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【RIZIN】なぜ堀口恭司は「一本勝ち」したのか? 金太郎の告白と榊原CEOが明かす「バンタム級王座返上」と「Bellator&RIZINフライ級王座」新設の可能性

2022/09/26 15:09

次からでもフライ級に落としたい(堀口)

 一方、Bellatorのバンタム級王座戦でセルジオ・ペティスに逆転負けし、バンタム級ワールドGPでパッチー・ミックスの寝技のコントロールに判定負けと、世界の強豪に2連敗中だった堀口は、試合後、「嬉しいですね。まあ、でもちょっとパンチもらってしまったので……。テイクダウンを取って寝技で極めるっていうプランだったんですけど、自分が1R目で欲張っちゃって。打撃ばっかり打っていて。(ダウンは)フラッシュダウンで一瞬だけパッと意識がなくなって、すぐ治ったという感じで。もうちょっと自分の得意な寝技とかに持って行けばよかった。(1R終了後に)マイク・ブラウン(ATTコーチ)に『何やってんだお前、もっと最初からテイクダウンに行け!』と怒られて(苦笑)。でも相手もうまく自分の研究もしていて、タックルに入りづらい戦い方をしてきましたね」と、序盤はゲームプラン通りではなかったものの、ダウン以降は修正し、作戦を遂行したことを語った。

 今後について、堀口は、「負けてるんで海外でちょっとやり返したいなというのはあります。まあ、でも『RIZINに出てくれ』って言われれば、榊原さんは組んでくれると思います」と、巻き返しを誓う。

 注目は、試合前に明かしたフライ級カムバックのプランだ。

「食べても食べても大きくならない」と語っていた堀口は、勝利後も「やっぱり体重がどうしても軽いので、1階級下げようかなとは思っています。今回も体重を4kgくらいしか落としてなくて。もうちょっと落とせるので。次からでも(フライ級に)落としたいなと思っています」と、早ければ次戦でのフライ級転向を示唆した。

 2015年4月にUFCでデメトリアス・ジョンソンが持つフライ級王座に挑戦した堀口は、最終5Rに腕十字で一本負けで戴冠ならずも、以降もUFCで3連勝。しかし、UFCでのフライ級戦線縮小に伴い、2017年4月からRIZINに参戦。初戦こそ58kg契約で元谷友貴と対戦も、2戦目から61kgのバンタム級で戦ってきた。

 過酷なトーナメントや防衛戦も経て、日本のバンタム級での定着に寄与したダブルチャンピオンは、肩の荷を降ろして、本来の適性階級であるフライ級に戻ろうとしている。

 キャリアの集大成に向かう堀口は、今後について、Bellatorのスコット・コーカー代表と話すこと、そして、志半ばで離れた世界最高峰の頂きへの再挑戦も、忘れたことはない。

「いつかUFCフライ級にもリベンジしたいという気持ちも?」と問われた堀口は、「そうですね。やっぱり負けたりしているので、まだUFCのベルトも獲っていないですし」と語り、続けて「でもまずはしっかりBellatorでベルトを巻きたいなと思っています」と、新たな階級の増設をBellatorに望んだ。

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