テンシンvs.タケルを見て「これが本当の格闘技なんだ」って言ったんだ。また年末に日本で試合をしたい
──その言葉で、“何でもあり”を戦ってきたグレイシーと、そのルーツが一部であるゴイチ選手との試合がさらに楽しみになってきました。日本でもボンサイ柔術勢のホベルト・サトシ・ソウザやクレベル・コイケといった日系のブラジリアン柔術選手がRIZINで活躍しています。彼らをどのように見ていますか。
「まず、日本には本当に戻りたいと思っているんだ。前回のハワイ大会でスコット・コーカーと話したんだけど、『年内に日本で大会を考えている』って言っていたので、『出して欲しい』と伝えている。それと、サトシについては、どんな人なのかは知らないけれど、今RIZINのチャンピオンなのは知っている。もしRIZINのタイトルを賭けて戦うっていうのであれば、もちろん100%興味はあるけれど、ただ、今は自分はウェルター級になってしまったし、Bellatorでウェルター級のベルトを獲る事に集中しているので、そこにフォーカスはしていないよ。ただ、Never Say Never(絶対ないとは言えない)よ(笑)」
──日本大会があればほんとうに出たいのですね。たしかあなたのヒーローの一人は魔裟斗だった。その日本では『THE MATCH』として、那須川天心vs.武尊の試合が東京ドームで行われました。この試合のことは……。
「えっ、信じてもらえないかもしれないけど……今さっきそれを見ていたんだ(笑)。ジムで友人みんなに見せて、『これが格闘技だ』って言ったんだ。ブラジルではあまりキックボクシングは知られていないのだけれど、息詰まるような攻防、ダウンを奪ったテンシン、前に出たタケル、試合後の対戦相手へのリスペクトと涙を流して讃え合う姿を見て、“これが本当の格闘技なんだ”って思えた試合だった。会場も満席で、世界のキックボクシングの最高峰の2人が本当に最高の試合を見せて、リスペクトしあって、本当に素晴らしい試合だと思ったよ」
──その試合も応援した日本の格闘技ファンに向けて、メッセージをお願いします。
「日本のファンの皆さん、いつも応援してくださってありがとうございます。感謝を届ける最適な言葉が見つかりません。試合を見てくださって誇りに思ってもらえるように、頑張りますし、あなた達の事を忘れた事はありません。週末の試合を見てください。全力を尽くします。ガンバリマス! 約束します。また会いましょう、アリガトウ!」