キックボクシング
レポート

【RISE】原口健飛のリベンジならず!延長戦でペットパノムルンが振り切る。海人がペティに苦戦延長戦で辛勝、山田洸誓がカッファを豪快KO、植山征紀と大激闘の鈴木真彦が延長戦を制す、ダウン応酬でタップロンが山口裕人にTKO勝ち

2022/08/21 15:08
Cygame presents RISE WORLD SERIES OSAKA 20222022年8月21日(日)エディオンアリーナ大阪・第1競技場 ▼メインイベント(第17試合)RISE世界スーパーライト級(-65kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R〇ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/Kiatmoo9/GLORY世界フェザー級王者)延長R 判定3-0 ※10-9×3×原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝、第6代RISEライト級王者)※ペットパノムルンが初代王座に就く。本戦の判定は49-50、49-48、49-49。 ペットパノムルンはサウスポーで170勝38敗4分の戦績を誇り、2011年にプロムエタイ協会バンタム級王者、2013年にスーパーフェザー級王者となって2階級制覇。2015年にはトーナメント戦の『トヨタ・ムエマラソン』-64kg級で優勝、2016年にWMC世界ライト級王者となった。  セクサン、サムエー、ペットモラコット、チャムアックトーンらスター選手としのぎを削って勝利を収め、2016年8月からはGLORYに参戦。ザカリア・ゾウガリーやアブデラ・エズビリらから勝利を収めると、2018年9月に ロビン・ファン・ロスマレンに挑戦し、判定勝ちでGLORY世界フェザー級王座を奪取した。同王座は4度の防衛に成功している。また、2018年にはGLORYの“ノックアウト・オブ・ザ・イヤー”に輝いた。2021年11月にRISEに初来日を果たし、原口と対戦して判定3-0(30-29、30-28×2)で勝利している。  原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。チャンヒョン・リー、森井洋介からも勝利を収め、2020年1月大会で秀樹を降してRISEライト級王座に就いた。  2020年10月11日には「DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で優勝。2021年2月には白鳥大珠に圧勝、9月もタップロンにKO勝ちしたが、11月にGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンに敗れて連勝がストップ。今年4月、ロンペットを初回KOして復活すると、6月の『THE MATCH』では第5代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の山崎秀晃に2R0分33秒、TKO勝ちを収めている。戦績は22勝(14KO)2敗1分。  1Rが始まると同時に原口は前へ出てパンチを見舞い、足払いでコカそうとする。この奇襲攻撃にニヤリと笑うペットパノムルン。サウスポーのペットパノムルンが左ミドルを蹴ってくるとすかさず左ミドルを返す。するとペットパノムルンはその原口の戦略を呼んだか、今度は原口が返してきた左ミドルに右ローをさらに返す。  2R、ペットパノムルンは左ミドルを原口の右腕に強打、さらにパンチの距離になると原口の首を掴んでワンアタックのヒザ蹴りを必ず蹴る。徐々に原口が手詰まりになってきた。  3R、原口は距離をとっての右ミドルを蹴るが、ペットパノムルンは接近するとすかさず組んでのヒザ蹴り、または崩し。このラウンドは両者とも手数が少なかったが、それでもペットパノムルンがヒットをとった。  4Rもペットパノムルンの左ミドル、組んでのヒザ蹴りに自分のペースがつかめない原口。両者ともホールディングが多くなる。ゴング直前、原口が飛びヒザ蹴りを当てて声を上げて大きくアピール。  5Rが始まると同時に原口がパンチで前へ出て優勢を印象付ける。その後は両者とも待ちの姿勢で、相手の攻撃を待って返す。原口の返しが多かったように見えたが、判定は三者三様のドローに。  延長戦は原口の方から攻めようとするが、そこへペットパノムルンが左ミドルを合わせる。ことごとく動こうとするとペットパノムルンに左ミドルを蹴られる原口。それでも終盤はパンチを当てにいったが、判定は3-0でペットパノムルンが勝利。原口のリベンジはならず、ペットパノムルンが再戦も制して初代世界王座に就いた。  