▼第6試合 GLADIATORバンタム級 5分3R
〇笹 晋久(パラエストラ柏)61.05kg
[2R 0分39秒 反則] ※ローブロー
×ジョン・オリニド(DyIncredible Fighting and Fitness Center)61.2kg
TRIBEからパラエストラ千葉ネットワーク所属へ、2022年6月大会に続き2度目の出場となる笹は、初参戦時に元バンタム級チャンピオン竹本啓哉とスプリット判定の惜敗も、Gladiatorバンタム級トップ戦線にあることを示した。
そんな笹に対する、オリニドは元UFCファイターのロランド・ディ率いるディンクレディブル・ファイティング&フィットネスセンター所属の19歳。プロMMAキャリア3戦3勝ながら、Gladiatorタレントリレーションに就任した長谷川賢が12月初旬に現地視察を行った際に、ポテンシャルの高さに惚れ抜き、今回の来日が決定した。
プロ公式では3戦無敗で、2022年10月の「URCC 80」ではオーソドックス構えから右カーフキックを効かせて1R TKO勝ち。11月にも「WEC 4」でマルロン・ケインガットに1R TKO勝ちで2試合連続フィニッシュしている。
一方で非公式戦の「ONE WARRIOR SERIES: Philippines」では、URCC4連勝のアーネスト・モンティラのテイクダウンからのキムラに一本負けを喫しており、グラウンドでどこまで成長しているかが見どころだ。
ボクシング王国フィリピンではONE Championsnipで目覚ましい活躍を続けるチーム・ラカイ勢に続けとばかりに、若い世代がボクシングよりMMAに興味を持ち、レスリングやグラップリングの習得に余念がない状況にある。
フィリピンの未知強が、サウスポー構えで確かな実力を持つ笹を相手にどのようなファイトを見せることができるか。
1R、サウスポー構えの笹、オーソのオリニド。右ミドルハイを当てるオリニド。互いの蹴りでバランスを崩したのは笹。下になりディープハーフ。そこにパウンドを落とすオリニドに、左足を抱えてトラックポジションになる笹は右足に両足をからめて広げてバランスを崩す。
差した右でバックも狙う笹は上に。レッグドラッグからサイドに移行し、左で腰を抱き、右で脇差しつつも細かいパウンド。寝かし続ける笹はハーフに入り、パウンド。
オリニドは腰を押して左で脇を差して立ち上がり。両差しの笹の崩しに、押し倒して上はオリニド! 笹は亀から足を手繰って上体を起こして押し込んだところでゴング。
2R、オリニドはワンツー。笹の入りに右ヒザを入れるが、受けながら笹は左で差して押し込み。それを小手に巻いて払い腰はオリニド! 投げられた笹は下からすぐに左で脇差し立ち上がるが、そこにヒザはオリニド。
離れて左ミドルハイは笹。オリニドも右ミドルハイを返し前へ。笹の組みを突き放し、右前蹴りから右ストレートで前進。それをバックステップでかわす笹に、オリニドは右ローも、それは完全に股間に入り、笹は悶絶。そのまま笹は立ち上がれず。試合は笹の反則勝ちとなった。