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大晦日『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』(さいたまスーパーアリーナ)の「RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦」で、RIZIN代表としてBellator代表の堀口恭司(アメリカントップチーム)と対戦する扇久保博正(パラエストラ松戸)が14日、パラエストラ柏で公開練習を行った。
フルザイズのリングを持つパラエストラ柏。そこで扇久保は、ストレッチや前転など準備運動から、バンテージを巻いてのシャドー、グローブつけて征矢貴らを相手にミット打ち、最後は同じフライ級の内田タケルを相手にグラップリングスパーリングで締めて、5人のセコンドの一人ひとりとフィストバンプをかわした。
扇久保は過去2度、堀口と対戦。2013年3月の修斗世界フェザー級(60kg)チャンピオンシップで2R リアネイキドチョークで一本負け。2018年7月の『RIZIN.11』で同じく60kg契約で判定負けと2連敗を喫している。
しかし、その間、VTJフライ級トーナメントで優勝し、UFC登竜門の「TUF24」フライ級トーナメントで準優勝となっている扇久保は、つまり、フライ級(125ポンド・56.7~57.1kg※RIZINでは57.0kg)では堀口恭司に負けていない。
もちろん堀口も2013年10月から参戦したUFCで、2014年からフライ級に転向。2015年にデメトリアス・ジョンソンとUFC世界フライ級タイトルマッチを戦うなど、フライ級でもっとも世界の頂点に近づいた日本人だ。
お互いにとって適正階級に戻して戦う、3度目の対戦は、これまでと同じようで同じではないシチュエーションとなる。果たして扇久保にとっての3年7カ月ぶりの“フライ級”戦、そして堀口恭司との3度目の戦いを、2021年バンタム級JAPANグランプリ覇者はどのようにとらえているか。本誌ではフライ級での戦いについて、主に聞いた。