GLORY世界タイトルとの二冠王となったペットパノムルンは「応援してくれてありがとう。とっても嬉しいです。RISEにまた出れてとても嬉しく思います。今回の試合はファンの皆さんも満足できないところあったと思いますが、次回はもっと練習して勉強もしてもっといい試合をしたいと思います。そして最後にチーム・スタッフの皆さんに感謝します。世界中のファンの皆さんにも感謝します」と語った。 [nextpage] ▼セミファイナル(第16試合)ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R〇海人(TEAM F.O.D/S-cup2018世界王者、第2代SB日本スーパーライト級王者)延長R 判定3-0 ※10-9×3×サモ・ペティ(スロベニア/シムソンジム/FFC-70kg級王者)※本戦の判定は30-29、29-29×2。 シュートボクシング(以下SB)の絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にトーナメントを制してSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、RISEでは緑川創や“ブラックパンサー”ベイノアを破り、REBELS(現KNOCK OUT)では日菜太との70kg級日本人最強決定戦を制し、RIZINでも3戦全勝。4月のRISEではベイノアとの再戦で1Rわずか41秒でKO勝ちし、6月の『THE MATCH 2022』ではK-1 WORLD GPウェルター級王者・野杁正明を延長R判定3-0(10-9×3)で破り、国内頂上決戦を制して現在12連勝中。戦績は46勝(21KO)6敗1無効試合。 ペティは約7年ぶりの来日。2014年から2015年にかけ、日本で日菜太、城戸康裕、廣野祐といった当時の日本人トップ選手に全勝した“スロベニアの処刑人”。現在30歳。戦績は35勝8敗2分でFFC-70kg級&77kg級王者。  1R、海人は右カーフを蹴りつつ、ペティが攻撃してくると左ボディをカウンターで合わせる。ペティの攻撃には合わせ、自分からはカーフで攻める海人にペティは手数が少ない。  2R、ペティの出鼻を捉えるような右カーフが決まり、ペティは足を上げる。海人は右ストレート、左ボディと攻めるが、ペティも左フックを打ち返す。海人はすかさず左フックを打ち返すとペティの動きが止まるが、その後はペティが左フックを中心にパンチを繰り出し、海人も打ち合いに行って右ストレートをヒットさせるが、ジャブで顏が上がる場面も。  3Rはペティが攻勢に転じる。左右フックで海人に襲い掛かり、右ストレート、左フックでコーナーに詰まった海人に鼻血を出させる。劣勢になった海人だが打ちに行くところでは打ちに行き、判定はドローに。  延長戦では疲れが見えるペティに海人が右ストレート、左フックをしっかり当てに行き、ペティもヒザやワンツーで反撃するが、前に出て手数もヒットも多かった海人が接戦を制した。  海人は「今日の試合では偉そうなことは言えないです。凄く反省しています。でも目標は変わらないです。SBとRISEを最強にして、日本の格闘家が世界一やと言ってもらえるように自分がこの階級で世界を獲りに行きます」と、苦戦を強いられたことを反省するもこれからも目標を目指していくと語った。 [nextpage] ▼第15試合 スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R×中野椋太(誠至会/第3代RISEウェルター級王者)TKO 1R 2分43秒〇チャド・コリンズ(オーストラリア/Strikeforce/WBCムエタイ・クイーンズランド州スーパーライト級王者) 中野は2018年12月にNJKFウェルター級王者になった左フックを得意とするアグレッシブファイター。RISE初参戦となった2019年7月、憂也に初回KOで勝利。10月には65kg級のS1ジャパントーナメントで優勝。RISE2度目の参戦となった2020年2月にはスーパーライト級王者・山田洸誓に判定負けを喫するが、11月のRISEでは山口裕人から左フックでダウンを奪って勝利した。2021年7月にはWBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得、11月のRISEではNKBウェルター級王者・蛇鬼将矢をTKOに降す。2022年3月、5月の「第3代RISEウェルター級(-67.5kg)王座決定トーナメント」で中島将志に判定勝ち、稲井良弥にKO勝ちして王座に就いた。戦績は21勝(10KO)6敗。 