ストッツ戦は、人々が「何てこった、もう一度戦ったらどっちが勝ったかわからない」と思うような試合にはしたくない
対するサバテーロは、「スタッツが今これだけ注目されているのはまちがいなく俺のおかげだろ、俺は感謝されて当然」と、GPに向けてトラッシュトークで盛り上げてきた自負を語る。
一方で、試合についても大きな自信を見せる。
「ストッツに対する自分の優位性と意志を確立したい。この試合は、人々が“何てこった、もう一度戦ったらどっちが勝ったかわからない”と思うような試合にはしたくない。いや、俺はこのクソ野郎をぶっ壊したいんだ。1Rですぐに終わるような試合はしたくない。もちろん、それが実現すればハッピーだけどね。このクレイジーなスポーツでは、どんな勝利でもハッピーでなければならない。しかし、俺はドッグファイトにしたい。血みどろの戦いにしたい。彼を苦しめたい。彼を圧倒して、チャンピオンシップの後半でフィニッシュしたい。
誰であろうとフィニッシュ能力はあるけど、スキルや技術的な面で、彼が僕より優れているところはないと思う。明らかに僕のMMAグラップリングは彼よりずっと優れているけど、彼は打撃も遅い。そこを突くことができると思う。この相手にはあまり心配することはないだろう」と、組み技のみならず、ストライキングでもストッツに穴があるという。
サバテーロがストッツを評価する点もある。
「市場価値はある。というのも、彼はトラッシュトークを話すからね。Bellatorの多くのファイターたちは、トラッシュトークをしないんだ。なぜだろう? “頭をもぎ取ろう”としている相手と対戦するんだぜ。なぜ、その相手を嫌いにならないんだ? だから、俺はストッツに市場価値があると思うのは、それが良いトラッシュトークではないにしても、彼はトラッシュを話すからさ。彼はトラッシュトークが下手くそだと思うが、実際にやっている」
試合は5分5R戦。サバテーロはフルラウンドを通して勝利し、頂点を目指すようだ。
「彼は1Rで、全力で俺を倒しにくるだろう。でも、俺は頭がいいし、冷静沈着だ。ここは異国の地じゃない。彼が疲れれば、それを暴くことができるだろう。このGP優勝はバンタム級の世界最高の選手であることの証し。必ず頂点に上りつめる」。
GP準決勝で新たな王者が誕生するか、それともストッツが王座を守り、決勝に進出するか。