世界二冠王となったペットパノムルン。次は誰がチャレンジャーとなるのか
2022年8月21日(日)エディオンアリーナ大阪・第1競技場にて開催された『Cygame presents RISE WORLD SERIES OSAKA 2022』の一夜明け会見が、22日(月)大阪府内で行われた。
会見には、メインイベントで原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)に延長戦の末、判定3-0で勝利して初代RISE世界スーパーライト級王者となったペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)が出席。前夜の試合を振り返った。
「RISEにまた出ることが出来て嬉しいです。原口選手は対策してきて戦いにくかったです。強かったです」
戦いにくかったのは「相手が対策してきたことと、スピードも威力も前回より上回っていてペースが掴みにくかったんですが、ラウンドを重ねていくうちに自分のペースにすることが出来ました」と、原口の短期間での成長を感じたからだとし、「3回目でも誰とでもいつでも戦います」と原口との3度目の対戦も受けるとした。
同じ-65kgではチャド・コリンズ(オーストラリア)と山田洸誓(正道会館KCIEL)も勝利したが、「チャドはムエタイスタイルでとても強い。戦ったらきっと面白いと思う。山田選手はいいパンチを持っていて怖いですね。彼とも戦ったら面白いと思う」と、どちらと戦ってもいい試合になるだろうとする。
これでGLORYとRISEの世界二冠王となったわけだが、RISEのタイトルは何度防衛したいかと聞かれると「このベルトをいただいて嬉しいし光栄です。出来るだけ長く持っていたいと思います」と、長期政権を築いていきたいという。
今後RISEで戦っていくうえで、原口との試合で再三注意を受けたホールディングは減点対象にもなりかねないが「昨日の試合でホールディングをはやったのはこっちだけじゃなく相手もやっていた。減点にはならないと思う」と、お互い様だとした。
日本での試合は今回が2戦目で、いずれも原口に判定勝ち。KOを見たいと思うファンも多いと思われるがと聞かれると「KOに関してはチャンスがあればやりたいと思います。昨日はチャンスがなかったですね。今後チャンスがあれば見逃さないようにします」と、今後に期待して欲しいと答えた。
タイ人選手と言えば、かつてブアカーオが日本で活躍し、世界的スーパースターへと昇り詰めていった。同じ道を歩みたいと思うかとの質問にペットパノムルンは「ブアカーオは自分も他の人もそうだし、世界中にファンが多い。自分もそうなりたいです」と、第2のブアカーオを目指していきたいとした。
なお、伊藤隆RISE代表は「これから挑戦してくる選手は最強を世界から呼んで最強の選手と戦うペットパノムルンの試合を期待したいし、楽しみにしています。本人的には昨日の試合は倒せたんじゃないかというのがあったようなので。GLORYとの調整もありますが今後もビッグマッチには参戦してもらいたいですね。日本で人気が出る選手になると思うので、王者として磨いていきたいし、日本での知名度を上げていきたい。年内にもう一回(日本vs.世界を)やる予定なのでその時は参戦してもらいたいと思っています。でもその時は、対抗戦なのでRISEとGLORYのどっちの代表にするか迷いますね(笑)」と、定期的に参戦してもらい日本での知名度を上げていきたいと語っている。