K-1K-1
K-1
レポート

【K-1】武居由樹が全試合KOでトーナメント完全制覇、ゲーオ陥落で安保瑠輝也が新王者に、不可思が無念のTKO負け、木村ミノル豪快一撃KO

2019/06/30 17:06

▼第8試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R
〇大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定3-0 ※30-26、30-26、30-25
●芦澤竜誠(K-1ジム総本部チームペガサス)


 大岩は幼少期に空手を学び、中学・高校時代はラグビーで活躍。愛知県代表にも選ばれたことがある。大学在学中にキックボクシングを始め、KRUSHでは2016年8月と2018年12月にタイトル挑戦。今年3月には林京平を豪快なパンチで初回KOした。戦績は16勝(6KO)5敗。芦澤とは2017年5月に対戦し、判定勝ちしている。


 芦澤は2016年9月にデビューし、喧嘩上等の打ち合いと過激な発言で頭角を現し、2018年6月に行われた「第2代K-1フェザー級王座決定トーナメント」では第3位となった。同年9月には武尊のライバル・小澤海斗からダウンを奪って勝利し、実力を証明。しかし、11月大会で卜部弘嵩に逆転KO負けを喫し、今年3月にはホルヘ・バレラにも敗れて連敗。再起をかけてこれまでのフェザー級からスーパー・フェザー級に階級を上げる。戦績は21勝(13KO)10敗1分。

 入場時、芦澤はなんとマイクを持ってラップを歌いながらの入場。


 1R、前蹴りを蹴り芦澤に大岩が右ストレート一閃。いきなりダウンを奪う。立ち上がった芦澤はジャブを突いて距離を取り、飛び小dねの左ボディ。大岩はプレッシャーをかけて芦澤を下がらせ、左右フックを叩き込む。芦澤も飛びヒザ蹴りで反撃。後ろ蹴りからの左フックも見せる。


 2R、芦澤が右ストレートで飛び込んだところへ大岩が右バックブローを放ってダウンを奪う。大岩が前へ詰めてヒザ蹴りと左右フック、芦澤もパンチを返す。芦澤はダンスを踊るようにして余裕をアピールすると、ジャブを中心にパンチを打ち込んでいく。大岩は前に詰めての大きなフックを繰り出す。


 3R、大岩の左ミドルに芦澤はジャンプしての蹴りを返す。芦澤がジャブから左フックをヒットさせてパンチをまとめにいくが、大岩は落ち着いてガードを固める。ジャブを突く芦澤に大岩の左フックがクリーンヒットしてグラつくが、芦澤は猛然と打ち合いにもっていく。大岩も応えて真正面から打ち合い、大岩が左フックで芦澤をグラつかせるが、芦澤も必死のパンチ連打。

 最後まで逆転を狙いに行った芦澤だったが、2度のダウンを奪った大岩が芦澤を返り討ちにした。

▼第7試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R
×小宮山工介(K-1ジム北斗会館/K-1 WORLD GP第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント準優勝)
KO 2R2分12秒 ※左ジャブ
〇レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)


 小宮山は幼少の頃から父に空手を学び、様々な大会で優勝。2007年12月にRISEでプロデビューし、2011年2月にRISEスーパーフェザー級王座を奪取。11連勝を飾るなど安定した実力を示した。2016年6月からはK-1に主戦場を移し、2018年3月の第4代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントでは武尊と決勝戦を争い、敗れるも準優勝。今年3月、約1年ぶりの復帰戦で郷州征宜から勝利した。戦績は33勝(13KO)7敗。

 対するレオナはアマチュア時代に武尊から勝利を収め、2012年6月にプロデビュー。“石の拳”と呼ばれる右ストレートを武器に強敵を撃破し、今回2016年4月以来、約3年2カ月ぶりにK-1のリングに参戦が決まった。戦績は23勝(9KO)5敗1分。

 1R、小宮山は左右に構えを変えながら距離を取ってのロー。レオナはじりじりと前へ出て右ローから右ストレート。左右ストレート連打からヒザ蹴りで小宮山を圧倒する。小宮山は思わずクリンチ。

