R、左ハイを当てるEVOLVEのウォーゼン。さらに左ミドルもそこに体幹の強いルイが右をカウンターでヒット! ボディロックからテイクダウンしたウォーゼンがマウント&パウンド、ヒジ! 長い時間をルイは凌ぐ。


2R、詰めて差してボディロックからテイクダウンしたウォーゼン。ハーフからパス、強いパウンド、ヒジを連打し、レフェリーが間に入った。

▼ONE SUPER SERIES キックボクシング・フライ級 3分3R
〇秋元皓貴(日本/EVOLVE MMA)
[判定3-0]
×ケニー・ズィー(豪州)


秋元皓貴は3月の両国大会以来の試合。ケージでのオープンフィンガーグローブ戦でヨセフ・ラシリと対戦した秋元は、1Rにラシリの左フックでダウンを奪われ、判定0-2でプロ21戦目にして初黒星を喫している。対する豪州のケニー・ズィーは2018年10月のONEタイ大会のリングでペッダム・カイヤンハダオにTKO負け。2019年3月にはMOMOTAROにも判定負けしており、背水の陣で臨む。


 秋元の過去2戦はオーブンフィンガーグローブ着用キックボクシングだったが、今回はボクシンググローブ。試合場もリングで行う。20連勝のあと初黒星


 1R、ズィーが右ロー2発で先制。秋元が左ミドルを蹴るとキャッチしたズィーは背中を見せるように不自然な倒れ方をする。その理由はすぐ直後に分かった。秋元が再び左ミドルを蹴るとズィーはバックハンドブローを合わせに来たのだ。秋元はズィーのパンチを両腕ブロックしてボディへヒザを突き刺し、左ミドルを蹴っていく。


 2Rも左ミドルを的確にヒットさせていく秋元。両者が組んだ瞬間に「ノーホールディング」とレフェリーから厳しく注意が与えられる。パンチを叩きつけるズィーに、秋元は前蹴り、左ミドル、ヒザ蹴りと蹴り技で応戦。秋元の左ミドルが明らかにダメージを与えていく。秋元の右ハイはブロックされたが、場内は大きく沸く。


 3Rも秋元は左ミドルと左ヒザ蹴りでボディを攻めていく。これを嫌がり、組み付きを多用するズィー。秋元は顔面へのヒザ蹴りも狙っていく。ズィーは後ろ廻し蹴りやバックハンドブローなどの回転技を多用して逆転を狙うが、終始冷静に攻め・守った秋元が判定勝ちした。秋元はホッとしたような表情で笑顔を見せた。

▼ONE SUPER SERIES ムエタイ・女子アトム級 3分3R
×カイティン・チュアン(台湾)
[判定0-2]
〇ジェネット・トッド(米国)


 チュワンは「キル・ビー」のリングネームで日本でも多くの試合経験を持ち、日本でおなじみの選手。アマチュアボクシング出身で、2018年7月に初代ONEキックボクシング世界女子アトム級王者となった。同タイトルは2018年10月にスタンプ・フェアテックスに奪われている。トッドはアメリカと日本のハーフでムエタイベース。今年2月にはスタンプとONEムエタイ世界アトム級王座決定戦を争っているが、やはりスタンプに敗れている。


 1R、ムエタイスタイルのアップライトに構えるトッドは同じ階級とは思えないほど身体が大きく、アグレッシブに前へ出て攻めていく。パンチから蹴りにしっかりつなぐトッドにチュワンは出入り速く連打を入れる。両者が組みあうとレフェリーはすぐにブレイクを要求し「ノーホールディング」と注意。


 2Rが始まると同時にパンチを回転させていくチュワンだが、トッドは下がらず強いフックを打ち返す。さらに右ローでチュワンを転倒させる。パンチ一辺倒のチュワンに対し、トッドはパンチと蹴りをバランスよく使う。飛び込んでの右ストレートをヒットさせるチュワンだが、トッドはワンツーから右ロー。しかし終盤、チュワンはパンチをまとめて前へ出る。


 3R、連打して前へ出てくるチュワンを左ミドルで迎え撃つトッド。チュワンもパンチだけでなくミドル、ローを蹴る。トッドはワンツー、左右フック、そしてローへつなぐ。前へ出て右を繰り出すチュワンだが、パワーのあるパンチをトッドも打ち返す。


 判定は2-0でトッドが元王者を破った。

▼ライト級(※77.1kg)5分3R
○パク・デソン(韓国)
[2R 1分59秒 KO]
×江藤公洋(日本)


江藤公洋は、ONEのトライアウト「ONE Warrior Series」で3連勝し本戦昇格を決めた。本戦初出場となる今回は、韓国のパク・デソンとの再戦に臨む。2017年7月のRoad FC 40では下石康太にリアネイキドチョークで一本負けしているパクだが、その後は2連勝。2018年3月の「ONE Warrior Series 1」で江藤と対戦し、サウスポーから左ハイを効かせ、左右の強打で江藤を1R TKOに下している。


1R、オーソドックス構えの江藤に、サウスポー構えのデソン。江藤は右ミドルをヒット。デソンも右から左の二段蹴りを返す! 低いダブルレッグは江藤。切るデソン。江藤は右ミドル、ハイキックで前に。さらに左ロー。しかしデソンは左右フックからダブルレッグへ。切る江藤にパクは離れる。デソンの蹴りに右ストレートを合わせる江藤! デソンは左ハイ。脇でブロックする江藤はバックヒジ。ブロックするデソンは前蹴りもゴングと同時。


2R、江藤の右ローに右を狙うデソン。江藤はテイクダウン狙いか、一瞬わずかにヒザを曲げるとそこにデソンは左ハイ! もらった江藤はダウン。片足をつかむ江藤は立ち上がるがデソンは左フックも当て、江藤はテイクダウン狙いも切られる。下がり江藤はロープを背にクリンチ。しかし離れたデソンはさらに左右連打。江藤はシングルレッグもテイクダウンはならず。鉄槌をもらい続けた江藤に、見続けた梅木レフェリーだが間に入った。江藤は本戦での再戦もリヴェンジならず。

▼フライ級(※61.2kg)5分3R
○アレクセイ・トイヴォネン(フィンランド)
[1R 3分22秒 リアネイキドチョーク]
×藤沢彰博(日本)


タイ在住の藤沢彰博は「ONE Warrior Series 1」で勝利し、本戦のONEで2連勝も、2019年4月に地元マニラのラモン・ゴンザレスに1R ギロチンチョークで一本負けしており、今回が再起戦。対するはフィンランドの「CAGE」で活躍し、ONEデビュー戦となる柔術ベースのアレクシ・トイヴォネン。EVOLVE所属で打撃も磨いている。


1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブの刺し合い。ステップを使って下段蹴りまで繋ぐ藤沢。トイヴォネンは右ストレート。藤沢は左ジャブ、右ストレート、右ローを突く。トイヴォネンはしっかり構えて右ロー! 効かされて足を流された藤沢はそのままシングルレッグへ入るが、がぶるトイヴォネンがバックへ、すぐに足を巻き、リアネイキドチョークを極めると藤沢がタップした。

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