海人に勝利したピンペットがRIZIN参戦のガーダムを完封
▼第8試合 キックボクシングルール スーパーライト級(140ポンド)3分3R
〇ピンペット・バンチャメーク(タイ/バンチャメークジム/WPMF世界スーパーライト級王者)
[判定3-0] ※30-27×3
×トレント・タイガームエタイ(=トレント・ガーダム/豪州/Tiger Muay Thai&MMA)
ピンペットはムエタイの“レジェンド”ブアカーオの弟子。クラップダム、インディートーンといった選手とも戦っているムエタイトップクラスの選手の一人で、2018年6月に『REBELS』に初来日。梅野源治に5R判定2-0で敗れたが、2020年2月のシュートボクシングの来日では海人と5R戦って決着がつかず、3Rにも及ぶ延長戦で合計8Rのマラソンマッチで海人に判定勝ちした。
トレントはRIZINに2度来日経験のあるMMAファイター。2019年8月のRIZIN名古屋大会でビクター・ヘンリーに後ろ三角絞めで敗れたものの、RIZIN初参戦でタイガームエタイジム仕込みの首相撲&ヒジ打ち、変則的なバックスピンキック、強い四つ組みからテイクダウンを奪うなど、DEEP王者に肉薄。2020年2月の井上直樹戦も判定で敗れたが、井上を苦しめた。
1R、サウスポーのトレントが前に出るとピンペットはムエタイに珍しく軽快なステップを踏んでかわす。それでも前に出てくるトレントに右ロー&右ミドル。トレントはその蹴り足をキャッチして左右フックを見舞う。ピンペットの右ミドルにパンチを合わせに行くトレントだが、ピンペットは構わず右ミドルを蹴り続ける。トレントの前進が弱まると今度は左ミドルを狙い撃ちするピンペットは、左右フックで入って来たトレントにテンカオを突き刺した。
2Rはピンペットが前へ出て右ミドルを蹴る。トレントはキャッチしての右ストレートを放つがピンペットはもうパターンを読んでかわす。思い切り右フックをスイングするトレントだがこれも空を切る。ピンペットは前後の動きと前蹴りで自分の距離を保ち、右ミドルを蹴っていく。余裕を見せての後ろ蹴りも繰り出した。トレントのローもバックステップでかわす。
3R、トレントのフックをかわして右フックを入れるピンペット。トレントは左右フックでアタックを繰り返すが、ピンペットはガードしてすぐに右ミドルを返す。左右フックを放つトレントにピンペットも付き合うように打ち合うが、しっかり左ミドルを蹴る。右ストレート、右フックでどんどん前へ出るピンペットにトレントは後退。ピンペットは右ボディストレートを突き、プッシュしてトレントを後退させる。最後にトレントがバックスピンキックを放ったが、起死回生の一撃とはならずピンペットの判定勝ちとなった。