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2022年12月3日(日本時間4日)、米国フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターで『UFC Fight Night: Thompson vs. Holland』が開催された。
UFC APEXでの少人数の観客で、配信向けに行うスタジオマッチとは異なり、今回はオーランドの会場での有観客大会。3月にオハイオ州コロンバスのネイションワイドアリーナで開催された『UFC Fight Night: Blaydes vs. Daukaus』以来の、本格的に観客を入れた「Fight Night」となる。
UFC Fight Night: Thompson vs. Holland 速報
現地時間2022年12月3日(土)、日本時間4日(日)
米国フロリダ州オーランド/アムウェイ・センター
【メインカード】
▼ウェルター級 5分5R
〇スティーブン・トンプソン(米国)17勝6敗(UFC12勝6敗)170lbs/77.11kg
[4R終了時 TKO]
×ケビン・ホランド(米国)23勝9敗(UFC10勝6敗)170.5lbs/77.34kg
メインイベントは、ウェルター級王座に過去2度挑戦している6位のスティーブン・トンプソンと、ノーランカーながらウェルター級では負け無しのケビン・ホランドの対戦。
アメリカン・カラテをベースにローキックの無いジェントルマンキックで連勝し、MMAで16勝6敗1分のトンプソンは、ビセンテ・ルケ、ジェフ・ニールを相手に2連勝も、2021年7月に2位のギルバート・バーンズに、2021年12月に10位のベラル・ムハマッドに、いずれも判定負けで2連敗中。
今回の対戦相手のホランドについて、事前インタビューでは、「彼は間違いなく長身の選手だ(ホランドは身長191cm、リーチ206cm。トンプソンは身長183cm、リーチ191cm)。それに彼はブラジリアン柔術の黒帯で、トラビス・ルターや僕が教わったカルロス・マチャドを師に持つ。サブミッションもノックアウトも、この選手はどの場面でも通用する。レスリングだけを仕掛けてくるタイプではないし、キャリアを重ねるごとに進化していくタイプだ」と高く評価する。
2月に四十路を迎える39歳だが、「キックも含め、僕がKOされたのは過去に1度のみ(2019年のアンソニー・ペティス戦)。健康で、あまり大きなダメージを受けていない限り、僕はやり続けるつもりだ。コーチであり、父が『もういい』と言わない限り」と復活への意気込みを語っている。
OF COURSE they touched gloves before this one 🤝 #UFCOrlando pic.twitter.com/wBboxX9zRN
— UFC (@ufc) December 4, 2022
対するホランドは、2021年10月にミドル級でのカイル・ドーカス戦でアクシデントのヘッドバットを受けてノーコンテストに終わると、2022年3月に階級をウェルター級に落として、アレックス・オリヴェイラにTKO勝ち。同年6月にはティム・ミーンズにもダースチョークで一本勝ちし、2連勝。しかし、2022年9月のカムザット・チカエフ戦は、チマエフの体重超過により、180ポンド契約で緊急出場し、ダースチョークで一本負けしている。
「(チマエフ戦は)奇妙でクレイジーな一週間だった」と苦い表情を浮かべたホランドだが、9歳歳上のトンプソンとの試合には、大いなる敬意とモチベーションを持って臨むようだ。
「ワンダーボーイはずっと注目されていたんだ。ミドル級でやっていた時も、ウェルター級になったらぜひやってみたい試合だった。以前、まだ減量していなかった頃、170ポンドに挑戦したのもワンダーボーイの存在があったからだ。彼はこのスポーツのレジェンドであり、素晴らしい人物であり、素晴らしいファイターであり、美しい打撃を持っているが、美しい打撃が常に有効であるとは限らない。MMAの試合数は僕の方が多いし、彼は僕より少ない。僕の方が若くてハンサムだ(笑)。僕の出番だよ」──ホランドはウェルター級の雄を超えて、ランキング入りを果たすか。
BIG shots landed by both men in Round 1! 💥 #UFCOrlando pic.twitter.com/o5xAsGiMsP
— UFC (@ufc) December 4, 2022
1R、サウスポーで半身構えのトンプソンに、オーソから詰めてパンチで飛び込んでいくホランド。
右前足のサイドキックはトンプソン。かわすホランド。左の蹴りもそこにカウンターの右を当てるトンプソン! ホランドは左前足でサイドキック。トンプソンも右サイドキック。詰めるホランドは中に入って左。しかし、そこにトンプソンも左を当てる。
