伊澤星花「みんなに『世界一強いのは伊澤星花だ』と認められるような選手になりたい」
──スーパーアトム級(49.0kg)GP制覇おめでとうございます。
「優勝できてホッとしていますね」
──最終回にパク選手のフットスタンプがかなりありました。伊澤選手の意識が飛んだのではないかと思う場面がありましたが?
「3R目の最後、立ってフロントチョークをしている時に、小指がこう、ガッてなったときにオープンフィンガーグローブが外れちゃって。それを審判の方に『外れちゃいました』と言っているときに、めっちゃこう、(打って)近づいてきたので、『うわ、めっちゃ来る』と思って、足関節取らなきゃ! と思って足関節を取っていたので、意識はちゃんとありました」
──そういう合図を審判にしている時に攻撃が?
「そうですね。“めっちゃ来る!”と思って」
──ダメージは問題ありませんでしたか。
「その時に青あざが出来てしまったのですが、全然頭とかへのダメージは無かったです」
──今回GP決勝での再戦という形で、1年ぶりに手を合わせてみて、パク選手の印象の変化はいかがですか?
「とくに変わっているなという部分はなかったのですけど、やっぱりもともと腰が強くて、そこがそのままレベルが上がったのかなと思います」
──投げられた場面もパワーが上がったと感じましたか。
「そうですね、やっぱりフィジカルすごい強かったです」
──スプリットに割れた2-1の判定については?
「一番大きいのは、最後の踏みつけ、パウンドをまとめられたところなのかなと思います」
──終わった後に流していた涙はどのような気持ちから?
「やっているときにすごいパク・シウ選手の強い気持ち感じて、“怖いな”と思っていたので、そこから解放されて、試合終わった安心感とかで涙が出てきました」
──今までで一番しんどい試合に見えました。ご自身ではいかがですか。
「1R目に、四の字組んだ時に思ったより足がパンパンになっちゃって、そこからずっとしんどい試合で、ずっとキツかったです」
──そのキツい試合を乗り越えられた要因とは?
「やっぱりいつもK-Clannで、キツい走り込みや追い込みをしているので、そこでキツいところでも頑張るという気持ちがついているからだと思います」
──前回と比べてパク選手の成長は感じられましたか。
「前回やった時と強さ的には同じだったので、自分もそこまで成長できていないのかなというような気持ちのほうが大きいですね」
──自ら提案したGPを優勝したことについて思いは?
「しっかり『やりたい』って言った責任は果たせたのかなと思います」
──現王者でGPも制覇しました、今後の展望を。
「まだまだ自分は8、9戦(9勝無敗)くらいしかしていないので、もっともっと強くなりたいです。なのでこれからもっともっと強い海外の選手とか日本人とか海外の選手とか、望まれるような試合を強い選手とやっていけたらいいと思います」
──2021年の時点では「GP優勝」が目標でした。それを制覇した今、ファイターとして「こんな風になりたい」「こんなことやってみたい」「こんな試合を組んでほしい」といった野望は?
「もちろん私は世界一になりたいと思っているのですけど、階級とか団体とかまだ定まっていないので、どんどん強い選手とやって実力をつけてからどこかの団体で。いまはRIZINをもっと盛り上げていって、みんなに『世界一強いのは伊澤星花だ』と認められるような選手になりたいと思っています」
──来年、海外で試合をしたいという持ちもありますか。
「試合が組まれるなら、どこでも誰とでもやりたいと思っています」
──現Invicta FCアトム級(47.6kg)チャンピオンのジュリアン・デェコーシー選手が、2023年の抱負として「伊澤選手と戦いたい」とツイートしていますが、興味がありますか?(※12月28日に、マイケル・ビスピンの「2023年に起こるべき試合」というツイートに対して引用リツイートで「DeCoursey vs Izawa」とツイートしている)興味がありますか?)
「組まれたらやってもいいかなと思います」
──賞金700万円を手にしました。どのように使いますか。
「COROさんといい結婚式をあげたいと思います」
──賞金額から考えるとかなり豪華な結婚式を挙げられると思いますが、プランは決まっていますか?
「無いですけど。COROさんも試合があって自分も試合があるので、試合がないタイミングでしたいと思います……あるかな? 暗いところで、イルミネーションみたいな、星の結婚式がしたいです」
──その時ベルトは?
「持ってます!」