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【RISE】新女王はerika、猛攻でAKARIを返り討ち。初参戦・花岡竜が実力者対決を制す、知花デビット豪快KO勝ち

2022/06/24 21:06
【RISE】新女王はerika、猛攻でAKARIを返り討ち。初参戦・花岡竜が実力者対決を制す、知花デビット豪快KO勝ち

親友のぱんちゃん(左)もerikaの王座戴冠を喜んだ 撮影/安村発

RISE 159
2022年6月24日(金)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第10試合) 第2代RISE QUEENミニフライ級(-49kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R
×AKARI(TARGET/同級1位)
判定0-3 ※48-50、47-49、46-50
〇erika(=名前の後ろにハートマーク/SHINE沖縄/同級3位)
※erikaが新王座に就く。


 AKARIはジュニア時代から第2代RISE QUEENなど5冠王の神村エリカに憧れ、教えを乞い神村の遺伝子を継ぐ女子ファイターで、2019年9月大会にてプロデビューを飾り、2021年3月の「ミニフライ級NEXT QUEENトーナメント 2021」で宮﨑若菜、大倉萌を破って優勝。初代RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵に挑戦したが、判定3-0(49-48×3)で敗れた。今年4月の「第2代RISE QUEENミニフライ級王座決定トーナメント」準決勝では宮﨑若菜との3度目の対決を制して王座決定戦へコマを進めた。戦績は9勝(1KO)2敗。キャッチフレーズは“美脚炸裂シンデレラ”。


 erikaは沖縄在住の選手で、ぱんちゃん璃奈とは練習仲間でもある。2020年8月のREBELSに参戦し、平岡琴から番狂わせの勝利をもぎ取ると10月の「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」に参戦。1回戦で寺山日葵を相手に猛攻を見せ、延長戦で敗れるも寺山を苦しめた。2021年2月には百花からNJKFミネルヴァ・アトム級王座を奪取。12月にAKARIから勝利を収め、王座挑戦が内定していたが、2月に宮﨑若菜に敗れて一歩後退した。4月のトーナメント準決勝では大倉萌をヒザ蹴りでTKOに破っている。戦績は11勝(3KO)2敗。3人の子供を持つシングルマザーであり、キャッチフレーズは“3児のヒロイン”。


 両者は2021年12月に対戦し、この時は延長戦の末にerikaが勝利を収めている。erikaが返り討ちにしてベルトを沖縄へ持ち帰るか、それともAKARIがリベンジと王座獲得に成功するか。寺山日葵に続く王者はどっちだ。


 1R、ジャブを突きながら右インローを蹴っていくAKARIに、サウスポーのerikaもジャブを突いて左インローを返す。ジャブから左ストレートのerika。AKARIは右ミドルを当てるとワンツーを繰り出す。2人ともジャブが多め。そこから左ストレートを伸ばすerika、インローを蹴るAKARI。AKARIもワンツーを当てに行く。


 2R、erikaは左ストレートを顔面とボディに打ち分けていく。左フックも交えて左のパンチを次々と命中させるerika。AKARIは右を打ち返すがerikaの左のパンチを被弾。AKARIは前蹴り、右インローを蹴るがパンチの打ち合いになるとerikaが的確に当てていく。


 3R、erikaは左のパンチに加えてボディへのヒザ蹴りも突き刺す。押されるAKARIは前蹴りでerikaを転倒させ、右ハイをかすめるがerikaの突進は止まらない。左ストレート、左フックでどんどん前進してくる。AKARIは前蹴りと左フックで迎え撃つ、右ミドルを蹴る。erikaのパワーに押されるAKARIだが、ヒザを入れる。手数を出すerikaに被弾するAKARI。


 4Rも左を繰り出しながら前へ出るerika。右ミドル、前蹴りで応戦するAKARIだがerikaの突進は止まらない。ロープを背負うAKARIにerikaが打ち合いを仕掛け、AKARIも打ち合う。しかし、前へ出るのはerika。前へ出すぎてバッティングになってしまい、試合は一時中断。打ち合いに来るerikaにAKARIも打ち合うが、パワーと勢いと手数に押されるのはAKARI。手打ちのAKARIに対し、erikaはウェイトが乗った左を打つ。AKARIの右ストレートもerikaの顔面を捉える。


 5Rも突進するerika。AKARIは前蹴りと右ミドルで対抗するが、erikaは左ロー、ヒザも交えて左ストレート&フックで襲い掛かる。パワーに押されるAKARIはかなりの消耗が見える。AKARIも右ストレートをヒットさせるが、erikaの勢いに押されて組まれると組み負けてしまう。最後は打ち合った両者。


 判定は3-0でerikaの勝利。erikaは嬉し涙を流した。マイクを持つと「本当は圧倒して勝ちたかったんですけれど、倒して勝ちたかったんですが判定までいって申し訳ないんですけれど、ベルトを獲るって毎日集中して練習したので獲れてよかったです。RISE王者として最強を目指して頑張ります。このベルトの価値を高めていきます」と誓った。

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