キックボクシング
レポート

【新日本キック】江幡睦が強烈左ミドルで初回KO勝ち、ついに10月ラジャダムナン王座挑戦が決定!重森陽太はWKBA世界王座を獲得

2019/07/07 23:07

▼ダブルメインイベント 日本ライト級王座決定戦 3分5R
×内田雅之(藤本ジム/日本ライト級1位)
判定0-3 ※48-49、47-49、47-49
〇高橋亨汰 伊原道場本部/日本ライト級3位)
※高橋が新王座に就く。


 勝次が返上した日本ライト級王座を内田と高橋が争う。内田は元フェザー級王者で、左ストレートと左ミドルを中心にバランスのいい技術を持つ選手。今回は2階級制覇を懸けての試合となる。対する高橋は極真空手出身で多彩な蹴り技を得意とする。2017年10月にフェザー級王座決定戦を戦ったが石原將伍に敗れ、今回は階級を上げての初戴冠を目指す。


 1R、序盤はローの蹴り合い。内田は小走りに飛び込んでの変則的な右ストレートを放つ。高橋は横蹴りで距離を取り、右ミドルをクリーンヒットさせた。

 2R、小走りに飛び込んでの右ヒジを何度も仕掛けてくる内田に、高橋が左ストレートを命中させて内田を大きく下がらせる。前に出る高橋がプレッシャーをかけていき、右ミドルに合わせての左ストレートでダウンを奪う。


 3R、内田は右ストレートと右ヒジで勝負をかける。高橋は右の額を大きくカットして流血する。顔面前蹴り、ハイキックを放つ高橋だが、小走りに飛び込んでくる内田の変則的な右のパンチと右ヒジに戦いにくそう。


 4R、前に出る高橋だが内田のカウンターを警戒してかなかなか踏み込めない。時折、高橋の蹴りが内田を捉えるも内田もインローを蹴り返してくる。インローの蹴り合いに。


 5Rは内田が前に出てきて徹底したヒジ狙い。これに高橋は顔面前蹴りとハイキックで対抗する。ヒジで飛び込み右のパンチを繰り出す内田、離れると顔面を蹴る高橋。激しい攻防が続き、高橋の顔面蹴りのヒット数が優ったか。


 判定は3-0で高橋が勝利。喜びを爆発させ、嬉し涙を流す。場内も大きな声援に包まれた。リングには兄である極真会館第49回全日本王者・高橋佑汰も上がり、弟の戴冠を喜んだ。


 ベルトを巻いた高橋はマイクを持つと「何を言っていいか分からないですけれど、今日勝てたのは伊原会長を始めて、伊原道場の皆さん、応援してくれた皆さん、そして家族のサポートのおかげだと思います。お父さん、お母さん、ありがとう。兄弟がみんな空手をやっていて僕だけキックボクシングで、僕だけそんなに強くなくて、僕はできの悪い弟ですが今日チャンピオンに慣れました」と、号泣しながら語った。

▼第7試合 73kg契約 3分3R
〇斗吾 (伊原道場本部/日本ミドル級王者)
判定3-0 ※30-26、30-27、29-27
×小原俊之(キング・ムエ/J-NETWORKミドル級3位)

 35勝のうち27勝がKOというハードパンチャーの斗吾が、J-NETWORKのランカーである小原と対戦。


 1R、サウスポーの小原は左ミドルを蹴り、斗吾が前へ出てくると首相撲に持ち込んでヒジとヒザ。これで斗吾は右の頬をカットして流血する。斗吾は火が付いたか、一気にラッシュを仕掛けて右フックでダウンを奪う。さらにパンチで追い詰める。


 2R、斗吾は時折右の強打をヒットさせるが、小原もこのラウンドはパンチとヒジを当て、斗吾を下がらせる場面も。斗吾の右の強打に左ミドル、ヒジ、ヒザで反撃。


 3R、斗吾は下がる場面もあるが右の強打を当てに行く。小原は左ミドルを連続ヒットさせるが、斗吾にコーナーに追い詰められてのパンチをもらい、斗吾が優勢のまま試合を終えて大差の判定勝ちを収めた。

 マイクを持った斗吾は「8月18日にKNOCK OUTでT-98選手と試合が決まっているので、早く怪我を直していい試合をしたいと思います」とアピールした。

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