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【RIZIN】なぜ堀口恭司は「一本勝ち」したのか? 金太郎の告白と榊原CEOが明かす「バンタム級王座返上」と「Bellator&RIZINフライ級王座」新設の可能性

2022/09/26 15:09

堀口選手は「裏の顔も表の顔も両方持っている」(金太郎)

 堀口戦で3連敗となるも、爪痕は残した金太郎も再起を誓う。

「“倒したい”という気持ちが強すぎて……この試合を悪くいう声に“見とけよ”という思いから、必死にホンマに倒しに行こうと気持ちを決められたところもある。実際“勝負できるな”というか。自分が狙って打った攻撃は手応えがあった。かなり練習してきたことだけが出た。あれがあったから、余計に悔しい」と、大金星を取り逃がした悔しさを語る。

 同時に「世界」との差も実感した。

「この堀口戦に僕も喧嘩の作戦を組んできたけど、それが全て封じられ、それで倒せなかったから、僕が負けたということ。何て言うんやろ……、そこは“分からされた” というか。『格闘技の技術』に、結果負けてしまったなと思わされた。今思えば、(堀口は)経験値というか、格闘技脳の切り替えというか。“これがダメだったらこうする” という作戦の切り替えがすごい速いのだなと思った」と、自身に足りないものが見えたという。

 そして、「戦っていて堀口選手の漢気というか。“この人『スポーツ』って言ってるけど、男として尊敬できる”というか。向き合ったときに“あっ、これ全然喧嘩するつもりやな”と感じて。そういう裏の顔も表の顔も両方持っているなと思って。そういすごい強みがあって、そこに技術も乗っかっているという……。自分もそういう修行をしたいな、と思いますね」と、ファイター堀口恭司の凄みを語った。

 堀口恭司戦は、MMAで戦い続ける覚悟を再確認した試合になったという。

「今回の試合で、ホンマの自分を引き出すっていう意味では、メンタル的には良かったのでいい経験ができた、堀口選手と試合できるっていういい経験をしたからには、その経験を活かして、こういう強い選手からいろんなことを学んで、また続けたいな、と思います。やっぱり自分に関わってくれて、自分のために動いてくれている家族とかトレーナー、仲間、スポンサーの人であったり日頃から支えてくれている人のためにもこれから強くならなアカンなというのもあるし、一番は、この道を自分が選んだからには、この道で結果出さないといけないから、今後どこまで行けるか分からないけど、自分の可能性を信じてまだ続けたい」

 終わってみれば完敗の金太郎の奮起、新たな挑戦を表明した堀口、両者の試合は、次なるステージへと繋がるメインイベントとなった。

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