▼第4試合 K-1 WORLD GP 2019スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント1回戦(4) 3分3R延長1R
〇玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/元NJKFバンタム級王者)
KO 3R2分50秒 ※2ノックダウン
×サデック・ハシミ(イラン/IFMAアマチュアムエタイ2016欧州王者、WMF2017世界王者)
※玖村が準決勝へ進出。
ハシミは、アマチュアムエタイ大会の中で最も権威があるとされるIOC公認団体IFMA(国際アマチュアムエタイ連盟)アマチュアムエタイ2016欧州王者、WMF(世界ムエタイ連盟)2017世界王者。戦績は14勝(4KO)2敗の27歳で、出場メンバーの中で最長身の174cmを誇る。現在はタイでプロの試合経験を積んでいるという。
玖村は玖村兄弟の兄で、国内キックボクシング団体の老舗NJKFで王者になり、2018年6月からKRUSHに参戦。今年3月大会では金子晃大に敗れるも大会ベストバウト級の大激闘を繰り広げ、高評価を得て現在無冠ながらもトーナメント出場を決めた。
1R、玖村のワンツーに大きくバランスを崩して下がるハシミ。右のカウンターと左フックを合わせられた玖村だが、落ち着いて前に出る。ハシミは顔面前蹴りを突然放つ。長いリーチから繰り出すパワーがありそうなハシミの攻撃に玖村は戦いにくそうだ。
2R、玖村はジャブから右ロー。ハシミのノーモーションの右ストレートに玖村が仰け反る。玖村も負けじとワンツースリーを打ち込んだ。ボディもしっかり攻めていく玖村。ラウンド終了間際に玖村が顔面とボディにラッシュを仕掛け、ハシミも左フックをヒットさせた。
3R、ハシミが右ストレートを連打して前へ出る。伸びるストレートをもらってしまう玖村。左目上をカットして流血が見られる(バッティングと判断された)。前へ出て長いリーチからのストレートで勢いよく攻めるハシミ。しかし残り40秒、ハシミの左フックをもらった直後、玖村が右フックでダウンを奪う。一気に畳みかけた玖村が右ストレートでハシミを吹っ飛ばし、残り10秒で逆転KO勝ちに成功した。
▼第3試合 K-1 WORLD GP 2019スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント1回戦(3) 3分3R延長1R
〇武居由樹(POWER OF DREAM/K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者)
KO 1R2分48秒 ※2ノックダウン
×アレックス・リーバス(スペイン/ISKAアマチュアK-1ルール&アマチュアフルコンタクトルール世界フェザー級王者)
※武居が準決勝へ進出。
リーバスは、身長168cm、戦績は18勝(8KO)2敗の18歳。高いボクシングスキルと鋭いローキックを武器とし、スピーディかつ獰猛なファイトスタイルから“EL PUMA(エル・ピューマ)”の異名を持つ。ヨーロッパ諸国で試合を続け、17歳にして20戦近い戦績を持ち、2018年11月にK-1に初来日。K-1フェザー王者・村越優汰から1Rにパンチでダウンを奪い、判定勝利する番狂わせを起こした。2019年3月の『K'FESTA.2』で武居との対戦が決定していたが、家族の事情により無念の欠場。今回、仕切り直しの一戦となる。
武居は現K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者で、今回の優勝候補筆頭。戦績は18勝(13KO) 2敗。
1R、サウスポーの武居はスピードのある動きで右フック、左右ボディ、ワンツーを放っていく。ガードを固めて前に出るのはリーバスだが、パンチを当てるのは武居。右へ回り込む武居だが、左右へのステップも見せる。武居は左三日月蹴りでリーバスを大きく下がらせると左右ボディの連打でリーバスをロープまで追い詰め、右ボディでダウンを奪う。
再開後もコーナーを背負うリーバスに左右ボディ連打を浴びせ、最後は左ボディでリーバスをマットに沈めた。
▼第2試合 K-1 WORLD GP 2019スーパ、ー・バンタム級世界最強決定トーナメント1回戦(2) 3分23R延長1R
×晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 KRUSH FIGHTバンタム級王者)
判定0-2 ※28-28、28-29、28-29
〇サンベル・ババヤン(アルメニア/OMKE 54kg&WKN 53.5kgスペイン王者)
※ババヤンが準決勝へ進出。
ババヤンは、OMKE(オーガニゼーション・ムンジアル・キックボクシング・エスパニア=世界スペイン・キックボクシング機構)54kgとWKN(ワールド・キックボクシング・ネットワーク)53.5kgの両スペイン王者。戦績は9勝(5KO)1敗1分で、身長160cmの21歳。前に出る突進力と回転の速いパワフルなパンチを武器にする超攻撃型ファイターで、スペイン、フランス、イタリアといったヨーロッパマットで活躍。
