▼【-260クラス】決勝戦
〇イ・ウォンチョル (韓国)
〔延長 旗判定4-1〕
×近藤瑞起(日本・大道塾岸和田支部)
前回アジア選手権で岩﨑大河を後ろ回し蹴りでダウンさせ勝利しているイ・ウォンチョルは、決勝で、半年前の全日本でMVP(北斗旗)を獲得している近藤瑞起(写真白)に乱打戦を仕掛ける。互いに効果ポイントを2つずつゲットするシーソーゲームの末に、スプリットの旗判定で下した。今大会唯一人の日本人以外の優勝者となったイを、興奮したセコンドたちが胴上げしようとするが「まだ次の階級の試合がマットの上で続いているから」と、イはそれを拒む。1968年東京五輪・柔道競技決勝で日本人に勝利したアントン・ヘーシンクが試合場に上がろうとした同胞を制す姿は、武道精神の顕れとして知られるところだが、それに通ずるものを感じさせた。