ミックスの全ての攻撃に対して道具も答えも持っている(マゴメドフ)
一方、ミックスと対戦するマゴメドフは、「ミックスの前戦の堀口戦は接戦だったが、パッチーが取ったラウンドが多く、あの日は彼の方が優った」と、堀口戦のミックスを評価。
その上で、「彼はベストコンディションで、僕とのファイトにやる気満々だ。でも、僕は彼のすべての攻撃に対して答えを持っているし、道具も持っている。彼が何をテーブルに持ってきても食べることができるよ」と、全局面で圧倒できるとした。
2011年にプロMMAデビューして、ヤンとの再戦まで13連勝。初黒星後も5連勝をマークしてきた。
「僕は長い間、このスポーツを続けてきた。このスポーツを長くやってきて“見たことがないもの”はないと思う。僕の経験はとても大きく、キャリアの中で本当にタフなチャレンジに直面してきたんだ。それでもケージに入る前はいつも小さな不安がある。でも、ひとたびケージに入ればすべてがなくなる。目標はベルトだ。カネ(優勝賞金100万ドル)がもたらす喜びは儚いが、ベルトを手にする感動は一生ものだからね」
ダゲスタンのハサヴユルト出身で同郷のザビット・マゴメドシャリポフらとともに武術寄宿学校で学んできたマゴメドフは、引退を決めた盟友のサポートも受け、悲願のBellatorバンタム級のベルト獲得のために、準決勝も必勝体制で臨む。
そんななか、同じくGP準決勝を戦うストッツとサバテーロの予想も割れている。
ストッツは、「接戦になることは分かっている。だから僕の予想も行ったり来たりしている。今は、パッチー・ミックスに軍配が上がると思っているよ。というより、ミックスとはまだ一度も対戦したことがないし、この階級を一掃したいんだ」と、ミックスとの決勝を希望。
サバテーロは、「俺がスタッツをぶちのめした後に戦うのは……おそらくマゴメドフだろうな。正直あまり気にしてないし、確信もないんだけど、あえて予想するなら、だ。パッチーのことはそこまで評価していないんだよ。バックをとってボディトライアングル(四の字フック)を入れたらすごく強いけど、その状況以外では、Bellatorバンタム級のほとんどの選手が奴より手強いと思う。もちろんあの体勢を取られたら厄介だけど、そこさえ避けることができれば、マゴメドフにとってイージーな試合になるんじゃないか。ただ、パッチーとキョージの試合みたいなこともあるからね。俺はパッチーがあんなに何度もキョージのバックを奪うなんて想像していなかったよ。だからあんまり確信はないんだけど……おそらく俺が決勝でやっつけるのはマゴメドフだろうなと思うよ。ただ、もしパッチーが決勝に上がってきたら、俺がATTとして借りを返すことができるから、それもワクワクするね」と、マゴメドフ勝利を予想しながらも、こちらもどちらと決勝で対戦しても構わないとした。
果たして、コ・メインのGP準決勝を勝ち上がるのは、マゴメド・マゴメドフか、パッチー・ミックスか。