選手起用について考え直すいい機会にしたい
【写真】メインイベントは鈴木博昭と平本蓮の試合がセミから繰り上がった。
公式計量では、「僕も海の怪我とこれだけ向き合ったのは初めてですけれど、本当に選手たちに無理をさせてしまっているんだなと。これはファンからも時々お叱りを受けるんですね。“もっと選手たちに休みを取らせてあげるべきだ”と。僕もそういうことを含めて考え直すいい機会にしたい」と語った榊原CEO。
一方で、大晦日のワンデートーナメントが怪我に影響しているのでは、という声には、「米国のチャンピオンシップは5分5Rでインターバル1分。僕らは2試合で最大5分6Rでインターバルが数時間ある。それが選手をすごく酷使しているという理解ではありません。そのフォーマットは変えたくないなと思っています」と語っている。
同じ相手と5分5R戦うのと、異なる相手2人と5分3Rを2試合戦うのは、選手への負担は変わって来るだろう。同時に、準決勝&決勝をワンデーで勝ち上がって行くのは過酷で、その姿は観る者を惹きつけるのもたしかだ。その勝ち上がりの妙が、五輪競技でも勝負のあやを生んでいる。
一方で、競技面で言えば、「イコールコンディション」が前提のスポーツとしていびつさがあり、特に「打撃」が含まれる格闘技の場合、選手へのダメージは大きくなる。
今回の朝倉海の怪我は、練習も含め、複合的な要因によるものだが、コンディションチェックを含め、様々な見直しが必要とされるメインイベントのキャンセルとなった。