コリンズはタイ在住のオーストラリア人選手でこれまでにセクサン、パコーン、サックモンコンといったムエタイのスター選手を次々と撃破。2019年2月の『KNOCK OUT』で初来日し、KNOCK OUTスーパーライト級王者・不可思から右ヒジでダウンを奪い、判定勝ちした。4月にはシュートボクシングに参戦し、海人にも判定3-0(50-48×2、49-48)で勝利。その後もタイを中心に試合を重ね、今年5月にはルンピニーでジャック(タイ)に判定で敗れている。同階級で指折りの世界的強豪だ。戦績は50勝(25KO)18敗2分。  1R、中野は右ローを蹴って得意の左フックにつないでいく。その右ローが入って中野はリズムをつかんでいくが、コリンズは蹴られながらも前に出て徐々に手数を増やしていく。パンチ、蹴り、ヒザと上・中・下に攻撃を振り分けるコリンズは強烈な右ストレート。焦る中野を右の連打で追いかけ、右ストレートから左をフォローしてダウンを奪う。  中野はカウントぎりぎりで立ち上がろうとしたが、足元がふらつきレフェリーがストップをかけた。  圧倒的な強さを見せたコリンズは「大好きな日本で試合が出来てとても嬉しいです。私の一番好きな国です。皆さん愛してます、また日本へ来て戦います」とメッセージを送った。 [nextpage] ▼第14試合 スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R〇山田洸誓(正道会館KCIEL/第4代RISEスーパーライト級王者)KO 3R 1分23秒 ※右フック×ヤン・カッファ(オランダ/Florida Kickboxing Academy/GLORY世界フェザー級5位) カッファは18勝(7KO)2敗の戦績で、キックボクシングを5歳から始めて“ラモン・デッカーの再来”と呼ばれているという。2020年4月の『RISE WORLD SERIES 2020 -63kg』に参戦が決まっていたが新型コロナウイルスの影響で来日中止。今年に入って連敗しているがGLORYと契約して参戦が決まった。 山田は正道会館仕込みの強烈な打撃でKOを量産し、2019年9月に強打者・山口侑馬を2RKOで下してRISEスーパーライト級王座を獲得。デビュー以来11連勝(7KO)と快進撃を続けていたが、2020年11月の北野克樹戦で初黒星。再起戦となった2021年1月の実方拓海戦では判定勝利で初防衛を果たし、6月には北野にリベンジして2度目の防衛に成功。2022年4月にはライト級王者・直樹との王者対決に臨み、3Rに右フックでKO勝ちを収めている。しかし、6月の『THE MATCH 2022』ではK-1の安保瑠輝也に判定3-0(30-29×2、30-28)で敗れた。戦績は14勝(8KO)2敗。  1R序盤から山田は蹴り、カッファは左右フックで激しく交戦。山田は前蹴りとミドル、接近するとヒザへつなぎカッファも負けじとインローを蹴って左右フック。山田の蹴りがローブローとなった直後、今度はカッファのローがローブローとなって山田が悶絶。インターバルが与えられる。再開後、山田は三日月を蹴って右フックをヒットさせ、カッファは焦りからか組み付いてのヒザ蹴りを連打してしまう。  2R、蹴りからパンチへつなげていく山田はカッファの前進に合わせて右ロー。これが効果的に決まり、カッファは身体を捻る。山田の右ストレート、左右フックもヒットし始め、カッファはクリンチが増える。  3R、カッファは組みが増える。山田も手が出せない状態となるが、カッファが再び左右フックで前へ出てくると右ストレート、顔面前蹴りを繰り出し、カッファの右フックにドンピシャのタイミングで右フックのカウンターを打ち抜いた! もんどりうって倒れるカッファ。誰が見ても立ち上がれない状態となり、山田の豪快KO勝ちとなった。  山田は愛娘をリングに上げてマイクを持ち、「疲れた(笑)。僕はキャリア終盤とか言って自分勝手なこと言っていますが、RISEさんやいろいろな人に支えられて、自分の名前がちょっと売れて、調子に乗ってるわけじゃないけれど、自分の名前が売れてRISEさんに少しでも恩返しになると思っています」と感謝の気持ちを伝えた。 [nextpage] ▼第13試合 Super fight!バンタム級(-55kg)3分3R延長1R〇鈴木真彦(山口道場/第7代RISEバンタム級王者)延長R 判定3-0 ※10-9×3×植山征紀(龍生塾ファントム道場/第14代SB日本スーパーバンタム級王者)※本戦の判定は28-28×3。 鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てたが、2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」の決勝で志朗にダウンを奪われて連勝がストップ。