MMA
インタビュー

【NEXUS】フェザー級戦線、異状あり──山本空良はなぜ敗れたか、柔術黒帯の横山武司はMMA4戦目でいかに戴冠したか「家族のなかで僕が獲るしかないと思っていた」

2022/11/09 17:11

横山武司「ベルトは家族のなかで僕が獲るしかないと思っていた」

──打撃でも左の蹴りで立ち合い、初回から素早いロールから組みました。

「打撃にビビらず、ビビると相手が強く出てきちゃうんで、ビビらずに見て、見て、組もうと思っていて、1発目(ロール)から組めたのはラッキーでしたが、思った通りにできました」

──組んで足関節の攻防になってから正対されて、下からのヒジを受けました。あのときはどんなことを考えていましたか。

「相手が大きいので、常に足関節を狙っていましたけど、相手も寝技がうまいから“付き合わない”のはなく、それなりに寝技の展開になったことはよかったんです。逆に離れることを徹底されたら嫌でした。ヒジは効いてなくて、でも(一本)取り切れなかったのは、相手も上手くて、柔術黒帯としては少しショックでした(苦笑)」

──2Rにしっかり圧力をかけて先に組んで、山本選手のギロチンをさばいて上になりパスガード、腕十字の流れでした。

「あのギロチンは全然大丈夫でした。その後は……疲れていてマジであんまり覚えてないです(笑)。MMAの判定をよくわかっていないから“あれ、これどっちなんだろう”って思ってました。でもこれで俺の勝ちじゃなかったらちょっと……。延長って言われたら、まあ“頑張ろう”と」

──MMA4戦目でメダルではなく、ベルトを手にしました。

「自分の人生においては柔術がメインですけど、ベルトはちょっと……家族のなかで僕が獲るしかないと思っていたので、穫れてよかったです」

──ベルトを獲った以上、防衛か、フェザー級王者としてRIZINから声もかかりそうです。

「いまはとりあえず勝てたので、あまり考えたくないですね(笑)。怪我もあるし、柔術で海外に行く予定もあるので。『今年はNEXUSに全部出る』と言って、2月のMMAデビューから一瞬も自分、練習を休まなかったですし、気持ちも切らさなかったです。2月の試合のときから、12月の後楽園のことまで考えてやってきました。いったん! 自分にご褒美をあげたいです(笑)。今年はこれで終わりです。入籍もあるので、父に美味しいご飯をおごってもらいます(笑)」

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