詰めるホランドはワンツー! 出血するトンプソンはサークリングして詰まると首相撲。しかしホランドが右ヒジを突く。
離れて左上段の蹴り、さらにホランドの左ローに左ストレートを合わせるトンプソン。詰めるホランドに、スイッチしてのワンツーを打ち込むトンプソン。ホランドは左右の二段蹴りを腹に。さらに左右ミドルからボディ打ちも見せる。
2R、前手を伸ばして前後に細かくステップするトンプソンは鋭い左ハイ。ブロックするホランドに、左右で歩きながら前進。かわすホランドも左右で飛び込むが、トンプソンがさばく。右左で飛び込むトンプソンは、ガード上ながら強い左上段の蹴りで、一気に左右で詰め。さらに右から左上段の蹴り。
ホランドのパンチの入りに左を当てるが、動じないホランド。右のサイドキックのトンプソンを詰めて、左の突きにテイクダウン。しかし、下のトンプソンを立たせてスタンド勝負する。
ホランドの右に右を合わせるトンプソン。さらに左ミドル。しかしホランドの右からの押し込みにトンプソンが尻餅もすぐに立つ。右ハイ、さらに左右ラッシュで電車道でケージまで詰めるトンプソンだが、ホランドも左右で押し戻す。
KEVIN HOLLAND IS EATING EVERYTHING 🤯 #UFCOrlando pic.twitter.com/2iqN1FCht6
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3R、右のサイドキックで牽制するトンプソン。ホランドも右ミドルを返すが、トンプソンの左ハイにホランドはのけぞる。
ホランドの左の蹴りにカウンターの左の突きを当てるトンプソン。かわして脇を潜るホランドはトンプソンを押し倒してテイクダウンする、またも深追いせずにスタンド勝負を望む。
トンプソンの左サイドキックが顔面をとらえるなか、ホランドは右を突いて前に。首相撲を離したトンプソンは左から右にホランドは嫌ったか半身に。左右で詰めるが、トンプソンも左右の猛攻でケージからケージに押し戻し、後ろ廻し蹴りを近距離でかすめる。
#UFCOrlando Official Result: Stephen Thompson (@WonderboyMMA) defeats Kevin Holland by TKO (ref stoppage) at 5:00 in Round 4.
— UFC News (@UFCNews) December 4, 2022
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4R、ホランドは右手首を負傷したか。ともに前足を挙げて近づくと、高いサイドキックはトンプソン。ホランドはワンツーで押し込むが動かず。トンプソンは頭が当たったか鼻血。
トンプソンの左ミドルが効いたか、動きが止まるホランド。ホランドからの組みを切ると、さらに左の蹴りからのトンプソンの詰めての右ボディ打ちがローブローと主張し、中断後、再開。
左の後ろ廻し蹴り、左ミドル、右サイドキックを当てるトンプソン。金網背に防戦一方のホランド。トンプソンは左後ろ廻し蹴りをテンプルに当てるとホランドは金網に釘付け。トンプソン左ストレートを当てるとホランドはダウン! 鉄槌連打もブザー。コーナーで椅子に座りドクターチェックのホランドだが、ストップ。
39 years young and still getting better! @WonderboyMMA | #UFCOrlando pic.twitter.com/k7hQMWnBfb
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トンプソンがTKO勝ちで2連敗から復活。試合後、「UFCとファンにワンダーボーイがまだここにいることを示した
Stephen Thompson (@WonderboyMMA) earns his 6th KO/TKO, tying him for 5th most knockouts in @UFC welterweight history.
— UFC News (@UFCNews) December 4, 2022
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In the middle of fighting these two are living up to their nice guy reputations 😂 #UFCOrlando pic.twitter.com/ORmyvQtE2N
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