▼UFC世界フライ級王座統一戦 5分5R
デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)王者 21勝2敗(UFC10勝2敗)125lbs/56.70kg
ブランドン・モレノ(メキシコ)暫定王者 20勝6敗(UFC8勝3敗)125lbs/56.70kg
もうひとつの王座戦は、日本の平良達郎も参戦中のフライ級の頂上決戦。正規王者デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)と、暫定王者のブランドン・モレノ(メキシコ)が対戦する。
両者はUFCで最多の4回目の対戦。これまでの3戦全てがタイトルマッチで、1勝1敗1分けの五分。4年連続で対戦している。
1度目は2020年12月で王者フィゲイレードが1-0のドロー防衛。2度目は2021年6月に挑戦者モレノが3R リアネイキドチョークで王座奪取。2022年1月の3度目の対戦では、フィゲイレードが3度のダウンを奪っての判定勝利で王座を奪還している。
その後、フィゲイレードが右手指の負傷で長期欠場を発表すると、UFCは2022年7月にモレノと当時同級2位のカイ・カラフランスによる「暫定王座決定戦」を実施。モレノが左ミドルでダウンを奪ってのパウンドで3RTKO勝ち。暫定王座についている。
前日計量は、ともにリミットちょうどの125ポンド(56.70kg)でパス。フェイスオフでは、サウスポー構えで右前手を伸ばして軽くステップするフィゲイレードに対し、モレノは後ろで手を組み、微動だにせず。フィゲイレードが軽く右手でモレノの胸を小突いて手招きをすると、初めてモレノは小さな笑みを見せた。
その後、フィゲイレードはバナナを手にモレノを挑発。これはモレノのコーチがフィゲイレードの記者会見の写真に猿のフィルターをつけたことに対抗したと見られる。
29歳の暫定王者と、35歳の正規王者。互いに手の内は知り尽くしており、5Rの王座戦で初めて地元でモレノと戦うフィゲイレードはホームの観衆の後押しをどれだけ力に変えられるか。
フィゲイレードは、地元の観衆に「明日の夜はみんなのためのものだ。彼はここに来て、このベルトを取ろうとしているわけではない。みんなに喜びを与えるために来ている。あなたに夢があるなら、このベルトはあなたのものでもある」と呼びかけた。
対するモレノは「あまり言うことはないよ。明日の夜を楽しんでくれ」と簡潔にコメントしている。