その後、連勝して2021年9月に那須川天心との再戦を実現させたが、判定3-0で再び敗れた。11月大会では江幡塁を初回KOに沈めて再起を飾ると、2022年1月に拳剛も初回KOして2度目の王座防衛に成功。4月には江幡睦にダウンを奪って判定勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大に判定勝ちした。戦績は33勝(19KO)5敗。 ハードパンチャーとして知られる植山は、27勝のうち14のKO勝ち、2018年11月のSB日本スーパーバンタム級王座決定戦では笠原友希を3RTKOで葬りベルトを獲得。2019年2月には安本晴翔に唯一の黒星を付け、RIZINには4度出場して3勝(2KO)1敗。栗秋祥梧、江幡塁、志朗に3連敗を喫したが、2021年6月のRIZINでTKO勝ちして復活。11月のRISEでは京谷祐希に負傷判定で敗れ、12月の防衛戦では竹野元稀にKO勝ち。今年2月にはSB日本バンタム級王者・佐藤執斗との王者対決にも勝利した。戦績は27勝(14KO)15敗1分。  1R、鈴木はジャブから右ロー&カーフ、植山もローを蹴り返す。鈴木がデボィから左右フックと顔面を攻め始めると植山もこれに応じて、左フックを空振りさせての左フックで植山がダウンを奪う。効いてないとアピールする鈴木だが受け入れられず、鈴木はダウンを奪い返すため前へ出る。  2Rは激しく攻める鈴木。左フック、右ストレートを強くヒットさせて右カーフを蹴るが、植山の左フックと右ストレートを被弾する場面も多い。前へ行く鈴木に植山がカウンターを打つ形だ。しかし、顏が腫れているのは植山。  3Rは鈴木が逆転を狙って倒しに行く。右ストレート、左右フック、そして左ボディ。植山はアッパーで迎え撃ち、打ち合いに応える。両者とも相手の強打を被弾し、場内は大いに盛り上がり判定はドロー。鈴木が追い上げた形だ。  延長戦になっても鈴木は攻撃の手を緩めず、前へ出てパンチを打ち続ける。これに植山も応じて激しい打ち合いが繰り広げられ、危険なパンチが何度も交錯。お互いに被弾し、当て合う。最後まで打ち合いは続き、終了のゴングが鳴ると場内は大きな拍手に包まれた。  難しい判定だったが、前へ出たアグレッシブをとったか鈴木が判定3-0で勝利。鈴木はマイクを持つと「植山選手はさすがSBの王者だと思いました。めちゃくちゃ気持ちが入っていて拍手をお願いします。RISEを引っ張っていく椅子が空いていると思いますが、それは今日メインの健飛くんに世界王者を獲ってもらって、僕も負けないようにRISEを引っ張っていくので鈴木真彦の応援よろしくお願いします。あと私事ですが、11月に息子が生まれるんですよ。だからこれからも強いパパでいられるように期待と子供を背負っていきます」と植山を称え、今後の意気込みを語った。 [nextpage] ▼第12試合 Super fight!スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R〇大﨑一貴(OISHI GYM/第2代RISEスーパーフライ級王者)KO 3R 1分45秒 ※左フック×サンチャイ・TEPPENGYM(タイ/TEAM TEPPEN/元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者) 大﨑はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」で準優勝。RISEには2020年2月に初参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2021年7月に開幕した「RISE DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では1回戦で石井一成を破って優勝が期待されるも、右足関節外果骨折で準決勝を欠場した。2022年3月に復帰戦で田渕神太に判定勝ち。戦績は34勝(17KO)5敗2分1無効試合。 サンチャイは現在、那須川天心らが練習するTEPPEN GYMでトレーナーを務め、戦績は99勝(34KO)29敗3分。ラジャダムナンスタジアム認定ミニマム級王座のほかにS-1チャンピオンシップ102ポンド(46.26kg)王座にも就いたことがある。2019年4月の『REBELS』で老沼隆斗に判定2-0、2020年12月の『BOM』では大崎孔稀に判定2-1でそれぞれ惜敗。2021年4月の『BOM』では石井一成にKO負けしたが、9月に当時のKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者・白幡裕星から判定勝ち。