晃貴は鳥取県時代から武尊と同門の弟分。今年1月に第4代Krushバンタム級王座に就くと、4月には隼也ウィラサクレックを破り初防衛を果たすとともにこのトーナメント出場権を獲得した。現在4連勝、戦績は7勝(2KO) 3敗1無効試合。
1R、晃貴は前蹴りを多用していく。時折、右ストレートを放ち、ヒザ蹴りも突き刺す。ババヤンはガードを固めて前へ出てパンチを放つが、晃貴に前蹴りで押し戻される。しかし、ババヤンが左フックからの右ハイキックでダウンを奪う。飛びヒザ蹴りで対抗する晃貴打ち合いに持ち込み、ゴング直後に左フックでダウンを喫するがこれはノーカウント。
2R、晃貴が右ストレートと飛びヒザ蹴りで猛攻を仕掛けるが、ババヤンもパンチからの蹴りで応戦。左右フックを叩きつけるババヤンに晃貴は笑みを浮かべながら打ち合いに持ち込む。ババヤンの左フックに大きくグラつく晃貴だったが、左ローと左ミドルで反撃した。
3R、晃貴の左フックからの左ヒザ蹴りにババヤンが下がる。晃貴は前蹴りとヒザ蹴りでボディを攻め、右ストレートや飛びヒザ蹴りを叩き込む。ババヤンも左右のフックを振るって必死の応戦。右ローとボディのダメージを感じさせるババヤンだが、下がらず前へ出て左フックと右ハイで打ち合う。
最後まで打ち合いを見せた晃貴だったが、判定は2-0でババヤン。玖村将史の待つ準決勝へ駒を進めた。
▼第1試合 K-1 WORLD GP 2019スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント1回戦(1) 3分3R延長1R
〇玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/K-1 KRUSH FIGHTスーパー・バンタム級王者)
KO 1R2分28秒 ※2ノックダウン
×ペッパンガン・モー.ラタナバンディット(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級4位、ルンピニースタジアム認定同級5位)
※玖村が準決勝へ進出。
ムエタイの2大殿堂が制定するランキングに名を連ねているペッパンガンの戦績は120勝(11KO)28敗2分、身長170cmの20歳。昨年12月のK-1大阪大会でこのトーナメントの優勝候補・武居と接戦を繰り広げたヨーブアデーン・フェアテックスとも対戦し、勝利を収めた実績を持つ。また、今年3月に武尊と対戦したラジャダムナンスタジアム認定フェザー級王者ヨーキッサダー・ユッタチョンブリーには敗れている。
迎え撃つは玖村兄弟の弟・将史。第6代Krushスーパー・バンタム級王座トーナメントに参戦し、大岩翔大、ビクトー・サラビアを下して決勝に進出。2019年2月のKrush後楽園大会で元Krushバンタム級王者・軍司泰斗に勝利して、Krushで無敗のままベルトを腰に巻いた。
1R、玖村は左ボディを混ぜたパンチのコンビネーションで前へ出ていく。ペッパンガンは下がりながらの右ミドル。ロープに詰まったところで玖村がワンツーの右ストレートを打ち抜いてダウンを奪う。
ダメージの残るペッパンガンに玖村は連打で襲い掛かり、左フックで2度目のダウンを奪ってKO勝ち(トーナメントは2ノックダウン制)。強敵を1Rでマットに沈め、幸先のいいスタートを切った。
▼K-1スーパーバンタム級最強決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R延長1R
×小倉尚也(スクランブル渋谷)
KO 1R1分44秒 ※2ノックダウン
〇林 勇汰(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG)
※林がリザーバーに決定。
小倉はレベルスで戦っていたが、2017年7月からはK-1 JAPAN GROUPの大会に主戦場を移し、これまで3勝3敗。3勝はいずれもKO勝ち。現在、レベルスでの1試合を含めて得意のパンチで3連続KO勝ちと勢いに乗る。戦績は13勝(7KO)6敗2分。
林は林3兄弟(長男・将多、次男・健太)の三男で、かつてK-1に参戦経験のある父親の影響で空手とキックボクシングを学んだ。2017年5月からK-1 JAPAN GROUPの大会に参戦し、現在まで3勝1敗1無効試合。兄たちと同じく重いパンチを持ち、戦績は4勝4敗1分1無効試合。
1Rからパンチを回転させて前に出るのは林。ワンツー、左フックで小倉を下がらせ、左ストレートでダウンを奪う。立ち上がった小倉にも回転力の速い左右連打で浴びせ、最後は右ストレートからの左フックで小倉が崩れ落ち、林が圧倒KO勝ちを収めた。
▼プレリミナリーファイト スーパー・ライト級 3分3R
×迅也(北斗会館浅科道場)
KO 1R1分10秒
〇寺島 輝(TANG TANG FIGHT CLUB)
▼プレリミナリーファイト -53kg契約 3分3R
×藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
判定0-3 ※28-30、29-30、29-30
〇多久田和馬(K-1 GYM横浜infinity)