セフード「DJとはいつやっても分からないくらい、互いにイカれてるんだ」
2016年4月はDJが1R TKO勝ち。写真の2018年4月はセフードがスプリット判定で勝利している。(C)Zuffa LLC/UFC
試合後の会見で、練習仲間にもなったセフードとの3戦目の可能性について問われたDJは、「もちろんありうる。もしそこにお金があれば、僕と彼はやるだろうね。僕とヘンリーは仲がいいけど、彼は赤ん坊のオムツのために大金を稼がなければならないから、僕たちは戦うだろうね。彼はもっと子供が欲しいだろうし、生活を維持するために、もしヘンリーと戦ったら……2人で大金を稼ぐんだ。そして試合後、勝った方も負けた方も、お互いにビールをおごるよ(笑)」と、否定はしなかった。
セフードのもとで練習をしたDJは、“トリプルC”がまだ非常に高いレベルで動きを保っていることを語る。
「彼は僕と一緒にトレーニング出来るし、ヘンリー・セフードはまだいい選手だよ。僕たちは2つの異なる組織にいる。彼はUSADAプールに戻ってきたばかりだ。彼はまだUFCと契約している。ヘンリーは“クアドラプルC”を狙っているから、アレクサンダー・ヴォルカノフスキー戦を望んでいるんだ」と、現実的にはセフードがフェザー級での王座獲りを視野に入れていることを語った(※ヴォルカノフスキーはライト級との二階級制覇も視野に入れているが)。
しかし、今回の試合後、YouTubeを更新したセフードは、DJとのトリロジーについて興味を示している。
UFC4連勝中のオリンピアンであるマーク・マドセンの隣りで、DJクッションを脇に試合を視聴したセフードは、「もし、私がフライ級に戻りたかったとしたら、1人しかいない。それは100%デメトリアス・ジョンソンだ」という。
「きっとこれはMMA史上、最大のトリロジーになるだろうね。考えてもみてほしい。“二階級チャンプvs.UFC史上最も王座防衛した男”の闘いだ。いい響きだろ? ONEで? それは分からない。僕もデメトリアスもやりあうほど仲がいいというか、いつやっても分からないくらい、互いにイカれてるんだ(笑)。金になると言うなら、友情のことはさておき、だよね(笑)」と、DJと同じく、それが実現するなら三部作の決着をつけたいとした。
しかし“トリロジー”はDJvs.セフードだけではない。今回の試合で1勝1敗となったアドリアーノ・モラエスも試合後に、3戦目を望んでいる。
「僕は大丈夫だ! 今日は僕の日ではなかった。デメトリアス・ジョンソンおめでとう。素晴らしい戦いをありがとう。再びあなたとサークルケージを共有できて光栄だった。トリロジーマッチで会いましょう!! 1x1(1勝1敗)」。
36歳にして、ONE世界フライ級王座を戴冠したデメトリアス・ジョンソン。次の相手は誰になるか。フライ級の古豪のKO復活は世界に衝撃を与えた。