 2R、ワンツーで前に出るレオナに小宮山はクリンチ。圧力に押される。小宮山の右ローにレオナが踏み込みながらの左ジャブをカウンターで合わせ、小宮山がダウン。この一発でKO勝ちを収め、キャッチフレーズの石の拳ぶりを見せつけた。


 レオナはマイクを持つと「久しぶりのK-1でKOで勝つことができて嬉しいです。KOして武尊選手に挑戦しようと思っていたんですが、入院しているお母さんに一言いいたいです。勝てました、ありがとうございます」と勝利を母へ捧げた。

▼第6試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R延長1R
〇大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB)
判定3-0 ※30-29×3
×里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)


 大沢はボクシングと空手を学び、高校入学後にキックボクシングを始めた。17歳でプロデビューし、2009年12月からはKRUSHを主戦場に活躍。ライト級に階級を上げると連勝街道を突き進み、2018年9月にはKRUSHライト級王座に挑んで善戦した。同年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントでも準優勝を果たしたが、今年3月に判定負け。戦績は23勝(3KO)16敗3分。


 対する里美は小学5年生でキックボクシングを始めて高校1年生でプロデビュー。左ストレートを武器にホープとして期待され、2018年9月にはメインイベンターに抜擢。古豪・山本真弘を左の一撃でマットに沈めた。現在2連勝中でライト級に階級を上げてK-1に初参戦を果たす。戦績は12勝(6KO)6敗1分。

 1R、大沢はガードを下げて前後に軽快なステップを踏む。サウスポーの里美は左の蹴りを上下に散らし、大沢はボディへの連打を繰り出す。大沢が前に出て攻めてくると里美は顔面のガードをガッチリと固めるが大沢のボディをもらう展開。

 2R、里美は飛びヒザ蹴りを繰り出し、左インローを蹴る。大沢も右でインローを蹴り返す。プレッシャーをかけてボディとローで攻める大沢に、里美は左の蹴りを返すが手数は少ない。

 3Rもボディを徹底的に攻める大沢。里美も顔面へ打ち返す。前へ強引に出る大沢に里美は左ストレートを強打。それでも前へ出てボディ、右ストレートを打つ大沢に里美はヒザ蹴りで対抗。最後まで前へ出て攻めた大沢が判定勝ちを収めた。大沢は里美の手を上げて相手を称えた。

▼第5試合 スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R延長1R
〇小澤海斗(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/第2代K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者)
判定3-0 ※30-28×3
×鷹大(WSRフェアテックス西川口/WMC世界スーパー・バンタム級王者)

 小澤は空手とボクシングを経験し、2014年6月にKRUSHでプロデビュー。K-1で武尊を挑発し、乱闘や舌戦を展開してクローズアップされた。敗れたものの武尊とは2度の激しい試合を演じている。2016年2月には第2代K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王座に就いたが、2017年10月の3度目の防衛戦で敗れ王座を失った。その後、不調が続いたがジムを移籍し、3月のK-1で復活勝利。戦績は13勝(7KO)7敗2分。


 鷹大はムエタイで活躍し、これまでWMC世界スーパー・バンタム級王座、WPMF日本同級王座、WPMF日本フェザー級王座と3つのタイトルを獲得。2018年からはKRUSHを主戦場とし、今年4月にはパンチでKO勝ちを収めている。その試合後、「どんどん強いヤツとやらせてください」とアピールし、今回の小澤戦が実現した。戦績は20勝(7KO)10敗1分。

 1R、サウスポーの小澤は左ハイで先制。前後へのステップを見せる小澤は終盤、左ヒザ、左ハイ、左ミドルで攻撃をまとめた。


 2R、強い左ミドルを蹴る小澤。左ヒザを命中させていく。鷹大は時折蹴りを出すが、ほとんど手が出ない。終盤に小澤が左右フック連打を見舞い、左フックでダウンを奪ったがこれはゴング後と判断された。

 3Rも攻めるのは小澤。前後へのステップを踏みながらボディへの飛びヒザ蹴り、左フックなどを繰り出していく。余裕の笑みも浮かべる小澤が左ヒザを連打で突き刺し、ボディブローへとつなげていく。

 ほぼ一方的に小澤が攻める形となり、判定3-0で小澤が勝利した。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント