キックボクシング
レポート

【RISE】新女王はerika、猛攻でAKARIを返り討ち。初参戦・花岡竜が実力者対決を制す、知花デビット豪快KO勝ち

2022/06/24 21:06

▼第7試合 アトム級(-46kg)3分3R延長1R
〇平岡 琴(TRY HARD GYM/同級2位)
判定3-0 ※29-28、30-28×2
×百花(魁塾/同級3位)


 平岡は極真会館の『全日本女子ウェイト制空手道選手権』軽量級優勝の実績を持ち、多彩な蹴り技が持ち味の選手。2020年2月には3連勝でRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑み、ダウンの応酬の末に判定で敗れると、同年8月にerika、10月にはsasoriに判定負け。2021年4月には小林愛理奈に判定2-0で惜敗と泥沼の4連敗。しかし、9月の奥脇奈々戦で勝利をつかみ復活の狼煙をあげると2022年2月には田渕涼香に判定で勝利して連勝を飾った。歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶ“怖いお姉さん”。戦績は11勝(3KO)7敗1分。


 百花は中学2年生でキックボクシングを始め、2010年12月にプロデビュー。2012年5月に『JEWELS』で行われたキックルールトーナメントで優勝して注目を浴びた。2017年9月にミネルヴァ・アトム級王座を奪取。2020年11月の『QUEEN of QUEENS 2020』ではベスト4に進出。2021年1月、erikaに敗れてミネルヴァ・アトム級王座を失った。9月のRIZIN初参戦ではぱんちゃん璃奈と対戦し、敗れはしたものの好試合を展開。11月もRIZINに参戦して未來に圧勝したが、前戦は今年2月に現アトム級王者・宮﨑小雪に判定負け。戦績は21勝(1KO)19敗3分。


 両者は2019年9月に対戦し、延長戦にもつれ込む接戦の末に平岡が判定勝ちしている。百花は「リベンジしてみせる」と息まき、平岡は「20戦目にして初の再戦。3年前の私に勝てなかったのに今の私に勝てるわけないでしょ」と言い放つ。


 1R、互いにワンツーを当て合い、右ローを蹴る。平岡は右カーフと左ミドルを蹴る。平岡は蹴り、百花は左右のフックで攻撃を繰り出すが、距離は平岡の距離か。平岡の右カーフ、左ミドル、右ストレートが決まる。


 2R、タイミングよく右ローを蹴る平岡。百花は左右フックを繰り出すが、平岡の蹴りの距離で届かない。平岡は離れ際に右ストレートもヒットさせる。百花のフックをバックステップでかわし、入ってくるところにローやミドルを合わせる。


 3R、パンチを出しながら前に出る百花だが平岡はバックステップを使って距離をとり逆に右を入れる。後ろ廻し蹴りで魅せ、前蹴りで突き放す。アタックを繰り返す百花だが自分の距離で戦う平岡のヒットが目立つ。左右フックに頭を下げた百花の顔面を蹴り上げる場面も。最後まで左右フックを振って前へ出る百花だが、平岡がしっかりディフェンスしながら蹴りを当てていった。


 自分の距離を保ち、打たせずに打つ新境地で平岡が百花を返り討ちにした。

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