大島沙緒里「ストライカーだけど寝技はまだまだ」vs.イェリン「下馬評をひっくり返したい」
BLACK COMBATは、ドラマチックな映像を駆使し、選手のバックボーンとキャラクターを際立たせ、YouTubeでそのストーリーを拡散させることで新たなファンの獲得に成功している韓国の新興MMAプロモーション。
そのYouTubeで「5対5対抗戦」のメンバーとしてBLACK COMBAT側で最後に発表されたのが、“ゴースト”ホン・イェリン(DK Gym)だった。
22歳のイェリンはMMA4勝2敗のストライカー。2021年6月の『Double GFC07』では『格闘代理戦争』にも出場したパク・ホビョンと「Double GFC女子アトム級王座決定戦」を争ったが、1R、リアネイキドチョークで一本負けで戴冠ならず。その後、2022年4月に「BRAVE CF 58」でシンガポールのジリアン・ゴーに判定勝ちで再起を遂げている。
BLACK COMBAT代表選抜戦では、1回戦で元ONE Championshipのキム・ナムヒと対戦。テイクダウンプレッシャーをさばいて、出入りからボクシング経験もある回転の速い打撃で圧倒。最後はナムヒのダブルレッグをスプロールして右腕を縛りつけてのパウンドアウトで勝利した。
決勝では、175cm 70.75kgと階級上の17歳チョン・スミンを相手にオーソからの前手の左フック、左ミドル、相手の打撃に頭の位置をずらしての右ストレートなど打撃で攻勢に立ち、判定勝利で代表を決めた。
会見では、そのイェリンと大島が対峙。
“リトルジャイアント”と紹介された大島は、「3歳の頃から親の柔道教室で始めて、20年以上、柔道をやって、結婚と双子の出産でいったん離れてから総合格闘技を始めました。子供が小さなときは海外で試合は出来ないと思っていました。ある程度大きくなって出来ることも増えたから、私自身も(MMAで)1回は海外で試合をしてみたかったので、すごくいい機会です」と自己紹介。
イェリンについて、「選抜戦でバンタム級の選手とやって勝ち上がってきたことはすごいと思うんでうけど、負けないかなと。私も試合や練習でも大きな選手とやってきているし」と評価しながらも「負けない」と言い切った。
「ホン選手はストライカーでガツガツ前に出て来るタイプ。ほんとうに思いっきり来るからこそ、私も思いっきりぶつかりに行こうかなと思ってます。柔道のときから韓国に合宿に行っていて、身体の強さは感じていますし、ストライカーも多いので、そこは私の課題でもあるし、準備していかないと勝てないなと思っていて、ボクシングとムエタイジムにも通っています」と打撃を警戒する大島だが、イェリンのグラウンドについては辛口。
「試合も見て、正直、これはMMAの試合かな、とがっかりしました。グラップリングに関しては……ちょっとまだまだなんじゃないかなと思っているので、そこで私が取ってやろうかなと。(イェリンは)若いし経験も浅いので、私が厳しく教えてあげれたらなと思います」と、一本勝ちを宣言した。
「もう日本は片づけたので、次は韓国狙いに行こうと思っています。よろしくお願いします」と挨拶した現DEEPミクロ級王者&現DEEP JEWELSアトム級王者に対し、イェリンは、「運動量が多い試合になると思うからぜひ勝ちます。韓国の選手が強いということを証明したい。誰もが私が負けると思っています。それを私はひっくり返したいと思います」とアップセットを予告している。