10月には現シュートボクシング日本バンタム級王者・佐藤執斗にも判定勝ちしている。  1R、前蹴りを多用するサンチャイに大崎はボディを攻めていく。いきなり飛びヒザ蹴りやハイキックを繰り出す緩急をつけた動きをするサンチャイ。大崎は右カーフを蹴りつつ、ボディを狙い右ストレートも顔面へ。左ボディからの後ろ蹴りも。終盤、左右フックの連打でダウンを奪った。  2R、右カーフとボディを中心に攻めていく大崎だが、サンチャイは右ミドルで場内中に響き渡るような快音を発して場内をどよめかせた。  3Rも徹底して右ミドルを蹴るサンチャイに大崎の左わき腹は真っ赤だ。それでも前へ出て行く大崎はカーフ、そしてボディを攻めてヒザ蹴りと畳みかけ、最後は左フックでサンチャイをKOした。  大崎はマイクを持つと「1Rから行って倒すと決めていたんですが、1Rでダウンを獲ったあと力が入っちゃって、サンチャイ選手も打たれ強くて3Rまでいってしまいましたがなんとか勝つことできました。53kgは僕が一番ってところを見せたいので10月、風音選手タイトルマッチやりましょう」と風音を挑戦者に指名。  風音もリングに上がり、「なんかTHE MATCHに選ばれなくてぶつぶつ言ってはりましたが、念願の防衛戦やりましょう。でもいま俺むっちゃ強いので楽しみにしとってください」と、以前負けた自分とは違うとコメント。  大崎は「初めて戦った時みたいに僕が倒して防衛するので覚悟してください」と、KOで返り討ちにするとした。 [nextpage] ▼第11試合 オープンフィンンガーグローブマッチ -65kg契約 3分3R×山口裕人(道化倶楽部/WPMF世界スーパーライト級暫定王者)TKO 3R 2分50秒 ※レフェリーストップ〇タップロン・ハーデスワークアウト(ハーデスワークアウトジム/セントラルグループ presents 岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kg賞金トーナメント優勝) 山口は関西キックボクシング界を代表する激闘派ハードパンチャーで、大阪でプロデビューから8連勝。中央進出後は木村ミノル、東本央貴などに勝利。WPMF世界スーパーライト級暫定王座、WBCムエタイ日本同級王座、INNOVATION同級王座、DEEP☆KICK 63kg級&65kg級王座、WPMF世界スーパーライト級暫定王座など数々のタイトルを獲得している。5月にRISE初のOFG戦に志願し、松本芳道と時間切れ引き分け(判定無し)に終わったが、9月大会では稲石竜弥から2度のダウンを奪って判定勝ち。2月の『RISE FIGHT CLUB』ではメインで東修平から勝利を奪った。戦績は27勝(17KO)18敗1分。 タップロンは日本で活躍するムエタイ選手。炸裂音が会場中に響く強烈な右ミドルキックとKO狙いの豪快なパンチを武器とする。シュートボクシングを主戦場として鈴木博昭に連勝、RISEでは“ブラックパンサー”ベイノアを初回KOして初黒星を付け、2019年の「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kg賞金トーナメント」では水落洋祐、マサ佐藤、小川翔と国内トップクラスの選手を撃破して優勝。7月の「大和ジム50周年記念大会』では、メインイベントで大和哲也とヒジありルールで対戦し、1R2分32秒、ヒジ打ちのカットによるTKO勝ちを収めている。9月にはRISEで原口健飛からヒザ蹴りでダウンを奪うも逆転KO負けを喫した。2022年1月にはKNOCK OUTで鈴木千裕と対戦して初回KO負け。戦績は73勝33敗1分。  1R、山口がコーナーへ追い込んだかに見えたところで、タップロンが引き込んでの右フックでダウンを奪う。タップロンはフックからアゴへのヒザ蹴りを連発するが、山口はもらっても前へ出る。タップロンはハイキックも  2Rもパンチからのヒザ蹴りを狙うタップロンだが、山口はタップロンが右フックを空振りしたところへ右フックを打ち込みダウンを奪い返した。山口はワンツー、アッパーでもタップロンをグラつかせボディも攻める。  3R、山口は前へ出て右インローと左ローで攻める。タップロンは左ミドルで応戦するが、山口の圧力に押され気味。しかし、山口にしっかりとジャブを当てていき、突進をかわして右の押すようなパンチでダウンを奪う。かなりダメージが蓄積している様子の山口だがそれでも前へ出てフックを繰り出すが、タップロンのジャブをもらって足がふらつき、続けて顔面にパンチをもらったところでレフェリーがストップした。 [nextpage] ▼第10試合 オープンフィンンガーグローブマッチ -63kg契約 3分3R〇山口侑馬(道化倶楽部/ライト級12位、元Innovationライト級王者)負傷判定2-0 ※29-29、29-28×2×伊藤澄哉(戦ジム/スーパーライト級5位) 山口侑馬は大阪山口兄弟の弟で、Innovation、DEEP☆KICK 60kg級でタイトル獲得経験を持つ。KNOCK OUTで活躍し、兄同様の倒すか倒されるかのド突き合いファイトを展開。RISEでは2019年7月の後楽園ホール大会で、4勝4KO無敗のホープ森香津眞を2RにKOで仕留め、9月にはRISEスーパーライト級王座決定戦へ進出したが山田洸誓にKO負け。2021年5月にRISE初のOFGマッチでYA-MANと対戦してKO負けを喫し、この試合で指を骨折。2022年2月の『RISE FIGHT CLUB』で再起戦を行ったが、木村”ケルベロス”颯太に判定負け。戦績は19勝(14KO)15敗2分。  伊藤は地下格闘技キックの大会『益荒男』や『飛車角』で活躍、17戦(15KO)無敗の戦績を引っ提げて2019年11月にRISEでプロデビュー。3戦3勝2KOの快進撃を続けていたが、2021年9月の4戦目で実方拓海に初黒星を喫した。2022年4月にはYA-MANと初のOFGマッチを行い、ダウンの応酬の末にKO負けを喫している。女子ムエタイで活躍する伊藤紗弥の兄。 1R、伊藤はジャブを突いて右カーフ、山口は最近の大振りスタイルではなくコンパクトにコンビネーションをまとめる。飛び込んだ山口が左アッパーでダウンを奪う。しかし、伊藤は冷静で右カーフをどんどん蹴ってダメージを与えていった。山口は焦りからか大振りになる。  2R、伊藤は右フックを引っかけて左ヒザをアゴに突き上げるコンビネーションを何度も見せる。伊藤のパンチを被弾する場面が増える山口だが、それでもしっかり右を返してヒット奪うと一気に前へ出て見せ場を作る。  3R、伊藤はヒザ蹴りでの逆転を狙うが、山口は連打を返してペースを譲らない。いつもより丁寧に戦う山口は大振りすることなくパンチを繰り出す。しかし、伊藤の指が山口の左目に入ってしまい、ドクターの判断で山口は試合続行不可能に。  3R途中までの負傷判定となり、山口は最後まで戦えなかった悔しさか、目の痛みか「いてえよ! ちくしょう!」と何度もマットを叩き、号泣した。判定2-0で山口が勝利するも、納得がいかない表情だった。 [nextpage] ▼第9試合 オープンフィンンガーグローブマッチ -70kg契約 3分3R△蛇鬼将矢(テツジム/NKBウェルター級王者)ドロー 判定1-1 ※28-29、29-29、29-28△萩本将次(FUTAMI FIGHTCLUB/RKSミドル級王者) 蛇鬼は地下格闘技出身で、2020年10月に行われたNKBウェルター級王座決定戦決勝にて、稲葉裕哉に判定勝利し王座を獲得。同年12月にはホーストカップでNJKFウェルター級王者の洋輔YAMATOと王者対決を行ったが、判定3-0で黒星。2021年6月のNKBでは北川”ハチマキ”和裕の引退試合の相手を務めたが、判定3-0で敗れた。11月にはRISEで中野椋太にも敗れ連敗となったが、今年3月の『RIZIN.34』では逆転TKO勝ち。戦績は11勝(5KO)8敗1分。 萩本はRISE初参戦。初期のアウトサイダーに出場し、海外遠征や海外強豪選手とも対戦経験あり。現在はRKSミドル級王座とJAPAN CUPミドル級王座を保持している。戦績は13勝(7KO)6敗3分。  1R、蛇鬼はゆっくりと近付くといきなりのパンチラッシュ。萩本はガードして耐えるが、蛇鬼は冷静にボディにも打ち分け、ローも蹴る。  2R、右ストレートで反撃する萩本だが、蛇鬼の左右フックを主体とした攻撃は止まらない。左ボディもめり込ませ、右カーフも有効。それでも萩原は右ストレートを返し、右ハイキックを肩口に蹴る。ヒザも突き上げた。  3R、倒したい蛇鬼は左右フックで打ち合いに行くが萩本も左右ストレートで反撃。足を止めての打ち合いが何度も見られ、場内にどよめきが起こる。うなり声を上げながら左右フックを繰り出す蛇鬼に萩本はヒザ蹴りも交えてパンチを打ち返す。  一進一退の激しい打ち合いは三者三様のドローとなった。 [nextpage] ▼第8試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R〇大森隆之介(EX ARES/同級4位)KO 2R 1分39秒 ※右ヒザ蹴り×京谷祐希(山口道場/同級6位)  大森は2020年2月にプロデビューすると、その後4連勝をマーク。