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2022年7月22日(日本時間23日朝7時30分からU-NEXT配信)、米国ワシントン州タコマのエメラルドクィーン・カジノ&ホテルで開催される『Bellator 283』に、2019年のRIZINライト級GP覇者のトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)が初参戦。本誌『ゴング格闘技』が独占インタビューを行った。
当初、ライト級タイトルマッチに出場予定だった王者パトリッキー・フレイレ(ブラジル)が負傷欠場し、代わりにムサエフは、同級1位のシドニー・アウトロー(米国)と対戦する。
もともと4月にサークルケージデビューを飾る予定だったムサエフにとって、当初のザック・ゼーンやアダム・ピコロッティよりも、格上の対戦相手との試合。いきなりのライト級1位との対戦に、ムサエフは「とにかく試合がしたかった。4月の試合も延期になっていたし、戦えることが嬉しい。相手が突然変わったことは全く問題じゃない。僕は勝つためにBellatorに行く。今回の試合に勝って、ピットブルと再戦し、Bellatorのベルトを巻くつもりだ」と力強く語っている。
対するアウトローは、2019年12月のBellator日本大会で、欠場したベンソン・ヘンダーソンの代役として、マイケル・チャンドラーと緊急対戦。1Rに右クロスで敗れたものの、その後、ピッコロッティにスプリット判定勝ち、2021年6月の前戦では元UFCのマイルズ・ジュリーにリアネイキドチョークで3R 一本勝ちし、Bellatorで2連勝をマークしている。
ムサエフがアウトローに勝利すれば王座挑戦も見えてくるマッチアップだが、同大会では、同じライト級で14勝無敗を誇るウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)vs.クリス・ゴンザレス(米国・7勝1敗)も組まれている。ライト級タイトルコンテンダーは誰になるか。注目の試合に向け、ムサエフは、Bellator日本大会への出場も熱望した(text by Horiuchi Isamu)。
米国のサンフォードMMAでもハードな練習をしてきたから準備万端
──Bellatorデビュー戦を直前に控えた大事な時期に、『ゴング格闘技』のZOOMインタビューに応じていただき、ありがとうございます。10日前の時点では、まだアゼルバイジャンにいらっしゃるんですね。
「そう。(首都の)バクーにいるよ」
──米国に向けて出発するのは?
「17日だ」
──試合が米国時間22日ですから、かなりタイトなスケジュールですね。2021年6月のRIZINでのホベルト・サトシ・ソウザ戦以来の試合なので、1年以上間隔が空いてしまうことになりますが、その間のトレーニングはいかがでしたか。
「しっかり積むことができたよ。2021年はアメリカにも行った。サンフォードMMA(現キルクリフ・ファイトクラブ)でハードな練習をしてきたから、今は試合への準備万端だ」
──ヘンリー・フーフトコーチが率いる一大勢力ですね! あちらでの練習はいかがでしたか?
「最高のトレーニングができたよ。フーフトコーチをはじめとして、チームのみんながすごく良くしてくれた。ウガール・ケラモフも一緒に行ったんだ。強豪たちとトレーニング積んできたので準備万端だよ。Bellatorで戦うのは初めてだけど、面白い試合を見せられると思う。この試合の後、アメリカのファンも僕を愛してくれることを願っているよ。偉大なファイターとして覚えてもらえたらと思っている」
──昨年、あなたが元UFCライト級暫定王者のジャステン・ゲイジー選手とスパーリングしている動画がアップされたのも拝見したのですが。
「ああ、あれは3年前だよ」