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レポート

【K-1】武居由樹が全試合KOでトーナメント完全制覇、ゲーオ陥落で安保瑠輝也が新王者に、不可思が無念のTKO負け、木村ミノル豪快一撃KO

2019/06/30 17:06

▼第14試合 スーパーファイト -58.5kg契約 3分3R延長1R
〇村越優汰(湘南格闘クラブ/K-1 WORLD GPフェザー級王者)
判定3-0 ※三者とも30-29
×フォー・シャオロン(中国/中国刑天舞威クラブ/CFP)


 1R、両者サウスポー。蹴っていく村越にシャオロンは左右のストレートを狙っていく。シャオロンが入ってくるところに右フックを狙う村越。


 2R、シャオロンがついに得意の飛びヒザ蹴りを放ち、着地と同時にフックを繰り出す。村越は落ち着いて距離をとると右ロー、右ミドル。お互いにパンチを出すが、空振りが多い。村越はローを当てていく。


 3Rは村越が前に出る。左ストレート、右ボディフックがヒット。シャオロンも右を返す。両者距離が近くなってパンチの打ち合いとなり、左ストレートが交錯する。両者とも手数を出すがクリーンヒットはなく、村越が右ミドルを当てていった。


 試合巧者ぶりを発揮した村越が、判定勝ちで中国からの刺客を撃破した。

▼第13試合 スーパーファイト ウェルター級 3分3R・延長1R
〇木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス/K-1 KRUSH FIGHTウェルター級王者)
KO 1R1分37秒 ※右フック
×クルーズ・ブリッグス(オーストラリア/IWKBFムエタイルールオーストラリア王者)


 5月18日(土)東京・後楽園ホールで開催された『K-1 KRUSH FIGHT.101』で、挑戦者・近藤魁成(大成会館)を2R1分43秒、KOして初防衛に成功し、両国大会への参戦をアピールしていた王者・木村"フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス)は、初来日のIWKBFムエタイルールオーストラリア王者クルーズ・ブリッグス(オーストラリア)との対戦が決定。


 ブリッグスはオーストラリア・オセアニアでムエタイルールを中心に活躍するファイター。アマチュアムエタイで数多くの地区タイトルを獲得し、プロのリングでも15勝(9KO)4敗の戦績を誇る。ムエタイをベースにしたファイトスタイルながら、重いパンチとミドル・ヒザ蹴りを軸としたパワフルなファイトスタイルを持つという。


 1R、木村が強い右フック&ストレートで先制。木村は回り込みながらジャブを打ち、ブリッグスはそのスピードについていけない様子。ブリッグスがジャブを打ったその手を戻す瞬間に合わせ、豪快な右フックを叩きつけてダウンさせ一撃KO勝ちを収めた。


 木村はマイクを持つと「ヘイヘイヘイ、盛り上がっていますか? 両国マジ最高。やっぱり木村ミノルがいないと始まらないね。一番面白いし、一番楽しいし、一番カッコいい。すげぇ、あんなKOできると思わなかった。連勝続いているので、ちょっと休んだらまた試合をするので見に来てください。最高!」と、大歓声に応えた。

▼第12試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R・延長1R
〇佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONE KREST/第4代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者)
TKO 3R2分14秒 ※レフェリーストップ
×不可思(クロスポイント吉祥寺/KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者)

 K-1初参戦を果たすKING OF KNOCK OUTスーパーライト級王者・不可思の対戦相手は、佐々木に決定。侵略者・不可思をどのように迎え撃つのか。


 1R、不可思は右ロー、佐々木は左ミドル。お互いにローと右ストレートを放つ展開からパンチを交錯させる。不可思はジャブと右ストレートでボディを狙い、パンチをまとめて前に出ていく。佐々木も右ストレートで反撃。お互いに相手の打ち終わりを狙っていく。


 2R、不可思はパンチのコンビネーションで前へ出ていく。佐々木はジャブでいなして不可思の出鼻を捉える。何度か打ち合いを挑む不可思は左フックをヒットさせるが、佐々木は表情一つ変えずに右ストレートを返す。


 3R、不可思の左右ボディ、右ローに佐々木はバックハンドブローを返すが、不可思が右目上から流血。有効打か、前腕でのバッティングかで審議が行われ、有効打と判断されて試合再開。ここで足を止めて猛然と打ち合いを展開する両者。不可思は大流血しながら左右のパンチを回転させるが、2度目のドクターチェックが入る。


 不可思が雄叫びを上げて試合再開。またも猛然とパンチを打っていき、佐々木もそれに応える。打ち合いが繰り広げられたが、不可思に3度目のドクターチェック。ここでついにストップがかかり、佐々木のTKO勝ちとなった。


 不可思はがっくりと肩を落としたが、佐々木と笑顔をかわしてお互いをたたえ合った。

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