2021年7月に有井渚海に敗れて連勝は止まったものの、今年4月にはRISEバンタム級のトップ戦線で長く活躍する良星を自慢の強打で2RにTKO。ランキング4位に急浮上した。戦績は6勝(4KO)1敗。  京谷は強打と当て感の良さで連戦連勝。2010年に『DEEP☆KICK』で当時無敗だった皇治に初黒星を付け、2012年6月には『Krush』で当時5戦5勝の武尊からダウンを奪った末にドクターストップでTKO勝利。2016年10月には『HOOST CUP』にて玖村修平からも勝利を収めるなど実力者ぶりを発揮した“伝説の壊し屋”。その後、怪我のため試合から離れたが2019年9月のRISEで約3年ぶりに復帰。2021年は5月に寺山遼冴と引き分け、7月に川上叶に判定負け、11月の植山征紀戦では偶発的なバッティングで負傷判定による勝利とすっきりしない試合が続いていたが、今年2月に拓也を2RでTKOに破った。戦績は18勝(11KO)8敗2分。  1R、サウスポーの京谷は大森の右ストレートの引き際に合わせて左ストレート、右フックを狙い撃ち。大森はローを蹴って右ストレート、右ボディを打つ。  2R、大森が京谷の右フックに右テンカオをカウンターで突き刺して京谷は悶絶してダウン。大森が見事なKO勝ちを飾った。  大森はマイクを持つと「自分はずっと王者に挑戦したかったんですが、ここまで自分のことを疑って何年もやってきました。でも鈴木選手やらせてください。自分の実力を疑ってやってきましたが、やっと届くんちゃうかなと思います」と、今なら王者・鈴木真彦に勝てると思るので挑戦させて欲しいと訴えた。 [nextpage] ▼第7試合 ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R〇憂也(魁塾/同級3位)KO 1R 1分54秒×匡志YAMATO(大和ジム/WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者)  1R、ジャブからプレッシャーをかけていく憂也は匡志の左フックをもらうが、すぐに左フックを当て返してダウンを奪う。続いて左フックからの右フックでダウンを追加すると、最後は左フックで仕留めた。  憂也はマイクを持つと「この前の試合でT-98選手が言っていたと思うんですけどベイノアの前に僕がいてると思うのでまずは僕とやりましょう。僕も今回で3連続KO勝ちで他団体の王者3人倒しているので。僕が目指しているのはRISEのベルトだけなのでよろしくお願いします」と、前の試合でKO勝ちしたT-98を迎え撃つと宣言した。 [nextpage] ▼第6試合 ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R×RYOTARO(大原道場/同級4位、第8代ACCELミドル級王者)KO 延長R 0分9秒〇T-98(フリー/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者)※本戦の判定は27-27×3  1R、右ローを徹底して蹴っていくT-98にRYOTAROは左フック、右ストレート。T-98が左ボディを交えて攻勢に出たところでRYOTAROの左フックがヒット。ダウンを奪われる。畳みかけるRYOTAROが左右フックで2度目のダウンを追加。  しかし2R、T-98が逆襲に転じる。右ストレートと左フックで次々とクリーンヒットを奪い、RYOTAROをグラつかせる。RYOTAROも打ち合うがT-98の勢いが優り、逆転KOの予感に場内は沸く。  3R、なおも前へ出て打ちに行くT-98。RYOTAROも左フックを打つが、T-98は今度はしっかりブロックして逆に左フック、右ストレートでヒットを奪っていく。この執念が実りついにT-98が左フックでダウンを奪う。  これで本戦はドロー。延長戦へもつれ込み、T-98がまだダメージの残るRYOTAROへ一気に襲い掛かり、最後は左フックで逆転KOに成功した。  T-98はマイクを持つと「チャンピオンになるためにRISEに来ました。ベイノアどうですか。準備しておいてください。押忍」と、ベイノアへ宣戦布告した。 [nextpage] ▼第5試合 フライ級(-51.5kg) 3分3R〇数島大陸(及川道場/第30回全日本新空手道選手権大会 K-3GRAND PRIX 2019軽軽量級優勝)KO 1R 1分17秒 ※左フック×タネヨシキ(=タネの後ろにハートマーク/直心会/DEEP☆KICK-53kg 5位)  1R、サウスポーの数島は圧をかけて左ストレート、左ミドル、左ローと軽く攻撃を繰り出していく。回り込むタネがロープを背負ったところで数島が左フック一閃、ガードが空いているところへピンポイントで炸裂し、タネは前のめりにダウン。そのまま担架で運ばれる衝撃KOとなった。  数島はマイクを持つと「フライ級トーナメントどういう状況か分からないけどチャンピオンになるのは俺しかおらんやろ。どっちが来ても同じことなので俺が必ずフライ級のベルトを獲ります」と宣言すると、決め台詞の「キックボクサーは泣かないぜ」を観客と共に叫んだ。 [nextpage] ▼第4試合 ライト級(-63kg) 3分3R延長1R〇山畑雄摩(心将塾/同級6位、第3代DEEP☆KICK -63kg王者)判定3-0 ※30-29、30-28×2×元氣(楠誠会館/元国際チャクリキライト級西日本王者、元RKSライト級王者)  1R、サウスポーの山畑は左ローを狙い撃ち。元氣はスピードと回転力のあるパンチを繰り出していく。カーフの蹴り合いも。  2R、元氣はカーフを蹴っていくが山畑は淡々と前に出てローを蹴り、右ストレートをしっかり当てて行く。元氣は勢いよく攻めるが大振りで空振りが目立つ。山畑は元氣の蹴りをキャッチしての右フックを多用する。  3R、さらに圧を強める山畑は左右ボディから左ストレート。ガードをしっかり固めて前へ出て、元氣の打ち終わりを左ストレートで狙い打つ。最後は元氣も打ち合いに行ってフックとヒザをヒットさせたが、山畑のペースは変わらず判定3-0で山畑の勝利となった。 [nextpage] ▼第3試合 -90kg 契約 3分3R〇カルロス・ブティオ(ブラジル/ブラジリアン・タイ/FIGHT DRAGON ヘビー級王者、KTK WORLDヘビー級王者)KO 2R 1分59秒 ※右ミドル×安ジェス(フィリピン/LION GYM)  1R、互いに思い切りミドルとローを蹴り合い、ブティオは右ミドル、サウスポーの安ジェスは左ミドル。ブティオは右インローをカーフに蹴り、これで安ジェスが転倒。続く右インローでダウンを喫する。さらにもう一発カーフへの右インローでダウンを追加したブティオだが、ミドルの相打ちで転倒したところで立つのが遅れたためダウンをコールされてしまった。 2Rも右カーフを蹴り、このラウンドはパンチの数を増やすブティオ。安ジェスも左ミドルを蹴るが、ブティオの右ミドルをもらってダウン。そのまま10カウントを聞いた。 [nextpage] ▼第2試合 バンタム級(-55kg) 3分3R〇加藤有吾(RIKIX/WMC日本スーパーバンタム級王者)判定3-0 ※29-28、30-28×2×翔磨(多田ジム/第6代DEEP☆KICK -55kg王者)  1R、サウスポーの翔磨はサウスポーのセオリーである右回りではなく左回りをして左ミドルを蹴っていく。加藤は圧をかけて前へ出るがパンチの距離がつかめていない様子で、右ボディストレートを打つ程度。翔磨が左ミドル、前蹴りを蹴っていった。  2Rも前に出る加藤はようやくパンチが当たり始め、コーナーへ詰めての左ボディと左右フックの連打で大きな見せ場を作る。さらに右三日月蹴りも。  3R、加藤が左フックのダブルや右ストレートで攻めていくが、大振りや空振りも目立ち、逆に翔磨のパンチをもらう。コーナーへ詰めて連打する加藤は飛びヒザも繰り出すがクリーンヒットはなく、翔磨も反撃して打ち合う。  判定3-0で加藤の勝利となったが、その表情は厳しかった。 [nextpage] ▼第1試合 フライ級(-51.5kg) 3分3R〇塚本望夢(team Bonds/初代DEEP☆KICK -51kg王者)判定3-0 ※30-28、30-27×2×KING TSUBASA(ROYAL KINGS/DEEP☆KICK-51kg 2位)  1R、塚本は前蹴りと左ミドルで距離をとり、右ロングフックで入り込む。塚本の左ボディにはTSUBASAが右ストレートを合わせに来る。ショートの距離での打ち合いが2度見られたが、塚本がヒット奪った。  2R、初回は被弾もあった塚本だがこのラウンドはコンビネーションが回転。左ボディからの右ストレート、左ボディからの左フック、さらには右ストレート、飛びヒザ蹴りにつなぐと変化自在のコンビネーションを見せる。TSUBASAは右カーフを蹴る。  3R、塚本はステップを駆使し、TSUBASAのパンチをバックステップでかわしながらも左フックを当て続けて下がる。TSUBASAが入ってくるところにも左フック。右カーフを蹴り、パンチで塚本を折っていくTSUBASAだが塚本の足は止まらず、折ってきたところへ飛びヒザ蹴り。これがヒットするとパンチをまとめ、TSUBASAが返してくるとステップで外す塚本。  テクニシャンぶりを発揮して判定3-0で塚本が勝利を収めた。
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